【誕生秘話】宮崎朝子が川崎フロンターレのサポーターから受け取った inspiration

目次

「明日も」の誕生には、SHISHAMOの地元である神奈川県川崎市と、サッカークラブの川崎フロンターレが深く関係している。

SHISHAMO公式サイトの特設ページによると、2016年、宮崎朝子が等々力陸上競技場で川崎フロンターレの試合を観戦した際、スタンドから選手を応援するサポーターの熱気に心を打たれた。宮崎はその翌日に「明日も」を作曲したという。

つまり、最初から一般的な人生応援ソングとして作られたわけではない。仕事や学校に通いながら週末の試合を楽しみにするサポーターの日常を想像し、その人たちの生活や感情を音楽にした作品だった。

この制作背景は、2017年3月に放送されたJ-WAVEのインタビューでも宮崎本人が説明している。サポーターの応援する姿に刺激を受け、彼らの日常を想像して作った楽曲だと語っていた。

川崎フロンターレとの特別な関係

いいことばかりじゃないからさ

「明日も」は2017年シーズンから川崎フロンターレの試合でサポーターが歌うチャント(応援歌)として採用された。音楽作品がスポーツチームの応援文化と結び付いたことで、スタジアムでも広く親しまれるようになった。

ここに、この楽曲が長く支持される理由がある。歌の中のヒーローは、必ずしも有名人やスポーツ選手だけを指す必要はない。自分が応援している人、憧れている人、会うだけで頑張る力をもらえる存在など、聴き手によって意味が変わる。

そのため、サッカーを知らない人でも自分の生活に重ねて聴くことができる。楽曲の出発点は川崎フロンターレのサポーターでありながら、応援の対象を限定しない普遍性を持っている。

【作品データ・関係者一覧】「明日も」の発売日から2026年までの経緯

「明日も」は、2017年2月22日に発売された4枚目のアルバム『SHISHAMO 4』の最後を飾る収録曲だ。NTTドコモの学割CMソングに起用されたことも、全国的な認知度を高める大きなきっかけとなった。

SHISHAMOの公式ディスコグラフィーとバイオグラフィー、オリコンの発表を基に、楽曲とバンドを取り巻く主な出来事を整理した。

時期 人物・作品・出来事 関係・確認できる事実
2010年 SHISHAMO結成 川崎総合科学高校の軽音楽部を母体に結成。
2013年 本格的なバンド活動開始 高校卒業を機に活動を本格化。
2016年 宮崎朝子・川崎フロンターレ 試合観戦とサポーターの応援が「明日も」誕生のきっかけに。
2017年1月 NTTドコモ 「ドコモの学割」CMソングに決定。
2017年2月22日 『SHISHAMO 4』 「明日も」を収録した4枚目のアルバム発売。
2017年 川崎フロンターレ 「明日も」がサポーターのチャントとして定着。
2017年12月 NHK紅白歌合戦 SHISHAMOが初出場。
2025年8月 オリコンランキング 「明日も」の累積ストリーミング再生数が1億回を突破。
2025年9月27日 SHISHAMO公式発表 2026年6月のラストライブをもって活動終了すると発表。
2026年5月15日 ライオン「NONIO」 「明日も」が新TVCM「あなたがいるから」篇の楽曲に起用。
2026年6月13・14日 SHISHAMO THE FINAL!!! 川崎・等々力で最後のワンマンライブを開催。
2026年10月20日 ラストライブ映像 11月発売予定のBlu-rayダイジェスト映像を公開。

特に注目したいのは、2017年の紅白歌合戦初出場と、2025年のストリーミング再生数1億回突破だ。オリコンによれば、2025年8月13日発表時点で累積再生数は1億121万471回。リリースから約8年半を経ても聴き続けられていることが数字に表れている。

また、2026年10月6日更新のBillboard JAPANの累計1億回突破曲一覧にも「明日も」が掲載されている。楽曲の評価は一時的なCM人気だけにとどまらず、ストリーミングを通じて継続している。

【歌詞の意味を深掘り】なぜ「いいことばかりじゃないからさ」が心に残るのか

このフレーズが印象的なのは、無理に明るく振る舞うことを求めていないからだ。

毎日頑張っている人にも、失敗する日はある。努力しているのに結果が出ないこともあれば、周囲と自分を比べて落ち込むこともある。「明日も」は、そうした日常のつまずきを物語の前提としている。

1.社会人と学生、それぞれの悩みを描く

楽曲の特徴は、働く人と学校生活を送る人の両方の視点を取り入れている点にある。

社会人の場面では、平日の仕事や覚えることの多さ、不安を抱えながら過ごす毎日が描かれる。一方、学生の場面では、友人との話題や周囲との違い、自分の好きなものを理解してもらえない感覚などが表現されている。

