早稲田大学医学部は2026年も存在しない?設置構想と新設の可能性を徹底解説
2026年現在、早稲田大学に医学部は設置されていません。 東京大学や京都大学、慶應義塾大学などが医学部を持つ一方、国内有数の総合私立大学である早稲田大学には、医師を養成する医学部医学科が存在しないのが実情です。
ただし、早稲田大学と医学の関係が薄いわけではありません。東京女子医科大学との共同研究拠点「TWIns」、先進理工学部の生命医科学科、卒業生の医療従事者で構成される稲門医師会など、医学・医療に関わる活動は長年続いています。さらに、過去には医学部設置構想や自治体による誘致運動もありました。
では、なぜ早稲田大学には医学部がないのでしょうか。2026年最新の公式情報、歴史的な設置計画、埼玉県議会の誘致活動、文部科学省の認可制度をたどりながら、今後の新設可能性と医学部進学を目指す受験生の選択肢を詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 現状: 2026年現在、早稲田大学には医学部医学科がなく、医学部独自の入試や偏差値も存在しない。 - 歴史: 明治時代から医学部設置は構想され、東京女子医科大学とのTWInsや過去の自治体による誘致活動など、複数の動きがあった。 - 将来性: 医学部新設の構想が再び具体化する可能性はあるものの、国の認可制度や医師需給の問題が大きな壁となっている。
【2026年最新】早稲田大学に医学部はない?公式の学部一覧から現状を確認

まず、最も気になる疑問に答えます。
早稲田大学には2026年10月現在、医学部はありません。
これは大学の公式サイトに掲載されている学部一覧から確認できます。
早稲田大学の公式な学部構成

早稲田大学の公式サイトに掲載されている学部は、次の13学部です。
- 政治経済学部
- 法学部
- 文化構想学部
- 文学部
- 教育学部
- 商学部
- 基幹理工学部
- 創造理工学部
- 先進理工学部
- 社会科学部
- 人間科学部
- スポーツ科学部
- 国際教養学部
この一覧に医学部医学科は含まれていません。大学院にも医学研究に関連する分野はありますが、医師を養成する医学部とは別の組織です。
なぜ医学部があると誤解されるのか

大きな理由の一つが、先進理工学部に設置されている生命医科学科です。
名称に「医科学」が含まれているため、医学部と混同されることがあります。
しかし、生命医科学科は生命科学、医学、工学などを融合した研究者・専門人材の育成を目指す学科です。
医学部医学科のように、医師になるための6年間の医学教育を提供する学科ではありません。
ここは受験生にとって特に重要な違いです。
| 比較項目 | 先進理工学部生命医科学科 | 医学部医学科 |
|---|---|---|
| 所属 | 理工系学部 | 医学部 |
| 主な教育分野 | 生命科学・医科学・工学 | 基礎医学・臨床医学 |
| 主な進路 | 研究者・技術者など | 医師・研究医など |
| 医師国家試験 | 通常の卒業だけでは受験資格を得られない | 所定の医学課程修了などにより受験資格を得る |
| 医師養成を目的とする6年制課程 | なし | あり |
医師国家試験の受験資格は医師法第11条などで定められています。生命医科学科を卒業しただけでは、医学部医学科を卒業した場合と同じ資格は得られません。
つまり、早稲田大学には医学に関連する研究教育は存在しますが、医師を養成する医学部は存在しないということです。
【歴史を検証】早稲田大学の医学部設置構想はなぜ実現しなかったのか
早稲田大学の医学部設置は、最近になって突然浮上した話ではありません。
創立者の大隈重信の時代から、大学の総合化を目指す構想の一つとして医学部設置が検討されてきました。
明治時代から存在した医学部設置の構想
早稲田大学の公式大学史『早稲田大学百五十年史』によると、1907年に始まった第二期拡張計画では、理工科と医科の創設、さらに病院の新設が計画されていました。
医科のための土地も取得され、病院本館や臨床講堂、外科手術室、医科教室など11棟の施設を建設する計画が存在しました。
しかし、先行して進められた理工科施設の整備によって資金面の余裕がなくなり、医科施設の建設は実現しませんでした。
この経緯は、医学部設置が単に学部を一つ増やすだけの話ではないことを示しています。
