港珠澳大橋2026年最新攻略|料金・シャトルバス・所要時間と出入境手続きを徹底解説
2026年、香港・珠海・マカオの3地域を結ぶ交通インフラとして、旅行者やビジネス関係者に利用されているのが「港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)」です。全長約55kmに及ぶ世界最長級の橋・海底トンネル複合交通施設で、香港から珠海・マカオまでの移動を大幅に短縮しています。特に、24時間運行のシャトルバス「金巴(ゴールドバス)」は、比較的安い運賃で海を越えられる交通手段として定着しています。
ただし、橋を渡るだけで目的地の市街地まで到着できるわけではありません。香港口岸・珠海口岸・澳門口岸での出入境手続き、乗り場までのアクセス、時間帯による料金の違いなど、旅行前に把握しておきたいポイントがあります。2026年10月時点の公式運行情報、料金表、政府発表、フェリーの最新時刻表をもとに、実際の利用方法を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 全長55km: 香港・珠海・マカオを結ぶ橋、人工島、海底トンネルから構成される巨大インフラ。 - 24時間運行: 港珠線と港澳線の2路線があり、香港発の一般料金は昼間65香港ドル、夜間70香港ドル。 - 所要時間約40分: 口岸間の移動時間の目安。別途、出入境審査や待ち時間が必要。 - フェリーとの違い: シャトルバスは料金の安さと運行頻度、フェリーは香港市街地からのアクセスが強み。 - 2026年の利用実績: 珠海口岸では開通以来の累計旅客通行回数が1億回を突破。
【1】港珠澳大橋とは?全長55kmの構造と建設された理由

港珠澳大橋は、中国広東省の珠海市、香港特別行政区、マカオ特別行政区を結ぶ大規模な海上交通プロジェクトです。
珠江河口の伶仃洋(リンディンヤン)を横断し、香港と珠海・マカオの移動を道路交通で結びます。
2018年10月23日に開通式が行われ、翌24日午前9時から正式に供用が開始されました。
全長55kmはどのような構造なのか
港珠澳大橋の特徴は、単純な橋ではなく、橋梁・海底トンネル・人工島・接続道路を組み合わせた複合施設であることです。
公式資料によると、全長の内訳は次のとおりです。
- 香港接続道路:12km
- 主橋部分:29.6km
- 珠海接続道路:13.4km
合計すると55kmになります。
特に注目したいのが、主橋部分に設けられた海底トンネルです。
主橋には約6.7kmの沈埋式海底トンネルが設置され、その両側には人工島があります。
なぜ、すべてを橋にしなかったのでしょうか。
大きな理由は、珠江河口を通過する大型船舶の航行を確保する必要があったためです。また、香港国際空港周辺の航空機の運航に配慮し、橋の高さを抑える設計上の必要性もありました。
海底トンネルを採用することで、船舶の航行空間を確保しながら、道路交通を途切れさせない構造を実現しています。工学専門誌『Engineering』でも、このトンネルと人工島を組み合わせた設計が紹介されています。
建設から開通までの経緯
建設工事は2009年12月15日に始まりました。2017年7月には主橋の主要構造が完成し、2018年10月に正式開通しています。
構想から建設、完成まで長い年月を要した背景には、香港・珠海・マカオという異なる行政区域をまたぐ大規模工事ならではの調整がありました。
単なる道路建設ではなく、3地域の交通、税関、出入境管理を接続するプロジェクトだったのです。
【2】2026年の港珠澳大橋の利用状況と香港・珠海・マカオ間の移動方法
2026年の港珠澳大橋を理解するうえで重要なのが、実際の利用者数です。
中国政府の2026年1月6日付発表によると、珠海口岸では開通以来の累計旅客通行回数が1億回を突破しました。
さらに、2024年の珠海口岸の旅客通行回数は約2,700万回、車両通行回数は約555万回に達しています。
ここでいう旅客通行回数は、往来を含む延べ回数であり、実人数ではありません。
それでも、開通当初の観光・ビジネス向け交通インフラから、日常的な地域間移動を支える交通網へと利用が広がっていることが分かります。
香港・珠海・マカオを結ぶ2つのシャトルバス路線
一般旅行者が利用する主要な交通手段は、港珠澳大橋シャトルバスです。
車体が金色であることから、現地では「金巴(ゴールドバス)」とも呼ばれています。
路線は大きく2つに分かれます。
