広瀬章人はなぜ王座を奪取できた?2026年最新の経歴・成績と棋風を徹底解説
2026年10月、将棋界に大きなニュースが飛び込んできた。広瀬章人九段が第74期王座戦五番勝負の第5局で伊藤匠王座を破り、シリーズ3勝2敗で自身初の王座を獲得した。対局が行われたのは10月27日、山梨県甲府市の常磐ホテル。121手で勝利を収め、2018年の竜王獲得以来、実に8年ぶりとなるタイトル獲得を果たした。
広瀬章人は、2010年の王位、2018年の竜王、そして2026年の王座と、異なる時代に主要タイトルを獲得してきた実力派棋士だ。「穴熊王子」と呼ばれた若手時代から棋風を変化させ、将棋AIとの付き合い方も見直し、順位戦A級への復帰を実現した。39歳となった現在も第一線で戦い続けている。そのプロフィール、経歴、対戦成績、藤井聡太・羽生善治・伊藤匠との関係、そして復活を支えた研究方法を詳しく見ていく。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年10月27日:第74期王座戦で伊藤匠王座を3勝2敗で破り、自身初の王座を獲得。
- タイトル獲得歴:2010年の王位、2018年の竜王に続き、通算3期目のタイトルを手にした。
- 現在の実力:2026年度はA級順位戦に復帰。公式プロフィールでは九段、A級在籍11期となっている。
- 棋風の変化:振り飛車穴熊を得意とした「穴熊王子」から、居飛車中心の柔軟な棋士へと進化。
- AI研究:AIを使った研究に時間を費やしすぎず、詰将棋や棋譜並べなど基礎的な訓練も重視している。
【2026年最新】広瀬章人が伊藤匠から王座を奪取!8年ぶりのタイトル獲得

2026年の広瀬章人を語るうえで、最大の出来事は第74期王座戦の制覇だ。対戦相手は、前王座で叡王のタイトルも保持していた伊藤匠。若手トップ棋士とベテラン実力者による五番勝負は、最終第5局までもつれ込む熱戦となった。
第74期王座戦五番勝負の結果

シリーズは2026年9月2日に開幕。第1局を広瀬が制したものの、第2局と第3局では伊藤が連勝し、広瀬は後がない状況に追い込まれた。
しかし、第4局で広瀬が勝利して2勝2敗に追いつくと、10月27日の最終局でも勝利。121手で伊藤を破り、3勝2敗で王座を獲得した。第5局の終局は午後8時46分だった。
| 対局 | 日程・会場 | 勝者 |
|---|---|---|
| 第1局 | 9月2日・元湯陣屋(神奈川県秦野市) | 広瀬 |
| 第2局 | 9月15日・名古屋マリオットアソシアホテル | 伊藤 |
| 第3局 | 10月2日・ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは | 伊藤 |
| 第4局 | 10月14日・ホテルオークラ神戸 | 広瀬 |
| 第5局 | 10月27日・常磐ホテル(山梨県甲府市) | 広瀬 |
(出典:日本将棋連盟「第74期王座戦」公式記録)
広瀬章人が勝利した第5局のポイント
最終局では、広瀬が先手を持って伊藤と対戦した。序盤から難しい駆け引きが続き、終盤では広瀬が優位を築いて勝ち切った。
日本将棋連盟の王座戦中継ブログによると、広瀬は終局後、タイトル争いからしばらく離れていたことに触れながら、今回結果を残せたことへの喜びを語っている。
「ひとつ結果を出せてよかったと思います」
この発言からもうかがえるのは、今回の王座獲得が単なるタイトル数の追加ではないということだ。過去に王位や竜王を獲得した経験を持ちながら、長い期間タイトルから遠ざかっていた棋士が、再び最高峰の舞台で結果を出した。
しかも、挑戦者決定戦では藤井聡太六冠を破り、五番勝負では伊藤匠という若手トップ棋士を撃破している。現在の将棋界を代表する二人に勝利したことは、広瀬の実力を改めて示す出来事となった。
(出典:日本将棋連盟「伊藤匠王座VS広瀬章人九段 第74期王座戦五番勝負第5局の勝者は?」、王座戦中継ブログ、2026年10月28日)
