【ポルトガル対クロアチアの得点経過】ペリシッチの先制からラモスの決勝弾まで
試合は立ち上がりからポルトガルがボールを保持する展開となった。ブルーノ・フェルナンデスやヴィティーニャを中心に攻撃を組み立て、ラファエル・レオンも左サイドから仕掛けた。
一方のクロアチアは、GKドミニク・リバコビッチの好セーブを生かしながら、モドリッチやコバチッチを経由して反撃の機会をうかがった。前半は両チームとも得点できず、0-0で折り返している。クロアチアサッカー連盟の試合レポートでも、前半のポルトガルのボール支配とリバコビッチの働きが取り上げられている。
53分:イバン・ペリシッチがクロアチアに先制点

後半に入ると、クロアチアが先に試合を動かした。
53分、ヨシプ・スタニシッチのクロスを受けたイバン・ペリシッチがボールをコントロールし、ポルトガルのゴールを破った。
ペリシッチの得点によって、ポルトガルは追いかける立場になった。クロアチアにとっては、相手の保持を受け止めながら狙っていた攻撃の形を結果につなげた場面だった。
68分:クリスティアーノ・ロナウドがPKで同点
追うポルトガルは攻撃の圧力を強め、68分に試合を振り出しに戻す。
獲得したPKをクリスティアーノ・ロナウドが担当。落ち着いてゴールに沈め、スコアを1-1とした。
ロナウドにとって、この得点は2026年大会のノックアウトステージで記録した初ゴールだった。11v11の記録によると、41歳147日での得点はワールドカップの決勝トーナメントにおける最年長得点記録にもなった。
90分+4分:ゴンサロ・ラモスが劇的な決勝ゴール
試合終了が近づくなか、勝負を決めたのは途中出場のゴンサロ・ラモスだった。
63分に投入されたラモスは、後半アディショナルタイム4分、レオンのクロスに反応。高い打点からヘディングシュートを決め、ポルトガルに2-1のリードをもたらした。
クロアチアも最後まで反撃を続け、終盤にはヨシュコ・グバルディオルがネットを揺らした。しかし、得点につながるプレーの中でマリオ・パシャリッチのオフサイドが判定され、ゴールは認められなかった。
そのまま試合終了。ポルトガルが劇的な逆転勝利を手にした。得点者と時間、決勝ゴールのアシスト、最後のオフサイド判定はクロアチアサッカー連盟の公式レポートにも記録されている。
【ポルトガル対クロアチアのスタメン】ロナウドとモドリッチが率いた両チーム
両チームとも基本フォーメーションは4-2-3-1。ポルトガルはロナウドを最前線に置き、レオンやペドロ・ネトの突破力を生かす布陣だった。
クロアチアはモドリッチとコバチッチを中盤の軸に据え、ペリシッチやバトゥリナらを組み合わせた攻撃陣で対抗した。
ポルトガル代表の先発メンバー
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | ディオゴ・コスタ |
| DF | ルベン・ディアス |
| DF | ジョアン・カンセロ |
| DF | レナト・ヴェイガ |
| DF | ヌーノ・メンデス |
| MF | ジョアン・ネベス |
| MF | ヴィティーニャ |
| MF | ブルーノ・フェルナンデス |
| FW | ペドロ・ネト |
| FW | ラファエル・レオン |
| FW | クリスティアーノ・ロナウド |
クロアチア代表の先発メンバー
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | ドミニク・リバコビッチ |
| DF | ヨシプ・スタニシッチ |
| DF | マリン・ポングラチッチ |
| DF | ヨシプ・シュタロ |
| MF | マテオ・コバチッチ |
| MF | ルカ・モドリッチ |
| MF | ペタル・スチッチ |
| MF | マルティン・バトゥリナ |
| MF | ニコラ・ヴラシッチ |
| MF | イバン・ペリシッチ |
| FW | アンテ・ブディミル |
出典:FIFAワールドカップ2026公式試合分析レポート、11v11の試合記録。両チームとも4-2-3-1でスタート。
試合途中の交代が勝負を動かした
注目したいのは、ポルトガルが62~63分にかけて複数の選手を一斉に入れ替えたことだ。
- ベルナルド・シウバ(ヴィティーニャに代わって投入)
- フランシスコ・コンセイソン(ペドロ・ネトに代わって投入)
- ゴンサロ・ラモス(ジョアン・カンセロに代わって投入)
- ネルソン・セメド(ブルーノ・フェルナンデスに代わって投入)
その後、ロナウドも81分に交代した。
クロアチアも46分にイゴール・マタノビッチ、68分にマリオ・パシャリッチを投入。終盤にはグバルディオルとクラマリッチも起用している。
特にラモスは、投入から約30分後に決勝点を記録した。先発選手だけでなく、ベンチから送り出された選手が結果を変えた試合だった。
【人物相関と戦術比較】ポルトガルの攻撃力とクロアチアの中盤はどう違った?