年齢も環境も異なる主人公たちに共通するのは、他人には見えにくい苦労を抱えながら、それでも日常を続けていることだ。

2.ヒーローは自分を支えてくれる存在

この作品におけるヒーローは、物語の中だけに登場する特別な人物ではない。

川崎フロンターレのサポーターを着想の源としていることから、試合で活躍する選手や応援する対象を思い浮かべることもできる。しかし、聴き手が自分の好きなアーティスト、スポーツ選手、友人などを重ねても自然に成立する。

実際、宮崎朝子はSPICEのインタビューで、「明日も」が川崎フロンターレのサポーターの日常を想像して作った作品であることを説明している。また、リスナーから励まされたという感想を受け取ることが多かったことにも触れていた。

作者の想定した物語と、聴き手が受け取る意味が広がっていく。その余白が、この曲の大きな魅力だ。

3.前向きになることと、無理をすることは違う

もう一つ重要なのは、楽曲が努力の結果を保証していない点だ。

頑張れば必ず成功する、苦労すれば必ず報われるという単純な構図ではない。それでも自分が大切にしているものを胸に、今日を過ごしていく。その姿勢が作品の中心にある。

このメッセージは、無理に笑顔を作ることとも違う。落ち込んだ自分を否定せず、昨日までの努力を認め、次の日に進むための小さな支えとして機能している。

だからこそ、学生時代に聴いていた人が社会人になってから再び聴いても、新しい意味を見つけられるのだろう。

【ネットの反応・炎上の真相】長く支持される理由と誤解を検証

「いいことばかりじゃないからさ」という検索ワードには、歌詞の意味を知りたい人だけでなく、楽曲の評判やSHISHAMOの近況を確認したい人も含まれている。

リスナーの感想に見られる共通点

音楽レビューサイトのユーザー投稿では、仕事がうまくいかない日に聴くと気持ちを切り替えられる、金曜日の仕事終わりに聴きたくなる、川崎フロンターレの応援歌として好きになった、といった感想が見られる。

こうした反応から読み取れるのは、単にメロディーが明るいから支持されているのではないということだ。自分の生活に置き換えられる歌詞と、実際に応援される場面で歌われてきた歴史が、楽曲への愛着を深めている。

「SHISHAMOの活動終了は炎上が原因?」という噂の真相

2025年9月27日、SHISHAMOは公式サイトで、2026年6月のライブをもって活動を終了すると発表した。このニュースを受けて、活動終了の理由やメンバーの今後に関心が集まった。

公式発表で説明された経緯は、2024年初夏にベースの松岡彩から、これからの自身とSHISHAMOについて話があり、それを受けてバンドとして今後の方向性を考えたというものだった。その結果、3人のSHISHAMOとして活動を完結させる道を選んだ。

発表では吉川美冴貴の体調不良など、活動中の困難にも触れている。ただし、それだけを活動終了の理由とする説明ではない。

公式発表には、炎上や不祥事を活動終了の理由とする説明はない。メンバーの将来とバンドのあり方を話し合ったうえでの決断として公表されている。

したがって、活動終了をめぐる話題と、何らかの炎上騒動を直接結び付けるのは正確ではない。噂を確認する際には、SNS上の推測と本人たちの公式説明を区別する必要がある。

2026年にも「明日も」がCMに起用された理由

2026年5月15日には、ライオンの「NONIO」新TVCM「あなたがいるから」篇に「明日も」が起用された。

これは興味深い動きだ。バンドの活動終了が発表された後も、楽曲そのものは新たな広告企画で使用されている。作品とアーティストの活動期間は必ずしも一致しないという、音楽作品の持つ力を示す出来事でもある。

「明日も」は2017年のNTTドコモのCMから、2026年のNONIOのCMまで、異なる時代の広告で使われてきた。日常を頑張る人に寄り添うというテーマが、幅広い世代に届いていることがうかがえる。

【2026年最新情報】SHISHAMO活動終了後の現在とラストライブの記録

2026年10月30日現在、SHISHAMOは6月のラストライブをもって活動を終了している。今後の注目点は、最後の公演を記録した映像作品と、14年間の歩みを振り返る出版物だ。

6月13日・14日に川崎で最後のステージ

ラストライブ「SHISHAMO THE FINAL!!! 〜Thanks for everything〜」は、2026年6月13日と14日の2日間、神奈川県川崎市のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)で開催された。

1日目は「THANKS DAY」、2日目は「GOODBYE DAY」。それぞれ異なる内容のライブとして構成された。

この会場には、バンドにとって特別な意味がある。2018年には台風12号の影響で、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で、予定していたスタジアムライブが中止になっていたからだ。

3度目の開催となった2026年の公演は、長年願っていた地元川崎でのスタジアムライブであり、同時にバンドの最後を飾るステージとなった。

ラストライブのBlu-rayは11月13日発売予定

2026年8月31日、公式サイトはラストライブの模様を収録した2枚組Blu-ray Discの発売を発表した。発売予定日は2026年11月13日で、CDデビュー記念日と同じ日付に設定されている。