【プロフィール・経歴】広瀬章人はどんな棋士?王位・竜王を獲得した実績
広瀬章人は1987年1月18日生まれ、北海道札幌市出身の将棋棋士だ。棋士番号は255。師匠は勝浦修九段で、2026年10月現在の段位は九段となっている。
早稲田大学教育学部数学科に在学していた時期に王位を獲得したことでも知られる。将棋の研究と大学生活を両立させながらプロとして実績を積み上げた、異色の経歴を持つ棋士でもある。
広瀬章人の基本プロフィール
- 名前:広瀬章人(ひろせ・あきひと)
- 生年月日:1987年1月18日
- 年齢:39歳(2026年10月現在)
- 出身地:北海道札幌市(日本将棋連盟の登録情報)
- 段位:九段
- 棋士番号:255
- 師匠:勝浦修九段
- プロ入り:2005年4月1日
- タイトル獲得:王位・竜王・王座の通算3期
- 所属クラス:順位戦A級
(出典:日本将棋連盟・棋士データベース)
プロ入りから王座獲得までの主な経歴
広瀬は1998年に奨励会6級でスタートし、2000年に初段へ昇段。2005年4月に四段となり、プロ棋士としてのキャリアを開始した。
プロ入り後は早い段階から頭角を現し、2009年には第40期新人王戦で優勝。2010年には第51期王位戦で深浦康市王位を破り、初タイトルを獲得した。
2018年には第31期竜王戦で羽生善治竜王に挑戦。七番勝負を4勝3敗で制し、竜王のタイトルを獲得した。2023年11月には九段に昇段。そして2026年10月、第74期王座戦を制して、8年ぶりとなるタイトル獲得を実現した。
2010年の王位獲得時は早稲田大学教育学部数学科に在学中だった。早稲田大学の公式発表では、現役大学生による将棋のタイトル獲得として紹介されている。
(出典:早稲田大学「教育学部の広瀬章人さんが将棋7大タイトルの『王位』を獲得」、日本将棋連盟棋士データベース)
王位・竜王・王座の3タイトルを獲得
広瀬のタイトル獲得歴を整理すると、2010年の王位、2018年の竜王、2026年の王座という3つの節目が浮かび上がる。
- 王位:第51期王位戦、2010年度。深浦康市を4勝2敗で破って獲得。
- 竜王:第31期竜王戦、2018年度。羽生善治を4勝3敗で破って獲得。
- 王座:第74期王座戦、2026年度。伊藤匠を3勝2敗で破って獲得。
日本将棋連盟の公式プロフィールでも、タイトル獲得合計は3期と記録されている。
ここで注意したいのは、タイトル戦への登場回数と実際のタイトル獲得数は異なるという点だ。竜王戦や王位戦には複数回登場しているが、獲得タイトルとして記録されているのは、それぞれ1期ずつである。
【対戦成績と関係性】伊藤匠・藤井聡太・羽生善治との勝負を分析
広瀬章人のキャリアを理解するうえで欠かせないのが、将棋界を代表する棋士たちとの対戦だ。特に伊藤匠、藤井聡太、羽生善治との対局は、広瀬の強さや棋風の変化を読み解く材料になる。
伊藤匠との対戦:第74期王座戦で若手王座を撃破
伊藤匠との関係で最も注目されたのが、2026年の王座戦だ。
伊藤は高い研究力と精密な指し回しを武器とする若手トップ棋士。広瀬との五番勝負では第2局、第3局を連勝し、シリーズを優位に進めた。
しかし、広瀬は第4局で流れを変え、第5局も制して逆転。結果は3勝2敗だった。
このシリーズは、単純な年齢差や若さだけでは勝敗を予測できないことを示した。相手の研究を読み、準備した構想を実戦で機能させる広瀬の対応力が光ったシリーズだった。
藤井聡太との対戦:挑戦者決定戦で勝利
2026年8月5日、広瀬は第74期王座戦の挑戦者決定戦で藤井聡太と対戦した。
藤井は竜王・名人など複数のタイトルを保持する将棋界の第一人者。その藤井を破ったことで、広瀬は伊藤との王座戦五番勝負への出場権を獲得した。
この勝利は、広瀬がタイトル戦に挑戦するだけの実力を維持していたことを示す重要な一局だった。藤井との対戦では、相手の得意な研究領域に正面から付き合うだけではなく、事前の構想や局面の選択が勝負を左右する。
