【2023年の14県はどこ?21府県に拡大した経緯】

目次

2023年のカメムシ大量発生で、特に注目されたのが水稲に被害を与える斑点米カメムシ類だった。

2023年8月末時点で14県に注意報が出ていたとする当時の報道では、対象地域は次のとおり整理されている。

2023年8月末時点で注意報が報じられた14県

カメムシ大量発生2023 14県


14県



{#each ["青森県","岩手県","宮城県","山形県","福島県","千葉県","埼玉県","石川県","岐阜県","愛知県","島根県","山口県","高知県","大分県"] as pref}



{pref}


{/each}

当時の報道に基づく14県の一覧。注意報は各都道府県の病害虫防除所が発表する。

その後、追加されたと報じられたのは次の7府県・県である。

- 秋田県
- 京都府
- 和歌山県
- 鳥取県
- 佐賀県
- 熊本県
- 鹿児島県

これにより、報道上の対象地域は合計21府県となった。東京はこの21府県には含まれていなかった。

ただし、ここで押さえておきたいのは、農林水産省が全国一律に14県へ注意報を発令したわけではないという点だ。

実際には、各都道府県の病害虫防除所が地域の調査結果をもとに注意報を発表し、農林水産省が全国の発生予察情報を取りまとめている。したがって、14県という数字は当時の報道時点での状況を示すものであり、2023年の年間を通じた最終的な発表件数と同一ではない。

注意報と警報はどう違う?

農林水産省が示す発生予察情報では、注意報と警報は危険度と必要な対応によって区別される。

- 注意報:重要な病害虫の多発が予測され、早めの防除が必要な場合。
- 警報:重要な病害虫の大発生が予測され、早急な防除が必要な場合。

注意報が出たからといって、県内全域の農作物が被害を受けているという意味ではない。発生が予測される地域や作物を確認することが大切だ。

【青森・岩手・宮城・愛知・岐阜の発生状況を検証】

2023年の注意報は、単に目撃情報が増えたことを理由に出されたものではない。

各県の病害虫防除所は、予察灯による誘殺数や水田周辺のすくい取り調査などを実施していた。実際の公表資料を見ると、平年より多い捕獲数や発生地点率の上昇が確認できる。

主要5県の発生状況

都道府県 2023年の状況・調査結果 青森県 7月21日に注意報。予察灯の平均誘殺数は189頭で、平年の35頭を大幅に上回った。 岩手県 7月28日に注意報。発生圃場率は67.6%で、平年の48.9%を上回った。 宮城県 7月24日に水稲の斑点米カメムシ類について注意報が発表された。 愛知県 8月1日に注意報。水田の平均捕獲数は3.84頭で、過去10年間で2番目に多かった。 岐阜県 8月4日に注意報。平均捕獲数は平年の1.7~2.3倍。岐阜・西濃地域ではイネカメムシが過去3年間の12.5倍だった。

青森県では平年の5倍を超える誘殺数

青森県は2023年7月21日、斑点米カメムシ類の注意報第1号を発表した。

対象となったのは、アカヒゲホソミドリカスミカメとアカスジカスミカメである。

県内3か所の予察灯で調べた結果、アカヒゲホソミドリカスミカメの平均誘殺数は7月第2半旬に189頭。平年の35頭と比較すると約5.4倍に達していた。

さらに、7月11~14日の畦畔調査では、発生地点率が次のようになった。

- アカヒゲホソミドリカスミカメ:90.0%(平年57.3%)
- アカスジカスミカメ:42.5%(平年18.7%)