港珠線(香港・珠海線)
香港口岸と珠海口岸を結ぶ路線です。珠海の市街地や広東省方面へ移動したい人に適しています。
港澳線(香港・マカオ線)
香港口岸と澳門口岸を結ぶ路線です。マカオ観光やホテルへの移動を予定している旅行者に便利です。
注意したいのは、一般のゴールドバスには珠海口岸と澳門口岸を直接結ぶ路線がないことです。
3地域が橋でつながっているからといって、すべての区間を同じシャトルバスで移動できるわけではありません。
珠海からマカオへ移動する場合は、別の交通手段や国境通過ルートを組み合わせる必要があります。
【3】港珠澳大橋の料金・費用・時刻表を徹底比較
旅行者にとって最も気になるのが、シャトルバスの運賃と運行間隔です。
2026年10月時点で香港運輸署とシャトルバス運営会社が公表している料金は、出発する口岸によって通貨が異なります。
シャトルバスの昼間・夜間料金
| 出発地・路線 | 昼間料金 | 夜間料金 | 通貨 |
|---|---|---|---|
| 香港→珠海 | 65 | 70 | HKD |
| 香港→マカオ | 65 | 70 | HKD |
| 珠海→香港 | 58 | 63 | RMB |
| マカオ→香港 | 65 | 70 | MOP |
昼間・夜間の区分は次のとおりです。
- 昼間:06:00~23:59
- 夜間:00:00~05:59
香港発の場合、深夜料金は通常料金より5香港ドル高くなります。
また、割引料金も設定されています。
- 香港発:昼間33香港ドル、夜間35香港ドル
- 珠海発:昼間29人民元、夜間32人民元
- マカオ発:昼間33パタカ、夜間35パタカ
割引対象は、12歳未満または身長1.2m未満の子ども、対象となる障害者、65歳以上の高齢者などです。運営会社の案内では、3歳未満または身長95cm未満で座席を使用しない子どもは、成人同伴の場合に無料となる条件も示されています。
2026年のシャトルバス時刻表・運行間隔
シャトルバスは24時間運行です。ただし、時間帯と進行方向によって運行間隔が異なります。
運営会社が掲載している時刻表は以下のとおりです。
| 路線・方向 | 時間帯 | 運行間隔 |
|---|---|---|
| 香港→マカオ | 00:00~06:14 | 約30分 |
| 香港→マカオ | 06:15~08:59 | 約15~20分 |
| 香港→マカオ | 09:00~23:59 | 約5~10分 |
| マカオ→香港 | 00:00~05:59 | 約30分 |
| マカオ→香港 | 06:00~07:59 | 約20~30分 |
| マカオ→香港 | 08:00~23:59 | 約5~10分 |
| 香港→珠海 | 00:00~06:59 | 約30分 |
| 香港→珠海 | 07:00~07:59 | 約15~20分 |
| 香港→珠海 | 08:00~23:59 | 約5~10分 |
| 珠海→香港 | 00:00~06:14 | 約30分 |
| 珠海→香港 | 06:15~07:59 | 約15~20分 |
| 珠海→香港 | 08:00~21:59 | 約15~20分 |
| 珠海→香港 | 22:00~23:59 | 約20~30分 |
ここで注意したいのが、24時間運行と、24時間同じ頻度でバスが来ることは別だという点です。
日中は比較的短い間隔で運行されていますが、深夜は30分程度待つ場合があります。
チケットの購入方法
基本的には各口岸の出発ホールで購入できます。
運営会社の公式サイトではオンライン購入にも対応しています。
購入時には、乗車する方向と出発口岸を間違えないようにしてください。
香港口岸から珠海口岸へ向かう場合と、香港口岸から澳門口岸へ向かう場合では、乗車する路線が異なります。
また、香港・珠海・マカオでは利用通貨が異なるため、出発地に応じて決済方法を確認しておくと安心です。
【4】香港口岸・珠海口岸・澳門口岸へのアクセスと出入境手続き
港珠澳大橋を初めて利用する日本人旅行者が迷いやすいのが、乗り場の場所です。
特に香港口岸は、香港島の中心部にあるフェリーターミナルとは場所が大きく異なります。
香港口岸への行き方
香港口岸はランタオ島の香港国際空港に近い人工島に位置しています。
主なアクセス方法は次のとおりです。
- MTR欣澳(Sunny Bay)駅からB5バス
- MTR東涌(Tung Chung)駅からB6バス
- 香港国際空港方面からB4バス