医学部には教育施設だけでなく、臨床実習を支える病院や医療設備、専門教員などが必要です。創立初期の早稲田大学にとって、その財政的負担は非常に大きなものでした。
2018年、田中愛治総長が医学部設置構想を掲げる
医学部問題が改めて注目されたのが、2018年です。
同年11月に第17代総長に就任した田中愛治氏は、総長選挙のマニフェストで生命医科学の研究・教育を抜本的に拡充する方針を掲げました。
注目されたのは、既存の早稲田大学に医学部を単純に新設するだけではなく、単科医科大学との対等合併や全面的な連携を視野に入れていた点です。
2019年5月の医療専門メディアm3.comのインタビューでは、医学部を新設する場合の制度上の難しさや、単科医科大学との連携を検討する考えが紹介されました。
さらに同年6月の記者会見でも、田中総長は単科医科大学との連携に意欲を示しています。ただし、当時も具体的な計画は決定していませんでした。
この構想が注目された理由は、早稲田大学が持つ理工学、情報工学、ロボット工学、ナノテクノロジーなどの研究力を、既存の医学教育と組み合わせられる可能性があったからです。
一方、構想を掲げたことと、実際に医学部を設置することはまったく異なります。
大学間の合意、財政基盤、教員確保、病院整備、国の認可など、解決すべき課題は数多く残されています。
【関係図で整理】早稲田大学と医学界をつなぐ主要組織・自治体の関係
早稲田大学医学部をめぐる情報が複雑になっているのは、複数の大学や医療関係組織、自治体が関わっているためです。
それぞれの関係を整理すると、医学部が存在しない理由や、過去の構想がどこまで進んだのかが見えてきます。
| 関係する組織・団体 | 早稲田大学との関係 | 2026年時点での位置づけ |
|---|---|---|
| 東京女子医科大学 | 医理工融合の共同研究・大学院教育 | TWInsを通じた連携 |
| TWIns | 両大学の共同研究教育施設 | 医学部ではなく研究拠点 |
| 稲門医師会 | 医療従事者の早稲田大学校友組織 | 医学部とは別の同窓組織 |
| 日本医科大学 | 研究面・教育面で連携 | 独立した医学部を持つ大学 |
| 茨城県議会 | 早稲田大学医学部の誘致決議 | 2012年に決議を可決 |
| 埼玉県議会 | 所沢キャンパスへの医学部誘致を検討 | 2020~2021年に大学へ意向確認 |
| 文部科学省 | 医学部設置の認可・定員管理 | 新設を抑制する制度を運用 |
稲門医師会は早稲田大学の医学部卒業生の集まりではない
特に誤解されやすいのが、稲門医師会です。
早稲田大学の公式発表によると、稲門医師会は2016年1月31日に設立総会を開催しました。
設立当日の会員数は次のとおりです。
- 医師:91人
- 歯科医師:15人
- 薬剤師:6人
- 看護師:8人
- 準会員(学生):13人
合計133人という規模でスタートしました。
ここで重要なのは、会員が早稲田大学の医学部を卒業した医師ではないという点です。
早稲田大学には医学部がありませんが、卒業後に別の大学で医学を学び、医師になった校友や、医療に従事しながら早稲田大学で学んだ校友がいます。
そうした医療関係者の交流や情報発信、大学との研究・教育面での連携を目的として設立されたのが稲門医師会です。
したがって、稲門医師会の存在は早稲田大学に医学部がある証拠にはなりません。
むしろ、医学部がなくても医療分野で活躍する卒業生が多数いることを示す組織です。
【東京女子医科大学との連携】TWInsは医学部新設への布石なのか
早稲田大学の医学関連施設として特に知られているのが、東京女子医科大学との共同研究教育拠点「TWIns」です。
TWInsは、Tokyo Women's Medical University and Waseda University Joint Institution for Advanced Biomedical Sciencesの略称です。
両大学が医学と工学を融合させた研究を進めるために設立した施設で、単なる大学間の交流協定とは異なる実質的な研究教育拠点です。
TWInsの設立経緯と主な取り組み
早稲田大学と東京女子医科大学の交流は、人工心臓の研究開発などを通じて50年以上続いてきました。
2000年には正式な学術交流協定を締結し、2008年春には両大学の共同研究教育施設としてTWInsが開設されました。