今回の試合を理解するには、得点者だけでなく、選手同士の役割とチーム内の関係を見る必要がある。
試合を動かした主要人物の関係一覧
この関係から見えてくるのは、ポルトガルがロナウド個人の得点力だけに依存していたわけではないことだ。
ロナウドが同点ゴールを決め、レオンが突破とクロスでチャンスを生み、途中出場のラモスが最後を仕留めた。それぞれ異なる役割が連動して逆転につながった。
FIFA公式データで見る両チームの数字
FIFA Training Centreが公開した試合後の分析レポートでは、両チームの攻撃と守備の違いが数値に表れている。
| 指標 | ポルトガル | クロアチア |
|---|---|---|
| ボール保持率 | 55.3% | 37.8% |
| シュート数 | 15 | 13 |
| 枠内シュート | 3 | 6 |
| 期待ゴール数(xG) | 1.91 | 1.17 |
| パス本数 | 588 | 386 |
| パス成功数 | 538 | 330 |
| パス成功率 | 91% | 85% |
| ライン突破成功数 | 90 | 70 |
出典:FIFA Training Centre「Post Match Summary Report」。数値は同レポートの集計による。
特に興味深いのは、枠内シュートではクロアチアが6本、ポルトガルが3本と上回っていた点だ。
つまり、ポルトガルがボールを多く持っていたからといって、クロアチアが危険な攻撃を作れていなかったわけではない。
ポルトガルはパスをつないで相手陣内に進入し、攻撃の回数と質を高めた。一方、クロアチアは攻撃への切り替えを重視し、少ない保持時間からでもゴールに迫った。
戦術面で勝敗を分けた3つの違い
1. ポルトガルはボール保持から攻撃を継続した
ポルトガルはパス成功率91%を記録。ヴィティーニャ、ジョアン・ネベス、ブルーノ・フェルナンデスらが中盤でボールを循環させ、相手の守備ブロックを動かした。
2. クロアチアはカウンターで対抗した
クロアチアは攻撃への切り替えに関する指標でポルトガルを上回った。守備から攻撃への移行を速め、ペリシッチやコバチッチを使ってゴール前に迫った。
3. ポルトガルは交代後の攻撃の形を得点につなげた
ラモスの投入とレオンの突破が決勝点につながった。試合の流れが停滞し始めた時間帯に、選手の特徴を変えて攻撃を再構築したことが大きかった。
【ポルトガル代表とクロアチア代表の歴代対戦成績】過去11試合を検証
ポルトガルとクロアチアは、ヨーロッパの国際大会や親善試合で繰り返し対戦してきた。
11v11の対戦記録によると、2026年ワールドカップの試合終了時点で、両国の通算対戦成績は次のとおりだ。
8
ポルトガル勝利2
引き分け1
クロアチア勝利
通算11試合で、ポルトガルが8勝、引き分け2試合、クロアチアが1勝。得点数もポルトガル21点、クロアチア9点となっている。
特に注目したい過去の対戦
- 1996年6月19日: EUROでポルトガルが3-0で勝利。
- 2005年11月12日: 親善試合でポルトガルが2-0で勝利。
- 2016年6月25日: EUROでポルトガルが1-0で勝利。
- 2020年9月5日: UEFAネーションズリーグでポルトガルが4-1で勝利。
- 2020年11月17日: ポルトガルが敵地で3-2の勝利。
- 2024年6月8日: 親善試合でクロアチアが2-1で勝利。
- 2024年9月5日: UEFAネーションズリーグでポルトガルが2-1で勝利。
- 2024年11月18日: UEFAネーションズリーグで1-1の引き分け。
- 2026年7月2日: ワールドカップでポルトガルが2-1で勝利。
特に2024年は、クロアチアがポルトガルに勝った後、同年9月にはポルトガルが2-1でリベンジしている。両国の力関係が一方的だったわけではなく、試合ごとの戦術や選手構成によって結果が変化してきた。
