【年度別成績】2023年の6勝と2024年の11セーブを検証

目次

小澤怜史のプロ野球人生で、最も評価を高めたのが2023年と2024年だ。先発投手として勝ち星を重ねた2023年から、救援投手としてチームの終盤を任された2024年へ。役割を変えながら結果を残したことが、小澤の大きな強みだった。

2023年は自己最多タイの6勝を記録

小澤怜史

2023年は29試合に登板し、6勝4敗、防御率3.02を記録。投球回は101回1/3で、完投1、完封1もマークした。

開幕当初は救援としてスタートしたが、交流戦から先発に配置転換。新しい役割に適応し、自己最多の6勝を挙げた。単に登板数を増やしただけではなく、先発として試合を組み立てられる能力を示したシーズンだった。

2024年は40試合登板、11セーブの活躍

2024年は開幕ローテーション入りを果たしたものの、交流戦以降はリリーフに配置転換された。シーズン終盤には抑えも担当し、チームトップの11セーブを記録した。

NPB公式記録による2024年の成績は以下のとおり。

- 登板:40試合
- 勝利:6勝
- 敗戦:6敗
- セーブ:11
- ホールド:2
- 投球回:77回2/3
- 奪三振:66
- 防御率:2.55

特に注目したいのは、先発から中継ぎ、さらに抑えまで役割を変えながら防御率2.55を残した点だ。シーズンを通して投手陣の複数のポジションを担ったことは、チームにとって大きな価値があった。

なお、2024年の記録については、11セーブと11ホールドを混同しないよう注意したい。NPB公式記録では11セーブ、2ホールドとなっている。

2017年から2026年までの一軍通算成績

NPB公式の2026年シーズン終了時点の記録では、小澤の一軍通算成績は次のとおりだ。


117試合


一軍通算登板数


14勝16敗


通算勝敗


11セーブ


通算セーブ


3.45


通算防御率


271回2/3


通算投球回


年度別に見ると、2022年にヤクルトで一軍復帰を果たし、2023年に先発として実績を積み、2024年に救援投手として評価を高めた。その後、2025年、2026年と登板機会が減少した。

2026年は防御率3.93、21奪三振を記録しており、奪三振能力そのものが失われたわけではない。通算14勝という数字以上に、先発・中継ぎ・抑えを経験してきたことが、小澤の投手としての特徴を表している。

【年俸推移】育成選手から最高5200万円まで上昇した評価

小澤怜史の年俸は、ソフトバンク時代からヤクルトでの再起、そして一軍での活躍に合わせて変化してきた。特に2023年以降は、成績の向上に伴って大きく増額している。

週刊ベースボールなどの選手データに掲載された推定年俸を整理すると、次のようになる。契約金額のすべてが球団から公式発表されたものではなく、報道ベースの推定値として見る必要がある。

- 2016~2020年:700万円(ソフトバンク時代)
- 2021年:400万円(ヤクルト育成契約)
- 2022年:400万円(支配下登録後も同水準)
- 2023年:1100万円
- 2024年:3000万円
- 2025年:5200万円
- 2026年:4100万円

大きな変化があったのは2023年だ。6勝を挙げ、防御率3.02という成績を残したことで、翌シーズンに向けた評価が上昇。2024年も40試合登板、11セーブという活躍を見せ、2025年の推定年俸は2200万円増の5200万円となった。

しかし、2025年の成績低下を受け、2026年の契約更改では1100万円減の4100万円と報じられている。最高額からの減額は、故障と成績の変化が契約評価にも影響したことを示している。

小澤が問題提起した「万能型投手」の査定

2025年11月20日の日刊スポーツの報道では、小澤が契約更改の場で、先発と中継ぎの両方を担う投手の評価方法について球団に改善を求めたことが紹介されている。

先発専門の投手と救援専門の投手では、登板数や勝利数などの評価基準が異なる。シーズン途中で役割が変わる投手は、複数の役割をこなしても査定が中途半端になる可能性があるという問題意識だ。

この指摘は、小澤のキャリアを考えるうえで興味深い。2023年は先発で6勝、2024年は抑えとして11セーブ。異なる役割で結果を残したからこそ、単一の指標では評価しにくい投手像が浮かび上がる。

2026年にヤクルトを退団することになったが、複数の役割を経験した実績は、他球団が獲得を検討する際にも判断材料になり得る。

【Instagram・今後の進路】小澤怜史は引退せず現役続行を目指す

2026年10月26日、小澤は自身のInstagramでヤクルトから戦力外通告を受けたことを報告した。10月28日のマイナビニュースなどが投稿内容を伝えている。

投稿では、ファンに向けて感謝の言葉を記し、ヤクルトで過ごした6年間への思いを表現した。

「たくさんの応燕が力になりました!」

「6年間ありがとうございました!」

「応援」ではなく、ヤクルトファンの間で使われる「応燕」という言葉を用いた点にも、球団やファンとのつながりが感じられる。ソフトバンクを戦力外になった後に受け入れてくれたヤクルトで、育成から支配下、そして一軍の勝ちパターンを担う投手へと成長した。本人にとっても特別な6年間だったはずだ。