収録内容は次のとおりだ。

  • Disc 1:6月14日「GOODBYE DAY」の全25曲をノーカット収録。
  • Disc 2:6月13日「THANKS DAY」でのみ演奏された8曲を収録。
  • ドキュメンタリー:「SHISHAMOの、裏側」THE FINAL!!!を収録。

ドキュメンタリーには、活動終了を発表した2025年9月のライブから、2026年のファイナルツアー、ラストライブのリハーサル、公演後の様子までが収録される予定だ。

さらに、10月20日には公式YouTubeでBlu-rayのダイジェスト映像が公開された。ラストライブで演奏された「明日も」の映像も8月31日に公開されており、楽曲と最後のステージを振り返る機会が用意されている。

14年間のインタビューをまとめた書籍も発売へ

もう一つの注目情報が、音楽雑誌「MUSICA」に掲載されたインタビューをまとめた書籍「あの日、SHISHAMOに恋をした -SHISHAMO ALL-TIME INTERVIEW BOOK-」だ。

2026年11月13日発売予定で、2012年秋の高校生時代の初インタビューから14年間の掲載記事を収録。さらにラストライブを終えた3人それぞれの未公開インタビューも収録される。

活動の最終局面を振り返るだけでなく、結成当初からの考え方や音楽への向き合い方をたどれる資料となりそうだ。

【プロの結論】「いいことばかりじゃないからさ」が2026年も響く理由

このフレーズが持つ価値は、つらいことを無理に美化しないところにある。

「明日も」は、川崎フロンターレのサポーターの日常を想像して生まれた楽曲だった。しかし、リリース後には仕事に向き合う人、学校生活に悩む人、夢を追い続ける人など、さまざまな立場の人に受け入れられてきた。

その背景には、応援する側と応援される側の関係がある。誰かの姿に勇気をもらうこともあれば、自分自身が誰かにとっての励みになることもある。ヒーローという存在を通じて、そうした日常のつながりを描いている。

また、SHISHAMOが2026年6月に活動を終えたことによって、「明日も」という作品には新たな時間的背景が加わった。最後のステージで演奏されたこの楽曲は、2017年のリリース時とは異なる意味で、バンドの歴史を象徴する作品になっている。

これから楽曲を聴く人にとっても、当時から応援してきた人にとっても、受け取り方は自由だ。元気を出したい日に聴くのもいいし、落ち込んだ日に無理をせず聴くのもいい。大切なのは、毎日が完璧でなくても、自分の歩幅で進んでいけるという感覚だ。

【いいことばかりじゃないからさ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:「いいことばかりじゃないからさ」は誰の曲ですか?
A1:SHISHAMOの楽曲「明日も」に登場するフレーズです。作詞・作曲はボーカル・ギターの宮崎朝子が担当しています。

Q2:「明日も」はいつ発売された曲ですか?
A2:2017年2月22日発売の4枚目のアルバム『SHISHAMO 4』に収録されています。NTTドコモの「ドコモの学割」CMソングとしても知られています。

Q3:「明日も」のヒーローは川崎フロンターレの選手ですか?
A3:楽曲の制作のきっかけは、宮崎朝子が川崎フロンターレの試合を観戦し、サポーターの応援に心を打たれたことです。ただし、歌詞のヒーローは特定の人物だけに限定されず、聴く人が自由に自分の大切な存在を重ねられます。

Q4:SHISHAMOは2026年現在も活動していますか?
A4:2026年6月13日・14日のラストライブをもって活動を終了しました。現在はライブ映像やインタビュー書籍など、活動の記録に関する情報が公開されています。

Q5:SHISHAMOのラストライブ映像はいつ発売されますか?
A5:2枚組Blu-ray Disc「SHISHAMO THE FINAL!!! 〜Thanks for everything〜」が2026年11月13日に発売予定です。10月20日には公式YouTubeでダイジェスト映像も公開されています。

まとめ:SHISHAMO「明日も」はこれからも聴き継がれる応援ソング

「いいことばかりじゃないからさ」の出典は、SHISHAMOの「明日も」。2016年の川崎フロンターレ観戦をきっかけに生まれ、2017年にアルバム『SHISHAMO 4』で発表された楽曲だ。

仕事や学校での悩み、憧れの存在から受け取る勇気、そして明日へ向かう気持ち。こうした普遍的なテーマが、発売から年月が経過した後も多くの人に支持される理由となっている。

2026年6月にはSHISHAMOが活動を終了したが、「明日も」は同年のNONIOのCMにも起用され、ラストライブの映像作品にも収録された。11月13日にはBlu-rayとインタビューブックの発売も予定されている。

バンドの活動には終わりがあっても、作品が誰かの生活に寄り添い続けることはできる。「いいことばかりじゃない」という現実を受け止めながら、明日へ向かう。そのメッセージは、SHISHAMOの活動終了後も色あせていない。

主な事実確認資料: SHISHAMO公式サイト、オリコンニュース、Billboard JAPAN、J-WAVE、SPICE、CDJournal。最新の発売予定や活動終了日は公式発表を基準にしています。