青森県は今後の気温も平年より高くなると予想し、発生のさらなる増加を懸念していた。

岩手県では第2世代の発生時期が早まる

岩手県病害虫防除所も7月28日に注意報第6号を発表した。

調査対象となった74圃場では、斑点米カメムシ類の発生圃場率が67.6%。平年の48.9%を大きく上回り、過去10年間で2番目に高い数値だった。

さらに注目されたのが、アカスジカスミカメの第2世代の発生時期である。

同県の予測では、第2世代のふ化盛期は2023年7月27日。平年の8月10日より14日早い計算だった。

つまり、単純に虫の数が多かっただけでなく、発生サイクルの前倒しも水田への侵入リスクを高めていた。

宮城県では水田周辺の雑草地にも注意

宮城県では2023年7月24日に、水稲の斑点米カメムシ類を対象とした注意報が発表された。

主要な対象種はアカスジカスミカメとクモヘリカメムシだった。

宮城県の病害虫防除に関する資料では、カメムシが水稲の出穂前には牧草地や雑草地に生息し、稲穂が出ると水田に移動する生態が説明されている。

そのため、水田の周囲に牧草地や雑草地がある場合は、侵入量が増える可能性がある。

水田そのものだけでなく、周辺環境を含めた管理が必要になる理由だ。

愛知県・岐阜県ではイネカメムシも問題に

東海地方でも、2023年には発生量の増加が数字に表れていた。

愛知県が8月1日に発表した注意報では、7月下旬の調査で水田の斑点米カメムシ類の平均捕獲数が3.84頭となった。平年の2.34頭を上回り、過去10年間で2番目の多さだった。

なかでもクモヘリカメムシやイネカメムシなど、大型のカメムシの捕獲数が多かった。

岐阜県では8月4日に県内全域を対象とする注意報を発表。

46地点の調査では、斑点米カメムシ類の平均捕獲数が平年の1.7~2.3倍となり、岐阜・西濃地域のイネカメムシは過去3年間と比べて12.5倍に達していた。

愛知・岐阜の事例から分かるのは、同じ斑点米カメムシ類でも、地域によって優占する種類や発生状況が異なることだ。

【2023年にカメムシが大量発生した原因は?高温と繁殖の関係】

2023年の大量発生を理解するうえで欠かせないのが、記録的な高温である。

気象庁の2023年9月1日の発表によると、2023年夏(6~8月)の日本の平均気温は、1898年の統計開始以降で最も高かった。

2023年夏の平均気温偏差は平年比プラス1.76度。全国的に暖かい空気に覆われやすく、北・東・西日本でかなり高温となった。

原因1:高温によって発育・繁殖が進みやすくなった

カメムシは気温の影響を受ける昆虫であり、暖かい環境では発育や活動が活発になる種類がある。

2023年の岩手県の資料では、アカスジカスミカメの第2世代のふ化時期が平年より早くなると予測されていた。

岐阜県も、7月の高温予報が斑点米カメムシ類の繁殖に好適な条件になると判断していた。

こうした地域の調査結果は、2023年の高温と発生拡大が無関係ではなかったことを示している。

ただし、高温だけで全国的な大量発生のすべてを説明できるわけではない。餌となる雑草の量や水稲の生育時期、地域ごとの種の違いも関係している。

原因2:水田周辺の雑草が繁殖場所になった

斑点米カメムシ類の多くは、水田周辺のイネ科雑草などを餌や生息場所として利用する。

特に注意したいのが、次のような場所だ。

- 水田の畦畔
- 農道沿い
- 水路周辺
- 休耕田
- 牧草地
- 水田内のヒエやイヌホタルイなどの雑草

稲が出穂する前は周辺の草地にいたカメムシが、稲穂が出始めると水田へ移動する。

この移動が、米の品質低下につながる。

岩手県や愛知県の注意報でも、周辺雑草の管理と防除のタイミングが強調されていた。

原因3:稲の出穂時期とカメムシの発生時期が重なった

稲の出穂期は、カメムシによる被害を考えるうえで重要なタイミングだ。

カメムシは稲穂に飛来し、籾の内部から吸汁する。稲の生育が早まると、カメムシの発生時期との重なり方も変わる。

2023年の岩手県では、水稲の出穂期が平年より2日程度早まる見込みだった。

宮城県の資料でも、出穂時期とカメムシの発生盛期が近づくことが、斑点米被害を増やす条件として説明されている。

スギ・ヒノキの実も大量発生に関係する?