2010年度には、早稲田大学大学院先進理工学研究科に東京女子医科大学との共同先端生命医科学専攻が設置されています。
主な研究領域には、次のような分野があります。
- 医療機器や人工臓器の研究開発
- 生命科学と工学の融合
- バイオマテリアル
- 医療に応用する情報技術
- 先端医療を支える技術開発
2017年には、東京女子医科大学先端生命医科学研究所と早稲田大学先端生命医科学センターが、第1回日本医療研究開発大賞の経済産業大臣賞を共同受賞しました。
医学と工学の共同研究が具体的な成果につながっていることを示す実績です。
TWInsがあるのに医学部がない理由
ここで押さえておきたいのは、研究連携と医師養成は別の仕組みであるという点です。
TWInsでは大学院教育や共同研究が進められていますが、早稲田大学の医学部医学科が設置されているわけではありません。
東京女子医科大学には独自の医学部があり、医学教育と医師養成を担っています。
つまり、TWInsは早稲田大学が医学分野で研究力を発揮するための重要な拠点ですが、早稲田大学の医学部に置き換わるものではありません。
今後、両大学の研究教育連携がさらに進展する可能性はあります。しかし、それだけで早稲田大学に医学部が新設されると判断することはできません。
【埼玉県の誘致経緯】早稲田大学所沢キャンパスに医学部ができる計画はあった?
医学部新設をめぐっては、埼玉県による誘致活動も注目されました。
特に話題になったのが、早稲田大学所沢キャンパスへの医学部誘致です。
2020年、埼玉県が早稲田大学に設置意向を確認
2020年9月の埼玉県議会一般質問では、岡田静佳議員が早稲田大学への医学部誘致について取り上げました。
質問では、埼玉県の医師不足や所沢キャンパスの立地を背景に、医学部設置を大学に積極的に働きかけるべきではないかという問題提起が行われています。
これに対し、大野元裕知事は、同年2月に県が早稲田大学へ医学部設置の意向を問い合わせていたことを説明しました。
大学側の回答は、理事会の専権事項であるため、現段階では回答できないという内容でした。
県はその後も誘致の可能性を探る姿勢を示しました。
2021年、再度の問い合わせでも具体的な進展はなし
2021年9月定例会でも、岡田議員が医学部誘致のその後について質問しています。
埼玉県保健医療部長の答弁によると、県は2021年8月上旬に早稲田大学へ再び医学部設置の意向を確認しました。
しかし、大学からの回答は前回と同様で、具体的な説明はできないというものでした。
また、県側は当時、国が新たな医学部の設置を認めていないことや、医師需給の見通しについても説明しています。
この経緯から分かるのは、埼玉県が医学部誘致を検討していたことと、早稲田大学が医学部設置を正式決定したことは別だということです。
所沢キャンパスへの医学部設置は、自治体側からの誘致活動が確認できるものの、大学による正式な設置決定に至った計画ではありません。
茨城県でも早稲田大学医学部の誘致運動があった
実は、埼玉県より前に茨城県でも誘致活動がありました。
2011年、茨城県は笠間市の県畜産試験場跡地を候補地として、早稲田大学に医学部新設を要望しました。
翌2012年には茨城県議会が「早稲田大学新設医学部の県畜産試験場跡地への誘致に関する決議」を可決しています。
決議では、県内の医師不足を背景として、約35ヘクタールの県有地を医学部の候補地とし、医療機関との連携や医療水準の向上を目指す構想が示されました。
しかし、この決議も医学部の設置認可や開学を意味するものではありません。
自治体が土地や医療環境を用意する意欲を示しても、最終的には大学側の意思決定と国の認可が必要になります。
【医学部新設の可能性】文部科学省の認可制度と2026年の最新事情
では、早稲田大学に医学部が新設される可能性はあるのでしょうか。
この問題を考えるうえで欠かせないのが、文部科学省による医学部新設の抑制政策です。
医学部の新設は約40年間、原則として抑制されてきた
文部科学省の資料によると、医学部の新設は1982年と1997年の閣議決定に基づいて抑制されてきました。
2013年11月には、東日本大震災からの復興や東北地方の医師不足を背景として、例外的に東北地方で1校に限って医学部新設を可能とする方針が示されました。
その後、2014年9月に文部科学省が選定したのが東北医科薬科大学です。
同大学は2015年8月に正式認可を受け、2016年4月に医学部を開設しました。