- 香港市街地から空港系統のA系統バス
- タクシー
九龍方面から向かう場合は、A21などの空港バスを利用する方法もあります。
香港島中心部から向かう場合も、出発地に応じて空港バスやMTR・接続バスを組み合わせるのが基本です。
香港運輸署の案内では、香港口岸は24時間利用可能な施設とされています。
珠海口岸から市街地へ
珠海口岸は珠海側の人工島に設けられています。
シャトルバスを降りて入境手続きを済ませた後、タクシーや現地の公共交通機関を利用して市街地へ移動します。
珠海市内のホテルや観光地まで直接到着するわけではないため、口岸から目的地までの移動時間も考慮しておきましょう。
澳門口岸からマカオ市内へ
澳門口岸はマカオ側の人工島に位置しています。
到着後は、路線バスやタクシー、ホテルの送迎バスなどを利用できます。
マカオ交通事務局の案内では、公共バス101は終日運行、102は6時から24時、103は6時から23時30分までの運行とされています。
また、観光局の案内では101X・102Xなどの接続交通も紹介されています。
ホテルによっては、港珠澳大橋の澳門口岸からカジノ・ホテルエリアへの送迎サービスを用意しています。
日本人旅行者が知っておきたい出入境手続き
港珠澳大橋は、国際空港のように一度の手続きで3地域を自由に移動できる施設ではありません。
香港・中国本土・マカオには、それぞれ異なる出入境管理制度があります。
基本的な流れは次のとおりです。
1. 出発する口岸で出境審査を受ける。
2. シャトルバスに乗車する。
3. 到着口岸で入境審査を受ける。
4. 必要に応じて税関検査を受ける。
5. 市街地行きの交通機関に乗り換える。
香港の公式旅客案内によると、一般の訪問者は有効な渡航書類を提示して審査を受けます。通常、訪問者は到着カード・出発カードの提出を求められません。
日本国籍の一般旅券を持つ旅行者の場合、2026年10月時点では次の点も押さえておきたいところです。
- 香港:観光目的の短期滞在は原則90日までビザ免除。
- マカオ:日本国籍者は原則90日までビザ免除。
- 中国本土:観光・商用・親族訪問・交流訪問・トランジットなどの対象目的で、30日以内の滞在はビザ免除。
中国本土の日本人向けビザ免除措置は、2026年12月31日24時まで延長されています。
ただし、これは中国本土への入国条件であり、香港・マカオの入境条件とは別です。就労や留学などは通常のビザ免除対象に含まれません。
旅行前にはパスポートの有効期間、渡航目的、滞在日数、各地域の最新入境条件を確認してください。
【5】港珠澳大橋とフェリーはどちらがお得?所要時間・料金を比較
香港からマカオへ移動する場合、港珠澳大橋のシャトルバスとフェリーのどちらを選ぶべきか迷う人もいるはずです。
両者には明確な違いがあります。
所要時間の違い
港珠澳大橋の公式案内では、香港口岸から珠海口岸・澳門口岸までの約42kmの移動時間は約40分とされています。
一方、フェリー大手TurboJETの香港・マカオ航路は、航海時間が約60分です。
ただし、40分と60分はそれぞれ橋の移動時間とフェリーの航海時間です。
出発地から乗り場までの移動、出入境審査、乗船待ち、到着後の市街地への移動は含まれません。
そのため、旅行全体の所要時間では、乗り場の立地が大きく影響します。
料金の比較
香港発のシャトルバスは昼間65香港ドル、夜間70香港ドルです。
一方、TurboJETが2026年4月25日から適用している運賃表では、マカオ発・香港行きのエコノミークラスは次の設定です。
- 平日昼間:194香港ドル
- 土日・祝日昼間:212香港ドル
- 夜間:242香港ドル
フェリーの料金は座席クラスや曜日によって変わります。
どちらを選ぶべきか
| 比較項目 | 港珠澳大橋 | フェリー |
|---|---|---|
| 主な交通手段 | シャトルバス | 高速船 |
| 移動時間 | 約40分 | 約60分 |
| 料金 | 比較的安い | 比較的高い |
| 運行時間 | 24時間 | 航路・便ごとに設定 |
| 香港側の乗り場 | ランタオ島の香港口岸 | 上環のフェリーターミナル |
| 特徴 | 安さ・運行頻度 | 市街地からのアクセス |
特に見落としやすいのが、香港側の乗り場の違いです。
フェリーは香港島の上環から出発するため、セントラルや上環周辺に滞在している旅行者には便利です。