2026年の王座獲得は、藤井を破って挑戦権を獲得し、伊藤を破ってタイトルを獲得するという二段階の勝負を勝ち抜いた結果でもある。
羽生善治との対戦:竜王獲得を決めた歴史的な七番勝負
羽生善治は、広瀬のキャリアを語るうえで特別な存在だ。
2018年の第31期竜王戦では、広瀬が羽生竜王に挑戦。七番勝負を4勝3敗で制して竜王を獲得した。この結果、羽生が保持していたタイトルを奪取するとともに、広瀬は自身2つ目の主要タイトルを手にした。
また、2026年7月6日の王座戦挑戦者決定トーナメントでも羽生に勝利している。かつてタイトル戦で対峙した大棋士に対し、長い年月を経ても勝利を収めている点は興味深い。
主要棋士との関係を整理
- 伊藤匠:2026年の第74期王座戦で対戦。広瀬が3勝2敗で勝利し、王座を獲得。
- 藤井聡太:2026年8月5日の王座戦挑戦者決定戦で広瀬が勝利。
- 羽生善治:2018年の第31期竜王戦で広瀬が4勝3敗で勝利。2026年7月の王座戦トーナメントでも広瀬が勝利。
- 深浦康市:2010年の第51期王位戦で広瀬が4勝2敗で勝利し、初タイトルを獲得。
この4人との対局を並べると、広瀬の強さは特定の世代や戦法に限定されないことが分かる。若手の研究型棋士にも、長年トップに君臨してきたベテランにも対応できる柔軟性が持ち味だ。
【穴熊王子の正体】広瀬章人の棋風・戦法はどう変化した?
広瀬章人を検索すると、必ずといっていいほど登場するのが「穴熊王子」という呼び名だ。
これは、若手時代の広瀬が振り飛車穴熊を得意としていたことに由来する。特に四間飛車穴熊を中心とした堅い囲いと、そこから繰り出す攻めが特徴だった。
穴熊戦法とは?堅い囲いを武器にする将棋
穴熊とは、玉を盤の隅に移動させ、金銀を使って強固に守る囲いのこと。玉が深く囲われるため、相手の攻撃に対して粘り強く対応できる。
振り飛車穴熊は、飛車を左側に振りながら穴熊に組む戦法で、堅い玉形を生かした攻防が特徴だ。
広瀬はこの戦法を得意とし、若いころから独自の存在感を示していた。堅い囲いを作ってから攻める棋風は、当時の広瀬を象徴するものだった。
なぜ振り飛車から居飛車に転向したのか
広瀬の棋風は、キャリアの途中で大きく変化している。
以前は振り飛車穴熊を中心に、ゴキゲン中飛車なども採用していた。しかし、2010年代半ばには居飛車を中心とした戦い方へと移行していった。
2015年のマイナビ出版によるインタビューでは、広瀬本人が振り飛車穴熊について、研究が進むにつれて従来の作戦だけでは厳しくなってきたという趣旨の説明をしている。
羽生善治との対局で穴熊戦法を研究されていたことも、戦法を見直す理由の一つとして挙げている。
この転向は、単なる得意戦法の変更ではない。従来の経験を生かしながら、相手の研究や現代将棋の変化に対応するための戦略的な選択だった。
現在の棋風は居飛車中心の柔軟型
現在の広瀬は、矢倉や角換わり、相掛かりなどの居飛車戦法を中心に戦っている。
2026年の王座戦でも相掛かりや角換わりなどが登場しており、かつての振り飛車穴熊一本というイメージとは異なる棋風を見せている。
ただし、過去の振り飛車の経験が無駄になったわけではない。幅広い局面への対応力や、相手の構想を読み取る力は、現在の広瀬の将棋にも生きている。
「穴熊王子」という呼び名は過去のものになりつつあるが、その時代に培った粘り強さは、現在のタイトル戦でも重要な武器となっている。
【将棋AI研究の実態】広瀬章人がAIに頼りすぎない勉強法へ転換した理由
現代の将棋界では、将棋AIを使った研究がトップ棋士にとって重要な要素になっている。対局前に膨大な局面を検討し、候補手や評価値を比較することは、研究の基本的な手段になった。
しかし、広瀬章人はAIを使った研究に時間を費やしすぎることへの問題意識を持っていた。
AI研究を減らし、理解を深める方向へ
2024年のマイナビニュースのインタビューで、広瀬はAI研究について、評価値を眺めるだけでは十分な勉強にならないという考えを語っている。
