【指定暴力団の実態】山健組と暴力団対策法の関係

目次

山健組の指定状況を調べるときに注意したいのが、「指定暴力団」と「指定暴力団の傘下組織」という二つの区分だ。

山健組自体が指定暴力団なのか

山健組最新組織図

警察庁の令和7年版警察白書によると、2025年6月1日現在、暴力団対策法に基づく指定暴力団は全国25団体だった。

この一覧には六代目山口組と神戸山口組が含まれている。神戸山口組については、2025年4月に指定の有効期間を満了した後、引き続き指定を受けたことも記載されている。

ここで重要なのは、山健組という名称が独立した指定暴力団として一覧に掲載されているわけではないことだ。

山健組は、2021年11月に六代目山口組の傘下団体として登録変更されたと報じられている。したがって、山健組単独の指定状況と、所属先である六代目山口組の指定状況は区別して理解する必要がある。

暴力団対策法で何が規制されるのか

山健組最新組織図

暴力団対策法は、正式には「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」という。1992年3月に施行され、暴力団による不当な要求や威力を利用した行為などを規制する仕組みを設けている。

指定暴力団の判断では、次のような事情が考慮される。

- 組織として階層的な構造を持っていること
- 構成員の犯罪歴など、法令上の指定要件に関わる事情
- 組織の威力を利用した暴力的不法行為の実態

指定後は、暴力的要求行為に対する中止命令など、法律に基づく規制が可能になる。

また、特定抗争指定暴力団等という制度も存在する。これは通常の指定暴力団とは異なり、対立抗争による市民への危害を防ぐため、警戒区域などを設定して活動を規制する制度だ。

警察庁の公表資料では、六代目山口組と神戸山口組の対立を背景に、2020年からこの制度が運用された経緯が説明されている。

【山健組の最新動向】2026年に注目された報道と現在の実態

山健組最新組織図

2026年の山健組に関する報道で、特に注目されたのが五代目組長・中田浩司をめぐる裁判の動きだ。

2026年5月に無罪判決が確定

2019年に神戸市で発生した山口組系組員銃撃事件をめぐり、中田浩司は殺人未遂などの罪に問われていた。

2024年10月31日、神戸地裁の裁判員裁判で無罪判決が言い渡された。その後、検察側が控訴したものの、2026年5月12日、大阪高裁は一審判決を支持し、控訴を棄却した。

さらに、検察側が期限の5月26日までに上告しなかったため、5月27日に無罪判決が確定した。神戸新聞が共同通信の配信記事で報じている。

この裁判については、刑事裁判での判断と、暴力団組織の所属・活動状況を混同しないことが大切だ。特定の事件について無罪が確定したことは、組織全体の法的な指定状況や組織構成が変更されたことを意味しない。

山健組事務所をめぐる地域社会の問題

組織の動向を考えるうえでは、地域住民への影響も見逃せない。

2022年6月20日、神戸地方裁判所は山健組事務所について、使用を差し止める仮処分を決定した。暴力団追放兵庫県民センターが近隣住民から委託を受けて申し立てたもので、暴力団事務所の存在による地域の不安を軽減するための法的措置だった。

これは組織の役職変更とは別の問題だが、山健組の現在を考えるうえで重要な出来事である。

警察庁の統計から見る暴力団情勢

山健組単独の2026年最新構成員数については、全国規模で比較できる公的な確定値を確認できない。

一方、北海道警察が掲載する全国の暴力団情勢によれば、2025年末時点の全国の暴力団構成員等は約1万7,600人だった。内訳は構成員約9,400人、準構成員等約8,200人となっている。

また、六代目山口組、神戸山口組、絆會、池田組、住吉会、稲川会という主要6団体の構成員等は約1万2,500人で、全体の71.0%を占めていた。

この統計から読み取れること

- 暴力団構成員等の総数は減少傾向にある。
- 主要団体への勢力集中は依然として続いている。
- 山健組単独の人数や内部構成は、全国統計からは判断できない。

組織の実態を把握するには、個別団体の報道と全国統計を分けて読む必要がある。

【報道の真相】山健組の最新組織図を調べる際の注意点

インターネットで山健組を検索すると、過去の組織図や幹部一覧、役職者の氏名をまとめたページが複数見つかる。

しかし、掲載されている情報が現在も有効とは限らない。

古い組織図と現在の情報を混同しない

特に注意したいのは、2015年から2021年にかけて所属関係が大きく変化したことだ。

2018年の五代目継承時に掲載された人事情報と、2021年の六代目山口組への復帰後の情報は、同じ時点のものではない。

過去の幹部一覧をそのまま2026年の組織図として掲載するのは、正確な情報提供とはいえない。

信頼性を判断する4つの基準

判断基準 信頼できる情報の特徴 注意すべき情報
発表主体 警察庁、都道府県警察、公安委員会 発信者が不明なページ
日付 発表日・報道日が明確 更新日が不明
根拠 公的資料や大手報道に基づく 出典のない人物名や役職
情報の時点 2025~2026年の動向を反映 2015~2018年の情報を最新扱い

とりわけ、SNSや匿名掲示板で流通する幹部人事の情報は、公式発表や複数の信頼できる報道と照合する必要がある。

「名前が掲載されていること」と「現在その役職に就いていること」は別の事実だ。


【山健組の最新組織図】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在、山健組はどこの傘下にある?

A1:公開報道で確認できる最後の大きな所属変更は、2021年11月の六代目山口組への復帰だ。兵庫県警による傘下団体としての登録変更が報じられている。

Q2:山健組は神戸山口組と現在も同じ組織なの?

A2:同一組織ではない。山健組は2015年の神戸山口組結成を主導したが、2021年秋には六代目山口組に合流したと報じられている。

Q3:山健組の現在の組長は誰?

A3:歴代の五代目組長として中田浩司の名前が報道されている。2026年5月の裁判報道でも山健組組長として紹介された。ただし、最新の全役職者や内部人事を網羅する公式組織図は確認できない。

Q4:山健組は指定暴力団なの?

A4:警察庁の指定暴力団一覧では、六代目山口組や神戸山口組が指定対象として掲載されている。山健組単独が独立した指定暴力団として掲載されているわけではない。

Q5:山健組の最新構成員数は公表されている?

A5:山健組単独の2026年確定構成員数は、一般に確認できる公的統計では把握できない。全国の暴力団構成員等の統計と、個別組織の人数は区別する必要がある。


まとめ:山健組の2026年現在を正しく理解するために

山健組の最新組織図をめぐる最大のポイントは、歴史的な組織の規模や過去の幹部一覧だけでは、現在の位置付けを正確に把握できないことだ。

今回確認できた重要な経緯を整理すると、次のようになる。

- 1961年に山本健一が山健組を結成。
- 歴代組長には渡辺芳則、桑田兼吉、井上邦雄、中田浩司らがいる。
- 2015年8月、神戸山口組の結成を主導。
- 2021年11月、六代目山口組の傘下団体として登録変更。
- 2026年5月、中田浩司の刑事裁判で無罪判決が確定。

警察庁の公表資料、兵庫県警の動向、神戸新聞などの継続的な報道を組み合わせれば、山健組の歴史と組織上の変化を理解するための重要な情報は把握できる。

【プロの結論】

山健組の現状を判断するうえで最も重要なのは、「歴史的な名門組織としての位置付け」「2021年以降の所属関係」「2026年時点の公的な確認事項」の3つを混同しないことだ。

過去の組織図を現在の事実として受け取るのではなく、情報の発表時期と根拠を確認することが、山健組の最新動向や報道の真相を理解するための確かな判断基準となる。