この経緯が示すように、医学部新設は一般的な学部新設と同じ感覚では進められません。
医師の養成数や地域医療への影響など、国の医療政策と密接に関係しているからです。
2026年も医学部の定員管理は続いている
2026年の文部科学省関連資料でも、医学部の新設や収容定員の増加を抑制しながら、地域枠や研究医枠などの臨時的な定員増を管理する仕組みが確認できます。
2026年度の医学部入学定員の上限は、2024年度と同じ9,420人とされました。
また、2027年度についても臨時的な定員増の枠組みを暫定的に維持するため、2026年に制度改正の手続きが進められています。
これは医学部新設が全面的に解禁されたという意味ではありません。
むしろ、既存の医学部の定員や医師養成数を管理することが政策上の課題になっている状況です。
早稲田大学医学部が新設されるために必要な条件
仮に早稲田大学が医学部設置を再び本格化させる場合、少なくとも次のような課題を解決する必要があります。
1. 大学として医学部設置を正式に決定すること
2. 文部科学省の認可基準を満たすこと
3. 医学教育を担う教授・教員を確保すること
4. 臨床実習に対応できる大学病院や関連医療機関を整備すること
5. 長期的に医学部を運営できる財政基盤を確立すること
6. 医師の需給や地域医療政策との整合性を確保すること
特に大きいのが、医学教育を支える病院と臨床実習環境の整備です。
医学部は研究室や講義室を用意するだけでは成立しません。学生が患者の診療を学ぶ環境や、専門的な指導を受けられる医療体制が不可欠です。
【プロの結論】新設よりも大学間連携・統合の方が現実的な選択肢
2019年の田中愛治総長の構想を振り返ると、早稲田大学は医学部を単独で新設する方法だけでなく、既存の単科医科大学との対等合併や全面的連携を視野に入れていました。
これは、既存の医学教育基盤と早稲田大学の理工系研究力を組み合わせるという考え方です。
実際、東京女子医科大学とのTWInsや日本医科大学との研究交流など、医学と理工学を結び付ける取り組みは既に進んでいます。
2026年現在、早稲田大学が医学部を新設する可能性を完全に否定することはできません。
ただし、正式な設置決定や認可申請、開学時期が公表されているわけではありません。
現状から判断すると、医学部の単独新設を短期的に期待するより、既存の医科大学との研究・教育連携を強化する方向の方が現実的です。
【受験生必見】早稲田大学医学部の偏差値・入試と医学部進学の選択肢
早稲田大学医学部を検索する受験生にとって、最も重要なのが偏差値と入試の問題です。
ここでは、実際に受験できる学科と医師を目指す場合の進路を整理します。
早稲田大学医学部の偏差値は存在しない
医学部が設置されていないため、早稲田大学医学部の偏差値や合格最低点はありません。
ただし、医学に関心がある受験生が検討する学科として、先進理工学部の生命医科学科があります。
河合塾Kei-Netの2027年度入試向けボーダーラインでは、生命医科学科の偏差値は67.5と予想されています。
これは2026年に公表されている2027年度入試向けの予想値であり、医学部の偏差値ではありません。また、河合塾が示す合格可能性50%の目安です。
この数値を早稲田大学医学部の偏差値として紹介する情報には注意が必要です。
2027年度の生命医科学科の入試情報
2026年10月28日、早稲田大学は2027年度の一般選抜・大学入学共通テスト利用入試の要項を公開しました。
先進理工学部生命医科学科の一般選抜について、大学の公表情報では次の内容が示されています。
| 項目 | 2027年度入試情報 |
|---|---|
| 学部 | 先進理工学部 |
| 学科 | 生命医科学科 |
| 募集人員 | 30人 |
| 出願期間 | 2027年1月6日~1月19日 |
| 試験日 | 2027年2月16日 |
| 合格発表 | 2027年2月27日 |
| 外国語 | 英語120点 |
| 数学 | 数学120点 |
| 理科 | 物理・化学・生物から2科目、合計120点 |
理科の選択パターンには、物理・化学、物理・生物、化学・生物があります。
この入試は医学部医学科ではなく、先進理工学部生命医科学科の入試です。
医師を目指すための医学部受験とは、受験する学部・学科も卒業後の進路も異なります。
早稲田大学を経由して医師を目指す道はある?
