【2026年の最新動向】中道改革連合と創価学会、衆院議員28人の復党問題
2026年の公明党と創価学会の関係を考えるうえで、大きな転換点となったのが「中道改革連合」をめぐる政党再編です。
この動きは、創価学会がどの政党を支持するのか、公明党がどのような政治的立ち位置を取るのかという問題にも関わっています。
2026年1月:創価学会が中道改革連合への支持を決定

2026年1月22日、創価学会は中央社会協議会を開催しました。
議題となったのは、公明党や立憲民主党などの衆院議員が結集して結成した新党「中道改革連合」への対応です。
創価学会は、第51回衆議院議員総選挙に向けた支持依頼を検討し、同党を支持することを決定しました。
創価学会の公式発表では、中道改革連合が掲げる人間主義や生活者を重視する政策、基本政策の方向性などを評価したと説明されています。
この出来事には、重要な意味があります。
従来、公明党を支持する母体として知られてきた創価学会が、2026年の総選挙では公明党出身の議員が参加する新党を支持対象に選んだからです。
これは、創価学会の選挙支援が政党名だけに固定されたものではなく、選挙ごとの支持決定によって運用されていることを示す事例です。
2026年9月16日:中道改革連合で分裂・再編が進む
その後、中道改革連合の内部では大きな変化が起こりました。
2026年9月16日の議員総会では、党所属の衆院議員49人のうち、立憲民主党出身者20人と公明党出身者28人の離党が承認されました。
小川淳也代表の辞任も了承され、立憲民主党出身者を中心とする新党「民主改革の会」の結成に向けた動きが進みました。
公明党出身者については、公明党への復党手続きを進める方針が示されました。
2026年9月24日:公明党出身の衆院議員28人が復党
公明党は9月24日、東京都新宿区の党本部で中央規律委員会を開き、中道改革連合を離党した公明党出身の衆院議員28人全員の復党を承認しました。
復党に当たっては、本人からの申請と、該当する都道府県本部代表からの推薦が確認されています。
公明党の公式発表によれば、復党した28人は次の通りです。
佐藤英道、浮島智子、庄子賢一、石井啓一、輿水恵一、福重隆浩、角田秀穂、沼崎満子、原田直樹、岡本三成、河西宏一、大森江里子、中川宏昌、中川康洋、西園勝秀、犬飼明佳、赤羽一嘉、中野洋昌、山本香苗、伊佐進一、国重徹、斉藤鉄夫、平林晃、山崎正恭、浜地雅一、吉田宣弘、金城泰邦、河野義博です。
復党後の公明党の国会議員数は、衆議院議員28人、参議院議員21人の合計49人となりました。
9月24日には統一会派「中道」も結成
同じ9月24日には、衆議院で統一会派「中道」が結成されました。
この会派には、公明党出身者のうち石井啓一氏を除く27人、民主改革の会の18人、中道の衆院議員1人、民主改革の会に入党しなかった大島敦氏が参加し、合計47人となりました。
ここで注意したいのは、公明党に復党した28人と、統一会派「中道」に参加した公明党出身者27人は同じ数字ではないという点です。
政党への所属と、国会内での会派への所属は異なる制度だからです。
2026年10月3日:岡本三成氏が新代表に就任
9月の復党と政党再編を受け、公明党は10月3日に第18回全国大会を開催しました。
ここで新代表に選出されたのが岡本三成氏です。
岡本氏は中道改革連合で政務調査会長を務めていた人物であり、復党後に公明党の代表に就任しました。
新体制では、西田実仁氏が幹事長に続投し、中野洋昌氏が政務調査会長に就任しています。
2026年の主な動きを時系列で整理
- 1月22日: 創価学会が中央社会協議会で中道改革連合への支持を決定。
- 9月16日: 中道改革連合で公明党出身者28人などの離党が承認される。
- 9月24日: 公明党が衆院議員28人の復党を承認。
- 9月24日: 衆議院で統一会派「中道」が結成される。
- 9月28日: 公明党の公式議員一覧で国会議員49人を確認。
- 10月3日: 岡本三成氏が公明党代表に就任。
2026年10月31日時点で見ると、公明党は衆参49人の国会議員を擁する体制で再出発しています。
今回の再編は、公明党と創価学会の関係を考えるうえでも重要です。
創価学会が中道改革連合を支持したこと、同党の分裂後に公明党出身議員が復党したこと、そして中道改革連合の政策運営を担った岡本氏が公明党代表になったことは、2026年の政治的なつながりを理解するうえで欠かせない出来事です。
ただし、これらの動きだけから、創価学会が中道改革連合の結成や解体を直接決定したと結論づけることはできません。それぞれの決定主体と意思決定の経緯を分けて見る必要があります。
【公明党と創価学会の関係でよくある誤解】噂と事実を検証