ここで混同されやすいのが、スギやヒノキの球果(きゅうか)とカメムシの関係である。

果樹カメムシ類の代表的な種類は、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシだ。

これらは山林でスギやヒノキの球果を餌として繁殖する。山林の餌が不足すると、果樹園に飛来し、リンゴやナシ、モモ、カキなどの果実を吸汁する。

つまり、スギ・ヒノキの実の豊凶は、果樹カメムシ類の発生や移動に関係する。

ただし、2023年に14県で注目された斑点米カメムシ類の発生と、果樹カメムシ類の山林での生態は分けて考える必要がある。すべてのカメムシが同じ餌を食べ、同じ条件で増えるわけではない。

【斑点米カメムシ類と果樹カメムシ類の違いを比較】

「カメムシ大量発生」という言葉だけでは、どの種類が、どの作物に被害を与えているのかが分からない。

農業被害を正しく理解するためには、斑点米カメムシ類と果樹カメムシ類を区別する必要がある。



斑点米カメムシ類

水田周辺の雑草などに生息し、稲の出穂期に水田へ侵入する。籾を吸汁し、米に斑点を生じさせる。


果樹カメムシ類

山林でスギ・ヒノキの球果を餌に繁殖し、餌が不足すると果樹園へ移動して果実を吸汁する。


住宅に侵入するカメムシ

クサギカメムシやマルカメムシ、スコットカメムシなど。秋には越冬場所を求めて建物に集まることがある。


斑点米が発生すると何が問題なのか

斑点米とは、カメムシに吸汁された籾が、黒色や茶色の斑点を持つ玄米になる現象だ。

見た目の品質が低下するだけでなく、被害粒の混入は米の検査等級にも影響する。

特にイネカメムシには、ほかの主要な斑点米カメムシ類と異なる特徴がある。

農林水産省によると、イネカメムシは斑点米を発生させるだけでなく、不稔米(実が十分に入らない籾)を発生させる害虫でもある。

さらに、防除時期にも違いがある。

- 一般的な斑点米カメムシ類:穂揃期以降の防除が基本。
- イネカメムシ:出穂期の防除が重要。

同じ斑点米カメムシ類として一括りにしてしまうと、適切な防除時期を逃す可能性がある。

【2026年最新状況】カメムシ大量発生は現在も続いている?

2026年10月30日時点

2026年もカメムシ類の発生は続いている。

ただし、2023年と同じ状況がそのまま再現されているわけではない。農林水産省の最新資料では、斑点米カメムシ類と果樹カメムシ類について、それぞれ別の発生状況が公表されている。

2026年の斑点米カメムシ類は26道府県で注意報

農林水産省が公表した2026年9月24日時点の資料によると、斑点米カメムシ類(イネカメムシを含む)の注意報は、26道府県で延べ30件発表されていた。

この時点で警報の発表件数は0件だった。

主な発表地域には、次のような都道府県が含まれる。

- 北海道・東北:青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
- 関東・甲信:栃木、埼玉、長野など
- 北陸:富山、石川、福井、新潟
- 東海・近畿:岐阜、滋賀、京都など
- 中国・四国:鳥取、島根、高知など
- 九州:福岡、佐賀、大分、宮崎、鹿児島など

2026年7月31日時点の発生動向資料では、東北の青森・岩手・宮城・秋田などで発生量が「多」と整理されていた。

2026年の果樹カメムシ類は31府県で注意報・警報

一方、果樹カメムシ類はさらに広い地域で注意喚起の対象になっている。

農林水産省の2026年10月14日時点の資料では、果樹カメムシ類の注意報・警報は、31府県で計50件に達していた。

10月15日時点の発生動向では、特に次の地域が注目される。

- 千葉県:温州ミカンで発生量が多い。
- 岐阜県:果樹共通で発生量が多い。
- 愛知県:カキ・温州ミカンで発生量が多い。
- 三重県:果樹共通で発生量が多い。
- 和歌山県:果樹全般で発生量が多い。