ワールドカップでの対戦は2026年が初めて
両国は過去にEUROやネーションズリーグで対戦していたが、ワールドカップ本大会で顔を合わせたのは2026年が初めてだった。
FIFAの試合プレビューでも、今回が両国にとって初のワールドカップ対戦と紹介されている。
クロアチアは2018年大会で準優勝、2022年大会で3位という実績を持つ。一方のポルトガルは2016年EURO優勝やネーションズリーグ制覇を経験してきた。
今回の2-1は、単なる過去の対戦成績への1勝追加ではなく、ワールドカップの舞台でポルトガルが初対戦を制した結果でもあった。
【ポルトガルが勝利した本当の理由】ラモスの決勝点だけでは説明できない
ポルトガル対クロアチアを振り返ると、決勝点を決めたラモスに注目が集まりやすい。
しかし、勝敗を分けた要素は複数ある。
途中出場のラモスが攻撃の選択肢を広げた
ラモスはロナウドとは異なる特徴を持つFWだ。
ゴール前での動き出しや空中戦を生かせるため、クロアチアの守備陣にとっては対応する対象が変わることになる。
実際、決勝ゴールはレオンのクロスに対するラモスのヘディングだった。
先発のロナウドがPKで試合を同点に戻し、交代選手のラモスが最後を仕留めたという流れは、ポルトガルの選手層の厚さを示すものだった。
クロアチアは最後まで得点の可能性を残していた
クロアチアは試合終了まで攻撃を諦めなかった。
シュート数こそポルトガルを下回ったものの、枠内シュートでは上回っている。コバチッチやマタノビッチらもゴールに迫り、ポルトガルのGKディオゴ・コスタに仕事をさせた。
終盤のグバルディオルのゴールが認められていれば、試合の結末は変わっていた可能性もある。
ただし、オフサイド判定によって得点は無効となった。勝敗は紙一重の局面を含んでいた。
ロナウドとモドリッチの経験値も見逃せない
この試合は、両国を長年支えてきたベテラン選手の存在感も大きかった。
ロナウドは41歳でPKを成功させ、モドリッチは40歳でクロアチアの主将として中盤を支えた。
UEFAの大会総括によると、モドリッチは2026年大会の時点で代表出場200試合を超えていた。ロナウドも6大会連続のワールドカップ出場という歴史的な記録を持つ。
両選手の経験は、試合の緊張感が高まる局面で大きな意味を持っていた。
【2026年10月最新状況】ポルトガルとクロアチアのW杯後の結果
今回の対戦を振り返る際には、その後の大会結果も押さえておきたい。
ポルトガルはクロアチアに勝利してラウンド16へ進出したが、その次のスペイン戦では0-1で敗れ、ベスト8進出を逃した。
一方、クロアチアはラウンド32で大会から姿を消した。
UEFAが2026年7月に公開した両国の大会総括でも、ポルトガルのラウンド16敗退とクロアチアのラウンド32敗退が確認できる。
間違えやすい3つのポイント
① 試合はラウンド16ではなくラウンド32
一部の試合紹介記事ではラウンド16と記載される例もあるが、FIFA公式の試合分析レポートでは明確にラウンド32・第83試合と分類されている。
② 試合日は現地時間と日本時間で異なる
トロントでの開催日は7月2日。日本時間では7月3日の朝にあたる。海外メディアの7月2日・3日の表記違いは、時差によるものだ。
③ ポルトガルはクロアチア戦に勝ったものの、優勝していない
クロアチア戦の勝利によってラウンド16に進んだが、次のスペイン戦で敗退した。クロアチア戦の勝利と大会全体の最終結果は分けて理解する必要がある。
【ポルトガル対クロアチアに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ポルトガル対クロアチアの2026年最新試合結果は?