早稲田大学と日本医科大学の連携には、受験生にとって興味深い取り組みがあります。
両大学は2009年に大学間協定を締結し、2020年1月には研究面での実質的な連携に合意しました。
さらに2020年7月には、早稲田大学の附属校・系属校と日本医科大学との高大接続連携に関する協定を締結しています。
2022年4月の入学者からは、早稲田大学高等学院、早稲田大学本庄高等学院、早稲田実業学校高等部から各2名、合計6名を日本医科大学医学部に推薦入学させる仕組みが設けられました。
ただし、これは対象となる附属校・系属校の生徒に関する高大接続の仕組みです。
早稲田大学の一般学部に入学すれば、そのまま日本医科大学医学部に進学できるという制度ではありません。
医師になりたい受験生が選ぶべき進路
医師になることが第一の目標なら、早稲田大学の生命医科学科ではなく、医師養成を行う医学部医学科を受験する必要があります。
進学先を選ぶ際には、次の点を比較することが大切です。
- 6年間の学費と奨学金制度
- 国公立・私立それぞれの入試科目と配点
- 地域枠や卒業後の勤務条件
- 大学病院や関連病院での臨床実習環境
- 基礎医学・臨床医学・研究分野の特色
- 卒業後の初期臨床研修や専門研修の環境
一方、医師免許の取得よりも、医療技術や生命科学の研究開発に興味がある人には、早稲田大学の生命医科学科が選択肢になります。
医療機器、バイオテクノロジー、再生医療、医工学、生命科学などに関心がある場合は、医学部とは異なる魅力を持つ進路です。
【早稲田大学医学部】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:早稲田大学に医学部が新設される予定はありますか?
2026年10月現在、早稲田大学から医学部の正式な新設決定や開学時期は公表されていません。過去には総長による設置構想や自治体の誘致活動がありましたが、認可された計画とは区別する必要があります。
Q2:早稲田大学の生命医科学科を卒業すれば医師になれますか?
生命医科学科は医学部医学科ではないため、通常の卒業だけで医師国家試験の受験資格は得られません。医師を目指す場合は、所定の医学課程を修了できる医学部医学科への進学が基本です。
Q3:TWInsは早稲田大学と東京女子医科大学の共同医学部ですか?
いいえ。TWInsは両大学による医理工融合の研究教育拠点です。共同研究や大学院教育を行っていますが、早稲田大学の医学部医学科ではありません。
まとめ:早稲田大学医学部の今後と進学で失敗しない判断基準
2026年現在、早稲田大学には医学部医学科が設置されていません。
しかし、医学部設置は明治時代からの構想であり、東京女子医科大学とのTWIns、日本医科大学との研究連携、稲門医師会など、医学・医療分野との関係は長く続いています。
また、2011~2012年の茨城県による誘致活動や、2020~2021年の埼玉県による所沢キャンパスへの誘致の働きかけも、医学部設置への関心の高さを示す出来事でした。
一方、文部科学省による医学部新設の抑制や医師需給の調整、病院整備といった課題は依然として大きく、早稲田大学医学部の実現を具体的に予測できる段階にはありません。
今後の動向を判断する際には、次の3点を確認することが重要です。
1. 早稲田大学の公式発表: 学部新設の正式決定や理事会の意思決定が公表されているか。
2. 文部科学省の認可情報: 医学部設置に関する申請や審査、認可が進んでいるか。
3. 大学間連携の具体化: 既存の医科大学との合併・統合や医学教育体制の整備が進んでいるか。
受験生にとっては、将来の医学部新設を待つよりも、現在募集している医学部医学科を調べ、確実に医師を目指せる進路を選ぶことが大切です。
早稲田大学は医学部を持たない大学ですが、医学と工学を融合させる研究力を備えています。 医師になりたいのか、医療を支える研究者になりたいのか。その目標を明確にすることが、後悔しない進路選択につながります。