【年度別成績】2022年の首位打者から2026年の復調までを比較
松本剛のキャリアを評価するうえで欠かせないのが、2022年の首位打者獲得と、その後の成績推移だ。
NPBの公式記録をもとに主要シーズンを比較すると、2022年に打撃のピークを迎え、2023年以降は打率が下降。2025年には大きく数字を落としたものの、2026年には再び打率2割7分台まで戻している。
松本剛の主要年度別打撃成績
| 年度 | 所属 | 試合 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 日本ハム | 115 | .274 | 110 | 5 | 33 |
| 2022 | 日本ハム | 117 | .347 | 137 | 3 | 44 |
| 2023 | 日本ハム | 134 | .276 | 140 | 3 | 30 |
| 2024 | 日本ハム | 127 | .236 | 103 | 1 | 19 |
| 2025 | 日本ハム | 66 | .188 | 30 | 0 | 7 |
| 2026 | 巨人 | 130 | .274 | 115 | 3 | 25 |
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。各年度のレギュラーシーズン記録。
2022年は打率.347でパ・リーグ首位打者

2022年は松本にとってキャリア最大の転換点だった。
北海道日本ハムファイターズの公式発表によると、松本は同年のパ・リーグ首位打者を獲得。打率.347は自身初の個人タイトルであり、プロ11年目にして才能を大きく開花させたシーズンだった。
特に評価されたのは、バットコントロールと逆方向への打撃技術だ。必ずしも強く引っ張るだけではなく、詰まった打球もヒットゾーンへ運ぶ技術を発揮した。
さらに、7月下旬には左膝を骨折するアクシデントに見舞われた。それでも約1カ月で復帰し、9月28日の代打出場で規定打席に到達。故障を乗り越えてタイトルを手にした経緯も、この年の成績を印象づけている。
2023年以降は打率が下降
2023年は打率.276、140安打と一定の成績を残した。試合数も134試合に達しており、主力外野手として存在感を示したシーズンだった。
しかし、2024年は打率.236、2025年は打率.188まで低下。2025年には出場試合数も66試合に減少した。
特に2025年は、1軍での打撃不振に加え、2度の2軍降格を経験したことも報じられている。首位打者を獲得した選手だからこそ、周囲の期待とのギャップも大きかった。
2026年は打率.274まで回復
2026年は130試合に出場し、115安打を記録。2025年と比較すると、打率は.188から.274へ0.086ポイント上昇し、安打数も30本から115本へ増えた。
これは単なる短期間の好調ではなく、年間を通して出場機会を確保し、数字を積み上げたことを意味する。
ただし、2022年のOPS.836に対して2026年は.661。打率は回復したものの、長打を含めた総合的な打撃力では、首位打者を獲得した当時の水準には届いていない。
【移籍の経緯】なぜ松本剛は日本ハムから巨人を選んだのか
2026年の成績を理解するには、2025年オフの国内FA権行使が重要になる。
松本は長年在籍した北海道日本ハムファイターズを離れ、読売ジャイアンツへの移籍を決断した。2022年の首位打者という実績を持ちながら、直近の成績が低迷していたタイミングでの決断だった。
FA権行使を決めた理由
北海道日本ハムファイターズは2025年11月11日、松本が国内FA権を行使すると発表した。
球団公式発表に掲載された本人のコメントでは、他球団からの評価を聞いてみたいという思いが決断の理由として説明されている。
「自分に対する他球団の評価を聞いてみたく、この決断に至りました」
これは移籍先を決める前の段階で公表されたコメントだ。球団への不満を理由にしたというより、自分の市場価値や今後の可能性を確かめるための選択だったことが読み取れる。
巨人入団と背番号9
2025年11月、松本の巨人入りが決まり、同月27日に入団会見が行われた。背番号は9に決定した。
巨人が獲得を決めた背景には、外野手の選手層を整えたいというチーム事情があった。松本には、安打を打つ技術や走塁能力、守備を含めた総合的な貢献が期待された。
日刊スポーツの2026年1月6日の報道では、松本が元日本ハムの杉谷拳士氏との対談でFA移籍について語っている。日本ハムへの感謝を示しながら、近年の成績に悔しさを感じており、新しい環境で自分を奮い立たせたいという思いを明かしていた。
移籍前後の主な出来事
| 時期 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 2022年 | 首位打者獲得 | 打率.347 |
| 2023年 | 日本ハムの主力として出場 | 140安打 |
| 2024年 | 打撃成績が低下 | 打率.236 |
| 2025年11月11日 | 国内FA権行使 | 他球団の評価を確認 |
| 2025年11月 | 巨人移籍が決定 | 新天地で再起を目指す |
| 2025年11月27日 | 巨人入団会見 | 背番号9 |
| 2026年 | 巨人でシーズンを戦う | 打率.274、115安打 |
【ネットの反応・炎上】松本剛への批判は何が原因だった?