A1:2026年7月2日、FIFAワールドカップのラウンド32でポルトガルがクロアチアに2-1で逆転勝利した。ペリシッチが先制し、ロナウドのPKとラモスの決勝ゴールでポルトガルが勝利した。
Q2:ポルトガル対クロアチアの得点者は誰?
A2:クロアチアはイバン・ペリシッチが53分に得点。ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウドが68分にPKを成功させ、ゴンサロ・ラモスが90分+4分に決勝ゴールを記録した。
Q3:ゴンサロ・ラモスは先発出場だった?
A3:先発ではなく、63分にジョアン・カンセロとの交代で投入された。後半アディショナルタイムにラファエル・レオンのクロスをヘディングで決めた。
Q4:ロナウドはPK以外にも得点した?
A4:公式記録上の得点は68分のPKによる1点。11v11の試合記録では、ロナウドが61分に決めたシュートはオフサイドによって認められなかったとされている。
Q5:ポルトガルとクロアチアの歴代対戦成績は?
A5:2026年7月のワールドカップ終了時点で、11試合中ポルトガルが8勝、2引き分け、クロアチアが1勝。通算得点はポルトガル21点、クロアチア9点となっている。
Q6:ルカ・モドリッチは2026年の試合に出場した?
A6:出場した。クロアチアの主将として先発し、中盤でプレー。59分にイエローカードを受けた。
Q7:ポルトガルはクロアチア戦の後、どこまで進んだ?
A7:ラウンド32を突破してラウンド16に進出したが、スペインに0-1で敗れたため、ベスト16で大会を終えた。
まとめ:ポルトガル対クロアチアは交代策と決定力が生んだ逆転劇
2026年ワールドカップのポルトガル対クロアチアは、2-1というスコア以上に見どころの多い試合だった。
ペリシッチの先制点でクロアチアが主導権を握りかけたものの、ロナウドがPKで同点に戻し、途中出場のラモスが終了間際に決勝ゴールを決めた。
勝敗を分けたポイントは次の3つだ。
- ロナウドの経験と決定力: 重要な局面でPKを成功させた。
- マルティネス監督の交代策: ラモスやレオンらの働きが決勝点につながった。
- クロアチアの粘りと終盤の判定: 最後まで反撃したが、グバルディオルのゴールはオフサイドで認められなかった。
歴代対戦成績でもポルトガルが優勢であり、今回の勝利によってワールドカップでの初対戦も制した。
ただし、クロアチアが枠内シュートで上回った事実からも分かるように、試合内容は決して一方的ではなかった。
ポルトガル対クロアチアの2-1は、ボール保持だけではなく、選手交代、決定機をものにする力、そして最後まで集中力を保つことが勝敗を左右した一戦だった。
2026年10月時点で振り返っても、ロナウドのPKとラモスの決勝弾は、ポルトガルの大会を象徴する印象的な場面として記憶される試合となった。