棒高跳び世界陸上2026最新解説!東京大会の結果・世界記録・北京大会展望を徹底解剖
2026年11月現在、棒高跳び世界陸上の男子はアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が圧倒的な存在感を示している。2025年9月の東京世界陸上では、男子決勝で6m30の世界新記録を樹立して優勝。さらに2026年3月12日にはウプサラで6m31を成功させ、自身の世界記録を更新した。一方、女子ではケーティ・ムーン(米国)が東京大会で4m90を跳び、世界選手権3大会連続の金メダルを獲得している。
2026年の勢力図を見ると、男子ではエマヌイリ・カラリスやソンドレ・グットルムセン、女子ではハナ・モルやニナ・ケネディらが上位争いを展開。2027年9月に開催される北京世界陸上では、男子5m90、女子4m75の参加標準記録が設定されており、次の世界王者をめぐる競争も始まっている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 男子2025年東京大会: デュプランティスが6m30の世界新記録で優勝。2026年には6m31まで更新。 - 女子2025年東京大会: ケーティ・ムーンが4m90で優勝し、2022・2023・2025年の3大会連続金メダルを達成。 - 世界記録: 男子6m31、女子5m06。女子記録は2009年から更新されていない。 - 2026年最新勢力図: 男子はデュプランティス、女子はハナ・モルが世界ランキング1位。 - 2027年北京大会: 参加標準記録は男子5m90、女子4m75。世界ランキングによる出場枠も重要になる。
【2025年東京世界陸上の結果】男子デュプランティス6m30、女子ムーン4m90

2025年9月13日から21日まで東京・国立競技場で開催された世界陸上。棒高跳びでは男女ともに世界的なスター選手が頂点に立ち、記録と歴史の両面で大きな節目を迎えた。
男子決勝順位:デュプランティスが6m30の世界新
男子棒高跳び決勝は2025年9月15日に実施された。
優勝したのはスウェーデンのアルマンド・デュプランティス。6m30を成功させ、世界選手権の金メダルと世界新記録を同時に手にした。
男子棒高跳び世界陸上2025東京大会・決勝上位順位
| 順位 | 選手 | 国 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アルマンド・デュプランティス | スウェーデン | 6m30 WR |
| 2位 | エマヌイリ・カラリス | ギリシャ | 6m00 |
| 3位 | カーティス・マーシャル | オーストラリア | 5m95 |
| 4位 | サム・ケンドリックス | 米国 | 5m95 |
| 5位 | ティボー・コレ | フランス | 5m90 |
| 6位 | ソンドレ・グットルムセン | ノルウェー | 5m90 |
| 7位 | メンノ・フローン | オランダ | 5m90 |
| 8位 | ルノー・ラビレニ | フランス | 5m75 |
3位のマーシャルは5m95で自己ベストタイを記録。4位のケンドリックスも同じ5m95を跳んだが、試技内容の差によって順位が分かれた。
特筆すべきは、2位のカラリスが6m00を成功させたことだ。6mの大台を超える選手が複数存在する男子棒高跳びは、世界記録保持者の独走だけでなく、表彰台を争う選手層の厚さも見逃せない。
World Athleticsの公式決勝記録でも、上位3選手の順位と記録はこの結果で確定している。
女子決勝順位:ケーティ・ムーンが4m90で金メダル
女子決勝は9月17日に行われた。
優勝は米国のケーティ・ムーン。4m90を成功させ、2022年オレゴン大会、2023年ブダペスト大会に続く3大会連続の世界選手権金メダルを獲得した。
女子棒高跳び世界陸上2025東京大会・決勝順位
| 順位 | 選手 | 国 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ケーティ・ムーン | 米国 | 4m90 |
| 2位 | サンディ・モリス | 米国 | 4m85 |
| 3位 | ティナ・シューテイ | スロベニア | 4m80 |
| 4位 | アマーリエ・シュヴァービコワ | チェコ | 4m75 |
| 5位 | アンジェリカ・モーザー | スイス | 4m65 |
| 6位タイ | ハナ・モル | 米国 | 4m65 |
| 6位タイ | アマンダ・モル | 米国 | 4m65 |