インターネット上では、両者の関係についてさまざまな情報が流れています。特に混同されやすい論点を整理します。
誤解1:公明党と創価学会は同じ組織である
これは正確ではありません。
創価学会は宗教法人、公明党は政党です。結党の経緯や支持関係には深い結びつきがありますが、組織としては区別されています。
公明党も公式に、支持団体と支持を受ける政党という関係を説明しています。
誤解2:創価学会員でなければ公明党を支持できない
これも誤りです。
創価学会に入会していない人でも、公明党の政策に賛同して支持することはできます。
また、公明党の党員資格についても、創価学会員であることは必須条件として定められていません。
誤解3:宗教団体が選挙を応援するだけで憲法違反になる
宗教団体による政治的な意見表明や選挙支援は、それだけで直ちに憲法20条違反になるものではありません。
一方、国家による宗教活動への関与や、宗教的行為の強制などは別の問題です。
個々の活動が適法かどうかは、実際の行為や関係する法律に基づいて判断されます。
誤解4:創価学会は公明党以外を支持しない
これも一面的な理解です。
2026年1月には中道改革連合への支持を決定しており、2022年の公式説明でも、選挙ごとに候補者の政治姿勢や政策、人格などを考慮する人物本位の方針が示されています。
【公明党と創価学会の関係】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:公明党は創価学会が作った政党なのですか?
A1:公明党は1964年11月17日、当時の創価学会会長だった池田大作氏の発意によって結成されました。前身は1961年に結成された公明政治連盟です。創価学会と歴史的に深い関係を持つ政党です。
Q2:創価学会は現在も公明党を支持しているのですか?
A2:創価学会は公明党の中心的な支持母体です。ただし、支持決定は選挙ごとに検討されます。2025年の参院選では公明党を支持し、2026年1月の衆院選では中道改革連合への支持を決定しました。
Q3:公明党と創価学会の関係は政教分離に違反しますか?
A3:宗教団体が政党を支持することだけで、直ちに憲法20条違反になるわけではありません。憲法20条は信教の自由を保障するとともに、国家による宗教的活動などを制限しています。具体的な活動については、その内容に応じた法的判断が必要です。
Q4:創価学会の現在の会長は誰ですか?
A4:2026年10月現在、原田稔氏が創価学会会長を務めています。2006年11月に就任しました。
Q5:2026年9月に公明党へ復党した28人とは誰ですか?
A5:中道改革連合を離党した公明党出身の衆院議員28人です。2026年9月24日に公明党の中央規律委員会で復党が承認され、参院議員21人と合わせて国会議員49人の体制となりました。
【プロの結論】公明党と創価学会の関係は2026年にどう変わったのか
公明党と創価学会の関係を正確に理解するには、歴史、組織、選挙、憲法、現在の政治状況という5つの視点が必要です。
1964年の結党時には、創価学会の池田大作会長が政党の誕生に関わりました。その後、1970年の政教分離宣言を経て、創価学会は支持団体、公明党は政党という位置づけを明確にしてきました。
しかし、組織上の区別があるからといって、両者の関係が希薄になったわけではありません。
選挙ごとの支持決定、会員による支持拡大、連絡協議会の開催など、長年にわたって形成された結びつきは2026年にも続いています。
2026年の中道改革連合をめぐる動きは、その関係が政治状況の変化に応じてどのように展開するかを示す事例となりました。
特に重要なのは、次の3点です。
1. 歴史的な結びつきと法的な独立性は両立する。 創価学会と公明党には深い歴史がありますが、宗教法人と政党は異なる組織です。
2. 選挙支援は政治的影響力を考える重要な要素である。 支持決定の仕組みや会員による活動は、両者の関係を理解するための具体的な手掛かりになります。
3. 2026年の再編は新たな局面を生んだ。 中道改革連合への支持、衆院議員28人の復党、岡本三成新代表の就任は、現在の公明党を理解するうえで重要な出来事です。
今後、両者の関係を見極める際には、創価学会の公式発表、公明党の党運営に関する資料、国会会議録、裁判所の判断、独立した報道機関の取材を照らし合わせることが有効です。
とりわけ、宗教団体としての活動、政治団体としての活動、選挙における支持活動を混同しないことが、政教分離をめぐる議論を理解する出発点になります。
公明党と創価学会の関係は、単なる支持団体と政党という一言だけでは説明しきれない、60年以上の歴史を持つ政治・社会上の関係です。2026年の政党再編を経て、その関係がどのような形で維持され、変化していくのかが今後も注目されます。