AIが示した最善手を知ることと、その手がなぜ成立するのかを理解することは別の作業だ。膨大な候補手を調べても、実際の対局で使える知識として身につかなければ意味がない。
広瀬は、AI研究を続けながらも、詰将棋などの基礎的なトレーニングに時間を割く必要性を感じていた。
詰将棋と棋譜並べを重視する理由
広瀬が取り入れたのは、詰将棋や棋譜並べといった従来からある勉強方法だ。
詰将棋は、限られた局面から正確な手順を読み切る訓練になる。棋譜並べは、過去の実戦を追いながら、局面の判断や構想を学ぶことにつながる。
2026年のNumber Webのインタビューでは、広瀬はAI研究を時間で区切り、パソコンを閉じた後に詰将棋や棋譜並べを行う勉強方法について説明している。
その取り組みは、研究量を増やすことよりも、理解の質を高める方向への転換だった。
AIを否定するのではなく、使い方を変える
ここで誤解してはいけないのは、広瀬が将棋AIそのものを否定しているわけではないということだ。
トップ棋士同士の対局では、相手がどのような研究をしているのかを把握することが欠かせない。AIによる研究は必要だが、すべての時間を研究に費やすことが最善とは限らない。
Number Webのインタビューでは、広瀬はAI研究を制限することで、詰将棋などの地道なトレーニングに集中できるようになったと説明している。
これは将棋界に限らず、AI時代の学習全般にも通じる考え方だ。ツールが提示する答えをそのまま受け取るのではなく、自分の頭で理解し、実践できる能力を磨くことが重要になる。
【A級復帰と2026年の成績】広瀬章人は現在もトップ棋士なのか
広瀬章人の2026年を評価する際、王座獲得と並んで重要なのが順位戦A級への復帰だ。
A級は、名人への挑戦者を決める順位戦の最上位クラス。原則として10人が総当たりで戦い、最高成績者が名人挑戦権を獲得する。トップ棋士だけが参加できる厳しいリーグであり、安定した実力が求められる。
3期ぶりにA級へ復帰
広瀬は2024年にA級から陥落し、その後はB級1組で戦っていた。
2026年2月5日、第84期順位戦B級1組の対局で澤田真吾七段に101手で勝利。この結果、単独首位の10勝1敗となり、翌期のA級復帰を決めた。
スポーツニッポンの報道によると、広瀬のA級復帰は3期ぶり。順位戦での厳しい戦いを経て、再び名人挑戦権を争う舞台へ戻ってきた。
2026年度の第85期順位戦ではA級に所属し、2026年10月時点でもリーグ戦を戦っている。
2026年10月時点の成績
日本将棋連盟の公式棋士データベースによると、2026年度の広瀬の成績は10月29日対局分までで12勝10敗、勝率0.5455となっている。
また、2026年度の第85期順位戦A級では、10月下旬時点で2勝2敗。順位戦では永瀬拓矢、豊島将之ら強豪との戦いが続いている。
公式プロフィールではA級在籍11期、竜王戦1組以上の在籍7期と記録されており、長年にわたり上位クラスで戦ってきた実績も確認できる。
【プロの結論】広瀬章人の強さは何にあるのか
広瀬の2026年の活躍から読み取れるのは、トップ棋士として長く戦うためには、単純な研究量や若さだけではなく、自分の能力に合わせて戦い方を変える必要があるということだ。
広瀬は振り飛車穴熊から居飛車へと棋風を変え、AI研究の方法も見直した。そしてA級復帰を果たし、藤井聡太と伊藤匠を破って王座を獲得した。
特に注目したいのは、AI研究を減らしたことが、研究を放棄したことを意味しない点だ。必要な研究を行いつつ、基礎能力を鍛え直す。そのバランス感覚こそが、広瀬の現在の強さを支える要素になっている。
今後の注目点は、王座の防衛とA級順位戦での成績だ。王座を獲得したことで、タイトル保持者としての責任も生まれる。さらにA級で好成績を残せば、名人挑戦という新たな目標も現実味を帯びてくる。
【よくある質問】広瀬章人の現在・経歴・対戦成績に関するFAQ
Q1:広瀬章人は2026年現在、何のタイトルを持っていますか?