| 8位タイ | オリビア・マクタガート | ニュージーランド | 4m65 |
| 8位タイ | マリー=ジュリー・ボナン | フランス | 4m65 |
2位は4m85のサンディ・モリス、3位は4m80のティナ・シューテイだった。
ムーンは4m90を成功させた一方、4m95以降はクリアできなかった。それでも4m90はシーズンベストに相当する記録であり、世界選手権の大舞台で勝負強さを発揮した。
なお、2023年ブダペスト大会ではムーンとニナ・ケネディが同じ4m90を成功させ、ジャンプオフを行わずに金メダルを分け合っている。したがって、東京大会の優勝は単純な連続単独優勝ではなく、3大会連続で金メダルを獲得した歴史的な快挙として捉えるのが正確だ。
【棒高跳び世界記録の現在】歴代ランキングと大会記録を比較
棒高跳びの記録を理解するうえで、世界記録と世界陸上の大会記録は区別する必要がある。
世界記録は公認競技全体で認められる最高記録。一方、大会記録は世界陸上という特定の大会で記録された最高記録を指す。
男子世界記録は6m31、女子は5m06
男子の世界記録はデュプランティスが保持する6m31。2025年東京大会の6m30を、翌2026年3月12日にスウェーデン・ウプサラで1cm更新した。
この記録は、自身15度目の世界記録更新に当たる。6m31を成功させたのは最初の試技だった。世界陸連の報道によると、この大会では6m08まで失敗なしで進み、その後に世界記録へ挑戦して成功している。
女子の世界記録はロシアのエレーナ・イシンバエワが2009年8月28日にチューリヒで樹立した5m06。2026年11月現在も破られていない。
棒高跳びの世界記録・歴代ランキング
World Athleticsの歴代記録をもとに、男女の上位記録を整理すると次のようになる。
男子の歴代最高記録上位
| 順位 | 選手 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | アルマンド・デュプランティス | 6m31 |
| 2位 | エマヌイリ・カラリス | 6m20 |
| 3位 | ルノー・ラビレニ | 6m16 |
| 4位 | セルゲイ・ブブカ | 6m15 |
| 5位相当 | セルゲイ・ブブカ | 屋外6m14 |
※屋内・屋外の公認記録を含む歴代記録の比較。ブブカの6m15は屋内記録である。
女子の歴代最高記録上位
| 順位 | 選手 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | エレーナ・イシンバエワ | 5m06 |
| 2位 | ジェニファー・サー | 5m03 |
| 3位 | アンジェリカ・シドロワ | 5m01 |
| 4位 | サンディ・モリス | 5m00 |
| 5位相当 | ケーティ・ムーン | 4m95 |
| 5位相当 | ニナ・ケネディ | 4m95 |
女子のジェニファー・サーの5m03は屋内記録。ケーティ・ムーンとニナ・ケネディは2026年までに4m95を記録している。
世界陸上の大会記録と世界記録の違い
| 区分 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 世界記録 | 6m31 | 5m06 |
| 世界陸上大会記録 | 6m30 | 5m01 |
| 世界記録保持者 | デュプランティス | イシンバエワ |
| 世界陸上大会記録保持者 | デュプランティス | イシンバエワ |
| 大会記録の樹立年 | 2025年 | 2005年 |
男子は2025年東京大会で大会記録と世界記録を同時に更新したが、2026年には世界記録だけが6m31に進んだ。
女子は大会記録5m01と世界記録5m06の双方をイシンバエワが保持している。つまり、東京大会でムーンが4m90を成功させても、世界陸上の大会記録には届かなかった。
女子の5mという壁が、男子の6mと同じように競技の歴史を象徴する大きな節目になっている。
【棒高跳び世界陸上の歴代優勝者】ブブカからデュプランティス、イシンバエワからムーンへ
世界陸上の棒高跳びは、時代ごとに競技を象徴する選手が登場してきた。
男子:セルゲイ・ブブカの6連覇からデュプランティスの時代へ
男子棒高跳びの歴史を語るうえで欠かせないのが、セルゲイ・ブブカだ。
ブブカは1983年のヘルシンキ大会から1997年のアテネ大会まで、世界選手権で6大会連続優勝を達成した。
6mの壁を破った選手としても知られ、1993年シュツットガルト大会では6m00で優勝している。