一方、港珠澳大橋の香港口岸は空港に近いランタオ島にあります。市街地から口岸まで移動する時間と費用が別途必要です。
したがって、単純にシャトルバスのほうが安いから便利とは限りません。
香港国際空港周辺から移動するなら大橋、香港島中心部からマカオへ直行したいならフェリー、という選び方が合理的です。
【6】【プロの結論】2026年に港珠澳大橋を利用するメリットと注意点
港珠澳大橋の価値は、単に香港からマカオまでの移動時間を短縮できることだけではありません。
香港、珠海、マカオという異なる都市圏を、陸上交通でつなぐことにあります。
旅行者にとっては、これまで別々に計画する必要があった複数都市の観光を、一つの旅行日程に組み込みやすくなりました。
港珠澳大橋が向いている人
- 香港旅行とマカオ旅行を組み合わせたい人
- 香港から珠海へ日帰りで出かけたい人
- フェリーより安い交通手段を探している人
- 深夜・早朝の移動手段を確保したい人
- 広東省方面への移動を予定している人
あまりおすすめできないケース
- 香港中心部からマカオまでの移動を最短の乗り換え回数で済ませたい人
- 出入境審査の待ち時間を確保できない人
- 乗り場までの移動を極力減らしたい人
- 台風などの悪天候時に予定変更が難しい人
2026年に利用する際の3つの注意点
1. 24時間運行でも運休することがある
通常は24時間運行ですが、台風などの悪天候や交通規制によって運行が一時停止する場合があります。
2026年7月にも、台風の影響による運休と翌日の運行再開が公式に案内されました。
2. 乗車時間だけで旅行計画を立てない
約40分という数字は口岸間の移動時間です。
出発地から香港口岸までの移動、出境・入境審査、到着後の交通機関への乗り換えまで含めて計画する必要があります。
3. 当日の運行情報と待ち時間を確認する
シャトルバス運営会社の公式案内では、現在の待ち時間も確認できます。
表示区分は、通常30分未満、混雑31~60分、非常に混雑60分超などです。
旅行当日は、時刻表だけでなく待ち時間や臨時運休のお知らせも確認しておきましょう。
【港珠澳大橋に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:港珠澳大橋のシャトルバスは本当に24時間運行していますか?
基本的には24時間運行です。港珠線と港澳線の両方が深夜・早朝にも運行しています。ただし、深夜帯は約30分間隔となる時間があり、台風などによる臨時運休もあります。
Q2:香港からマカオまでの料金はいくらですか?
香港口岸から澳門口岸までの一般料金は、昼間65香港ドル、夜間70香港ドルです。昼間は6時から23時59分、夜間は0時から5時59分までです。
Q3:香港からマカオまでの所要時間はどれくらいですか?
橋を渡る時間は約40分が目安です。ただし、出入境審査や乗車待ち、香港口岸までの移動時間は別途必要です。
Q4:日本人は港珠澳大橋を利用する際に中国ビザが必要ですか?
2026年10月時点では、日本国籍の一般旅券保持者は、観光など対象となる目的で中国本土に30日以内滞在する場合、2026年12月31日までのビザ免除措置を利用できます。香港とマカオは別の入境制度です。
Q5:港珠澳大橋とフェリーではどちらが安いですか?
一般的には港珠澳大橋のシャトルバスのほうが安価です。香港発の昼間料金は65香港ドルです。一方、フェリーは香港市街地の上環から乗船できる利便性があります。出発地と到着後の目的地を考慮して選ぶのがおすすめです。
まとめ:港珠澳大橋を賢く利用するための判断基準
港珠澳大橋は、全長55kmの橋・トンネル複合施設によって香港・珠海・マカオを結ぶ、広域交通ネットワークの重要な一部です。
2026年10月時点では、24時間運行のシャトルバスが主要な移動手段となっており、香港発の昼間料金65香港ドル、夜間料金70香港ドルという利用しやすい運賃も魅力です。
一方で、約40分という移動時間だけで判断するのは禁物です。口岸へのアクセス、出入境手続き、到着後の交通手段まで含めた計画が、スムーズな旅行につながります。
最も大切なのは、移動の安さを優先するのか、市街地からのアクセスを優先するのかを決めることです。
香港から珠海・マカオへの移動を予定しているなら、港珠澳大橋のシャトルバスとフェリーの両方を比較し、旅行日程に合った交通手段を選んでください。2026年も利用実績を伸ばしているこの大橋は、香港・珠海・マカオを一度の旅行で巡るための有力な選択肢です。