静岡県では10月1日に果樹カメムシ類の警報も発表されていた。

2026年10月7日発表の最新予報では東海・四国に注意

農林水産省の「令和8年度病害虫発生予報第8号」は2026年10月7日に発表された。

この資料では、果樹カメムシ類の発生が東海・四国の一部で多くなると予想されている。

また、京都府では大豆を加害する吸実性カメムシ類の注意報が出ていた。

さらに、気象庁の1か月予報では全国的に平均気温が高くなる見込みとされ、スギ・ヒノキの球果が豊富な地域では、チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシが果樹園へ飛来するリスクが指摘されている。

2023年と2026年の違い

比較項目 2023年 2026年
斑点米カメムシ類 報道上、14県から21府県へ拡大 26道府県、延べ30件(9月24日)
果樹カメムシ類 果樹への被害も別途発生 31府県、計50件(10月14日)
主な注目点 記録的高温と水田害虫 水稲・果樹それぞれの地域別発生
防除の考え方 出穂期に合わせた防除 作物・種類・地域別の予察と防除

※2023年の数字は当時の報道上の地域数、2026年は農林水産省の公表資料に基づく発表件数・地域数。集計時期と対象区分が異なるため、単純な増減比較はできない。

ここから分かるのは、2026年もカメムシの問題が解消したわけではないということだ。

ただし、2023年の「14県」という数字だけを基準に、2026年の全国的な被害規模を判断するのは適切ではない。現在は果樹と水稲で別々の動向を追う必要がある。

【カメムシが家に侵入する理由と対策】見分け方・駆除方法も解説

農作物への被害とは別に、一般家庭で問題になるのが秋のカメムシ侵入だ。

2023年には住宅の壁や窓、洗濯物などに大量のカメムシが付着する様子も話題になった。

カメムシが家に入るのには、生態的な理由がある。

なぜ秋になると家の中に入ってくる?