その後の歴代王者には、次のような選手が並ぶ。
| 大会年 | 優勝選手 |
|---|---|
| 1983・1987・1991・1993・1995・1997 | セルゲイ・ブブカ |
| 1999 | マクシム・タラソフ |
| 2001 | ドミトリー・マルコフ |
| 2003 | ジュゼッペ・ジビリスコ |
| 2005 | レンス・ブロム |
| 2007 | ブラッド・ウォーカー |
| 2009 | スティーブ・フッカー |
| 2011 | パヴェル・ヴォイチェホフスキ |
| 2013 | ラファエル・ホルツデッペ |
| 2015 | ショーン・バーバー |
| 2017・2019 | サム・ケンドリックス |
| 2022・2023・2025 | アルマンド・デュプランティス |
デュプランティスは2022年から2025年まで3大会連続で世界選手権を制している。
ブブカが6大会連続優勝という長期支配を築いたのに対し、デュプランティスは記録そのものを更新し続けることで競技の基準を引き上げている。
女子:イシンバエワの記録とムーンの3連覇
女子棒高跳びは1999年セビリア大会から世界陸上の正式種目として実施されている。
歴代の優勝者を見ると、次のような流れがある。
| 大会年 | 優勝選手 |
|---|---|
| 1999・2001 | ステイシー・ドラギラ |
| 2003 | スベトラーナ・フェオファノワ |
| 2005・2007・2013 | エレーナ・イシンバエワ |
| 2009 | アンナ・ロゴフスカ |
| 2011 | ファビアナ・ムレル |
| 2015 | ヤリスレイ・シルバ |
| 2017 | カテリーナ・ステファニディ |
| 2019 | アンジェリカ・シドロワ |
| 2022 | ケーティ・ネーゲット(現ケーティ・ムーン) |
| 2023 | ケーティ・ムーン、ニナ・ケネディ |
| 2025 | ケーティ・ムーン |
イシンバエワは2005年、2007年、2013年に優勝し、世界選手権で3度の金メダルを獲得した。
ムーンの記録が特別なのは、2022年、2023年、2025年と連続する3大会で金メダルを手にしたことだ。
2023年はケネディとの同時優勝だったが、世界選手権女子棒高跳びで初めて金メダルが共有された大会としても記録されている。
このように歴代王者を振り返ると、女子はイシンバエワの記録支配から、ムーンやケネディ、モルらが競い合う新しい世代へ移りつつある。
【2026年最新ランキング】男子はデュプランティス、女子はハナ・モルが首位
2026年の棒高跳びは、東京世界陸上の結果をそのまま引き継いだ勢力図ではない。
男子ではデュプランティスが依然として首位を維持する一方、カラリスが6m20まで記録を伸ばした。女子では若手のハナ・モルがランキング上位に入り、ムーンやモリスら実績ある選手と競い合っている。
男子棒高跳び2026年最新世界ランキング
World Athleticsの2026年10月27日時点の男子ランキングは次のとおり。
| 順位 | 選手 | 国 | ランキングポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | アルマンド・デュプランティス | スウェーデン | 1561 |
| 2位 | エマヌイリ・カラリス | ギリシャ | 1475 |
| 3位 | カーティス・マーシャル | オーストラリア | 1405 |
| 4位 | ソンドレ・グットルムセン | ノルウェー | 1398 |
| 5位 | サム・ケンドリックス | 米国 | 1367 |
特に注目したいのはカラリスだ。
2025年東京大会では6m00で銀メダルを獲得し、2026年8月27日にはチューリヒで6m20を成功させた。デュプランティスとの記録差を縮める存在として、北京大会でも注目される。
2026年シーズンの最高記録ランキングでは、次の選手が上位に入っている。
- 1位:デュプランティス 6m31
- 2位:カラリス 6m20
- 3位:グットルムセン 6m06
- 4位:マトベイ・ボルコフ 6m01
- 4位:ザカリー・ブラッドフォード 6m01
- 6位:マーシャル 6m00
男子は6mを超える選手が複数存在する状況になっており、表彰台争いの水準も高まっている。
女子棒高跳び2026年最新世界ランキング
女子の2026年10月27日時点のランキング上位は次のとおり。