現役引退ではなく、次の球団を探す段階

2026年10月26日のサンケイスポーツの報道では、小澤は戦力外通告を受けた後も現役続行を希望し、「体は元気なので」との趣旨を語っている。

また、デイリースポーツも小澤が現役続行を希望していると報じた。つまり、本人の意向としては引退よりも、別の環境で野球を続けることに重点が置かれている。

2026年10月30日時点で、移籍先の球団は公表されていない。ソフトバンク時代にも戦力外通告からトライアウトを経てヤクルトとの契約を実現した経緯があるため、今回も新たな球団との出会いを模索する可能性がある。

年齢は28歳。2024年に40試合へ登板した実績があり、2026年も一軍で18回1/3を投げて21奪三振を記録している。経験豊富な右腕として、救援投手の層を厚くしたい球団にとって検討対象になる余地はある。

2026年の合同トライアウトも選択肢になる?

日刊スポーツが10月30日に更新したプロ野球の戦力外・引退情報によると、2026年の12球団合同トライアウトは11月17日にバンテリンドームで開催予定となっている。

トライアウトは、他球団に自身の能力をアピールする機会だ。ただし、小澤が参加するかどうかは、10月30日時点で公表されていない。

以前のトライアウトでは3者連続三振という結果を残し、ヤクルトとの育成契約につなげた。今回も同じ方法を選ぶのか、他球団から直接オファーを受けるのかが今後の注目点となる。

【よくある質問】小澤怜史の現在に関するFAQ

Q1:小澤怜史は2026年にヤクルトを戦力外になったのですか?

A1:はい。2026年10月26日に東京ヤクルトスワローズが、来季の契約を結ばないことを発表しました。小澤本人もInstagramで戦力外通告を報告しています。

Q2:小澤怜史の戦力外通告の理由は何ですか?

A2:球団から具体的な理由は公表されていません。2025年の右肩の故障と防御率5.47、2026年の一軍登板11試合という登板機会の減少が背景として考えられます。ただし、特定の要因だけが直接の理由と確定したわけではありません。

Q3:小澤怜史はソフトバンク時代にも戦力外になっていますか?

A3:はい。2020年オフにソフトバンクから戦力外通告を受けました。その後、12球団合同トライアウトで3者連続三振を奪い、ヤクルトと育成契約を結んでいます。

Q4:小澤怜史の2024年の成績は?

A4:40試合に登板し、6勝6敗、11セーブ、2ホールド、防御率2.55でした。シーズン終盤には抑えも務め、チームトップの11セーブを記録しています。

Q5:小澤怜史の通算成績は?

A5:NPB公式記録の2026年シーズン終了時点では、117試合登板、14勝16敗、11セーブ、7ホールド、防御率3.45、投球回271回2/3です。

Q6:小澤怜史は引退するのですか?

A6:2026年10月30日時点で引退は発表されていません。報道では現役続行を希望していると伝えられています。今後の移籍先やトライアウト参加については、正式な発表を待つ必要があります。

Q7:小澤怜史の年俸はいくらでしたか?

A7:報道ベースの推定では、2025年が5200万円、2026年が4100万円です。2024年は3000万円とされています。いずれも推定額で、公式に公表された確定金額ではありません。

まとめ:小澤怜史の再起はあるのか、28歳右腕の次の挑戦に注目

小澤怜史の2026年10月のヤクルト戦力外通告は、単なる退団ニュースではない。ソフトバンクで育成契約を経験し、戦力外通告を受けた後にヤクルトで再起。サイドスローへの転向を経て支配下登録を勝ち取り、2023年には6勝、2024年には11セーブを記録した投手の新たな転機だ。

一方、2025年の右肩の故障、同年の防御率5.47、2026年の登板数11試合という数字は、プロ野球でポジションを維持する厳しさも示している。2024年の実績だけでなく、直近の登板機会や故障からの回復状況を含めて評価することが必要だ。

現時点で確定しているのは、ヤクルトとの契約終了と本人の現役続行希望。次の所属先や具体的な進路はまだ明らかになっていない。

一度目の戦力外通告を乗り越え、育成から一軍の舞台へ戻った経験を持つ小澤。28歳という年齢と、先発・中継ぎ・抑えを経験した実績を生かし、再びプロ野球のマウンドに立てるのか。2026年オフの動向は引き続き注目される。