カメムシは寒い季節を乗り切るため、越冬できる場所を探す。

千葉市の住居衛生情報によると、カメムシが集団で移動する時期は主に次の2つだ。

- 4~6月:越冬した成虫が餌を求めて移動する。
- 9~11月:越冬場所を探して集団移動する。

特に秋は、暖かい建物の壁や窓周辺に集まりやすくなる。

また、カメムシは光に誘引される性質もあるため、夜間の照明や窓から漏れる光も侵入に関係する。

わずか2~3mmの隙間から侵入する

カメムシは体が平たいため、窓枠やサッシの隙間、換気口などから侵入する。

堺市の生活衛生情報でも、カメムシは2~3mm程度の隙間から室内に入ることがあると説明されている。

そのため、網戸を閉めているだけでは完全に防げない場合がある。

家への侵入を防ぐ5つの対策



1. 窓やサッシの隙間を塞ぐ

隙間テープなどを使い、窓枠やサッシの隙間を確認する。


2. 網戸や換気口を点検する

網の破れや枠との隙間を確認し、防虫ネットを適切に設置する。


3. 洗濯物を取り込む前に確認する

カメムシが付着していないか確認する。発生が多い時期は室内干しも有効。


4. 夜間の照明を見直す

不要な外灯を消し、防虫用ランプや紫外線を抑えた照明を検討する。


5. 住宅周辺の雑草を管理する

家の周囲の雑草や、カメムシが集まりやすい植物を確認する。


カメムシを見つけたときの駆除方法

基本は潰さずに捕獲

カメムシを見つけたときに避けたいのが、強く叩いたり潰したりすることだ。

刺激を受けると臭いのある分泌物を出すため、室内に臭いが残る原因になる。

おすすめの対処法は次のとおり。

1. 紙や容器を使って静かに捕獲する。
2. ガムテープなどで包み込む。
3. 密閉して廃棄する。
4. 必要に応じてカメムシ専用の市販殺虫剤を使用する。

掃除機で吸い込む方法は、臭いが内部や排気に広がるおそれがあるため避けたい。

大量に侵入している場合や、繰り返し発生する場合は、侵入経路の調査や専門業者への相談も選択肢になる。

【プロの結論】カメムシ大量発生を正しく理解する3つの判断基準

2023年の14県から21府県への拡大、そして2026年の最新資料を比較すると、カメムシ問題には見落としやすいポイントが3つある。

1. カメムシの種類を確認する

すべてのカメムシを同じ害虫として扱わないことが重要だ。

米に被害を与える斑点米カメムシ類と、果実を吸汁する果樹カメムシ類では、餌や生態、被害対象が異なる。

家庭に侵入するカメムシも、農作物を加害する種類と必ずしも一致しない。

2. 注意報の件数だけで被害の大きさを判断しない

注意報は多発の予測と早期防除の必要性を示すものだ。

発表件数が多いからといって、すべての地域で同じ規模の被害が起きているわけではない。

確認すべきなのは、対象作物、発生地域、発生量、発表日、対象となる種類である。

3. 高温だけでなく、餌と生育時期にも注目する

2023年の記録的な暑さは重要な背景だった。

しかし、実際の発生量には、周辺雑草の状態、山林の球果の豊凶、稲の出穂期、カメムシの世代交代など複数の条件が関係する。

農林水産省が2026年の資料でも地域別の発生予察と総合防除を重視しているのは、こうした複合的な要因があるためだ。

農業関係者は地域の病害虫防除所が発表する情報を優先し、家庭では秋の侵入対策を早めに進める。この使い分けが、カメムシ被害を減らすための現実的な判断基準になる。

【カメムシ大量発生2023年の14県と2026年最新状況】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2023年にカメムシ注意報が出た14県はどこですか?

青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、千葉県、埼玉県、石川県、岐阜県、愛知県、島根県、山口県、高知県、大分県です。当時の報道で8月末時点の対象地域として紹介されました。

Q2:カメムシ注意報はなぜ21府県まで広がったのですか?

水稲の斑点米カメムシ類の発生が各地で多くなり、各都道府県が調査結果をもとに注意報を発表したためです。秋田県、京都府、和歌山県、鳥取県、佐賀県、熊本県、鹿児島県が追加されたと報じられました。

Q3:2026年もカメムシは大量発生していますか?

はい。農林水産省の2026年資料では、9月24日時点で斑点米カメムシ類の注意報が26道府県で延べ30件、10月14日時点で果樹カメムシ類の注意報・警報が31府県で計50件発表されています。

Q4:2023年のカメムシ大量発生の主な原因は何ですか?

記録的な高温による発育・繁殖の促進が重要な要因です。そのほか、水田周辺の雑草、餌となる植物の存在、稲の出穂時期とカメムシの発生時期の重なりなども関係しています。

Q5:斑点米カメムシ類と果樹カメムシ類は同じですか?

異なります。斑点米カメムシ類は主に水稲の籾を加害し、果樹カメムシ類はリンゴやナシ、モモ、カキなどの果実を吸汁します。代表的な種類や発生環境も異なります。

Q6:カメムシが家に入ってくるのはなぜですか?

秋から冬にかけて越冬場所を探すためです。暖かい建物や夜間の光に引き寄せられ、窓枠やサッシ、換気口などの小さな隙間から侵入します。

Q7:カメムシを家の中で見つけたらどうすればよいですか?

潰さずに紙や容器、ガムテープなどで静かに捕獲する方法がおすすめです。数が多い場合は専用殺虫剤や専門業者への相談も検討してください。

まとめ:2023年の大量発生から2026年のカメムシ対策へ

2023年に注目されたカメムシ注意報は、青森・岩手・宮城など14県から始まり、その後21府県へと広がったと報じられた。

背景には、1898年以降で最も高い夏の平均気温を記録した2023年の異常な暑さがあった。さらに、水田周辺の雑草環境や稲の出穂時期、カメムシの世代交代なども発生拡大に関係していた。

2026年10月現在も、農林水産省の資料では水稲や果樹に被害を与えるカメムシ類への警戒が続いている。

特に重要なのは、2023年の斑点米カメムシ類と2026年の果樹カメムシ類の発生状況を混同しないことだ。

カメムシ対策で最も大切なのは、発生した地域だけでなく、種類・作物・発生時期を正しく把握すること。

農業関係者は都道府県の発生予察情報を確認し、家庭では秋の侵入経路を早めに塞ぐ。こうした対策を積み重ねることが、今後のカメムシ被害を抑える鍵となる。