A1:2026年10月27日に第74期王座戦を制し、王座を保持しています。過去には2010年の王位、2018年の竜王を獲得しており、タイトル獲得は通算3期です。
Q2:広瀬章人は何歳ですか?
A2:1987年1月18日生まれで、2026年10月現在39歳です。
Q3:「穴熊王子」と呼ばれる理由は何ですか?
A3:若手時代に振り飛車穴熊、特に四間飛車穴熊を得意としていたためです。堅い玉の囲いを生かした棋風が特徴でした。現在は居飛車中心の戦い方に変化しています。
Q4:広瀬章人は藤井聡太に勝ったことがありますか?
A4:あります。2026年8月5日の第74期王座戦挑戦者決定戦で藤井聡太に勝利し、伊藤匠との五番勝負への出場権を獲得しました。
Q5:広瀬章人と羽生善治の関係は?
A5:2018年の第31期竜王戦で広瀬が羽生善治を4勝3敗で破り、竜王を獲得しています。2026年の王座戦挑戦者決定トーナメントでも羽生に勝利しました。
Q6:広瀬章人はA級に復帰したのですか?
A6:はい。2026年2月5日に第84期順位戦B級1組で昇級を決め、3期ぶりにA級へ復帰しました。2026年度の第85期順位戦でもA級に所属しています。
Q7:広瀬章人は将棋AIを使わなくなったのですか?
A7:いいえ。AI研究を完全にやめたわけではありません。研究時間を管理し、詰将棋や棋譜並べなどの基礎訓練も重視する勉強方法へと見直しています。
Q8:広瀬章人の出身大学はどこですか?
A8:早稲田大学教育学部数学科です。在学中の2010年に第51期王位戦を制し、現役大学生としてタイトルを獲得したことが話題になりました。
まとめ:広瀬章人の2026年は再評価の年、王座防衛と名人挑戦に注目
広瀬章人は、2026年10月27日の第74期王座戦で伊藤匠を破り、8年ぶりとなるタイトル獲得を実現した。王位、竜王に続く3つ目のタイトルであり、自身初の王座獲得でもある。
その道のりは決して平坦ではなかった。若手時代の「穴熊王子」というイメージから脱却し、居飛車中心へと棋風を変化させ、A級からの陥落を経験した後も研究方法を見直して復帰を果たした。
AIの活用が当たり前となった将棋界で、研究と基礎訓練のバランスを追求してきたことも、広瀬の特徴だ。2026年の王座戦では藤井聡太と伊藤匠という現代将棋を代表する棋士を相次いで破り、その選択が実戦でも成果につながっていることを示した。
39歳で再びタイトルホルダーとなった広瀬章人。今後は王座の防衛、A級順位戦での上位進出、そして名人挑戦の可能性が注目される。かつての「穴熊王子」は、戦法を変え、勉強法を変えながら、現在も将棋界の第一線に立ち続けている。
広瀬章人の本当の強さは、一つの戦法や過去の実績に固執せず、時代と自分自身の変化に合わせて進化し続けられることにある。
主要な情報源
- 日本将棋連盟:、。
- 日本将棋連盟:。
- 早稲田大学:。
- スポニチ:。
- マイナビニュース:。
- Number Web:。