松本剛をめぐるネット上の議論では、FA移籍そのものよりも、移籍後の打撃成績と起用方法が大きな論点になった。
2026年5月には打撃不振への厳しい声
2026年5月8日付の日刊ゲンダイDIGITALは、巨人にFA加入した松本の打撃不振と、ファンからの批判を取り上げた。
同記事によると、4月28日からの9連戦では18打数1安打、打率.056という厳しい数字だった。シーズン序盤の成績も伸び悩み、起用を続けるべきかという疑問がネット上で出ていたという。
スポーティングニュース日本版も、2026年5月7日の記事で、上位打線での起用や打撃不振に対するファンの疑問を紹介している。特に、出場機会を与え続けることへの賛否が話題になっていた。
批判の中心は選手個人よりも起用と期待値
この反応を整理すると、主な論点は次の3つだ。
- 2022年の首位打者という実績に対して、移籍直後の成績が期待を下回ったこと。
- 打率が上がらない状況で上位打線に起用することへの疑問。
- FAで獲得した選手に対し、どの程度の出場機会を与えるべきかというチーム編成上の問題。
ただし、これらは主に2026年5月時点の反応である。シーズン終了時には打率.274まで回復しているため、序盤の批判だけで年間の働きを評価するのは適切ではない。
炎上や不祥事の噂の真相
松本剛について「炎上」という言葉が使われる場合、主要報道で確認できる中心的な話題は、打撃不振や起用方法に対する批判だ。
FA移籍をめぐる賛否もあったが、移籍はNPBの公示に記録された正式な手続きであり、不正な移籍や不祥事を示すものではない。
また、今回確認できる報道には、私生活の重大なトラブルや不祥事を裏付ける情報は見当たらない。成績への批判と、本人に関する不祥事の噂は区別して理解する必要がある。
【プロの結論】松本剛の2026年成績をどう評価するべきか
松本剛の2026年シーズンを評価する際、打率だけを見て復活と判断するのも、OPSだけを見て期待外れと判断するのも十分ではない。
打撃の特徴、走塁、出場試合数、前年からの改善幅を組み合わせることで、現在の選手としての価値が見えてくる。
評価できる3つのポイント
1. 打率の回復
2025年の.188から2026年の.274への改善は大きい。130試合に出場して115安打を積み上げた点も評価できる。首位打者を獲得した経験を持つ打者が、再び安定した安打数を残したことはポジティブな材料だ。
2. 走塁面の貢献
2026年は17盗塁を記録した。3本塁打という数字からも分かるように、長打で得点を生み出すタイプというより、出塁して走り、攻撃の流れを作る役割に強みがある。
3. 年間を通じた出場機会
2025年は66試合だったのに対し、2026年は130試合。出場数がほぼ倍増したことは、シーズンを通じた戦力として機能したことを示す重要な指標だ。
今後の課題は長打率とOPS
一方で、2026年の長打率は.337、OPSは.661だった。2022年の長打率.438、OPS.836と比較すると、打撃全体の迫力には差がある。
今後さらに評価を高めるためには、安打を重ねるだけでなく、二塁打や本塁打などの長打を増やせるかが焦点となる。
松本のようなタイプは、打率、出塁率、盗塁数を組み合わせて評価することが重要だ。ホームラン数だけを基準にすると、持ち味であるコンタクト能力や機動力を見落としてしまう。
【よくある質問】松本剛の成績に関するFAQ
Q1:松本剛の2026年の打率はいくつですか?
A1:2026年シーズン終了時の打率は.274です。巨人で130試合に出場し、115安打、3本塁打、25打点、17盗塁を記録しました。
Q2:松本剛が首位打者を獲得したのは何年ですか?
A2:2022年です。北海道日本ハムファイターズに所属していた当時、打率.347を記録し、パ・リーグ首位打者を初めて獲得しました。
Q3:松本剛は日本ハムから巨人に移籍したのですか?
A3:はい。2025年に国内FA権を行使し、読売ジャイアンツへ移籍しました。2026年は巨人の背番号9としてプレーしています。
Q4:松本剛の2025年の成績が悪かった理由は何ですか?
A4:2025年は66試合出場、打率.188、30安打、0本塁打、7打点でした。打撃不振や2度の2軍降格が報じられています。個別の不振原因を一つに断定できる公表情報はありません。
Q5:松本剛は2026年に復活したといえますか?
A5:打率と出場数の面では明確な回復が見られます。ただし、2022年の首位打者獲得時と比較するとOPSや長打率は低く、完全復活という評価にはさらなる改善も必要です。
まとめ:松本剛の2026年成績は復調を示す重要なシーズン
松本剛の2026年シーズンは、2025年の不振から立て直し、巨人で130試合、打率.274、115安打、3本塁打、25打点、17盗塁という結果を残したシーズンだった。
2022年のパ・リーグ首位打者という実績は今も大きな評価材料だが、2026年の成績からは、安打を積み重ねる能力を取り戻しつつ、長打力には改善の余地を残している姿が見える。
今後の松本剛を評価する際は、打率だけでなく、出塁率、OPS、盗塁数、出場試合数にも注目したい。序盤の不振に対するネットの批判だけでも、過去の首位打者という肩書だけでもなく、シーズン全体の数字を見ることが正しい評価につながる。
2026年は、新天地での再出発を数字で示した一年だった。次のシーズンに長打力まで改善できるかが、松本剛のさらなる飛躍を占うポイントになる。
主な参考資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、北海道日本ハムファイターズ公式発表、パ・リーグ.com、日刊スポーツ、スポーツ報知、日刊ゲンダイDIGITAL、スポーティングニュース日本版。