| 順位 | 選手 | 国 | ランキングポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | ハナ・モル | 米国 | 1388 |
| 2位 | サンディ・モリス | 米国 | 1377 |
| 3位 | アンジェリカ・モーザー | スイス | 1362 |
| 4位 | ケーティ・ムーン | 米国 | 1345 |
| 5位 | ニナ・ケネディ | オーストラリア | 1333 |
| 6位 | ティナ・シューテイ | スロベニア | 1332 |
| 7位 | イモージェン・エアリス | ニュージーランド | 1317 |
| 8位 | エリザ・マッカートニー | ニュージーランド | 1302 |
| 9位 | アマーリエ・シュヴァービコワ | チェコ | 1282 |
| 10位 | モリー・コーデリー | 英国 | 1273 |
女子の注目選手は、2005年生まれのハナ・モルだ。
2025年東京大会では6位タイだったが、2026年には世界ランキング1位に上昇。9月5日には4m91を成功させ、シーズン最高記録でも上位に入った。
一方、ニナ・ケネディはランキングでは5位だが、2026年シーズンの最高記録では4m95でトップに立つ。
2026年のシーズン最高記録上位は以下のとおり。
- 1位:ニナ・ケネディ 4m95
- 2位タイ:ポリーナ・クノロズ 4m91
- 2位タイ:ハナ・モル 4m91
- 4位:サンディ・モリス 4m90
- 5位タイ:モリー・コーデリー 4m85
- 5位タイ:アンジェリカ・モーザー 4m85
ここで注意したいのが、世界ランキングとシーズン最高記録ランキングは別物だという点だ。
世界ランキングは複数大会の成績などを反映したポイント制。一方、シーズン最高記録は、その年に成功させた最も高い跳躍を比較する。
したがって、ランキング1位の選手が必ずしもその年の最高記録保持者とは限らない。北京大会の勢力図を判断するときは、両方を確認する必要がある。
【棒高跳びの試技ルールと仕組み】予選通過条件・決勝の勝敗を解説
棒高跳びは、長い助走で得たスピードをポールのしなりに変換し、身体をバーより高く持ち上げる陸上競技だ。
現代のポールは主にグラスファイバーやカーボンファイバーなどで作られている。選手は助走路を走り、ポールをボックスに差し込んで反発力を利用しながらバーを越える。
単純に腕力で身体を持ち上げているわけではない。助走速度、踏み切り、ポールの反発、空中での身体操作を連動させる必要がある。
1人につき同じ高さで最大3回まで挑戦できる
棒高跳びの基本ルールは次のとおり。
- 1つの高さにつき最大3回まで試技できる。
- バーを落とさずに越えれば成功。
- 選手はその高さを跳ばず、次の高さに進むパスを選択できる。
- 高さにかかわらず、失敗が3回連続すると競技終了。
- 最も高い高さを成功させた選手が優勝する。
例えば、5m80で2回失敗しても、3回目で成功すれば競技を続けられる。
また、5m80を跳ばずにパスして5m85に進むことも可能だ。
ただし、パスを選択すると失敗回数の管理や次の高さでの試技が重要になる。高い記録を狙う選手ほど、試技の組み立てが勝敗を左右する。
同じ高さを跳んだ場合は何で順位が決まる?
棒高跳びでは、複数選手が同じ高さを成功させることがある。
その場合は、次の順番で順位を決める。
1. 最終成功高さでの失敗回数が少ない選手。
2. 競技全体を通じた失敗回数が少ない選手。
3. それでも同順位の場合は、必要に応じてジャンプオフを実施する。
ジャンプオフでは、対象選手が1回ずつ試技を行い、成功・失敗によってバーの高さを調整する。
2023年女子世界選手権のムーンとケネディの同時優勝は、通常の順位決定とは異なり、両選手がジャンプオフを続けずに金メダルを分け合うことに合意した結果だった。
世界陸上の予選通過条件は?
予選では、あらかじめ設定された参加者数や競技進行に応じて、決勝進出者を選ぶ。
一般的には、設定された予選通過標準記録を突破するか、標準記録に届かなくても上位12人に入れば決勝に進める。
2025年東京大会では、次の基準が採用された。
| 項目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 予選自動通過記録 | 5m80 | 4m70 |
| 追加通過条件 | 上位12人以内 | 上位12人以内 |
| 決勝進出 | 標準突破または順位による通過 | 標準突破または順位による通過 |
実際の女子予選では4m70に届かなくても、4m60を成功させた選手が決勝進出を決めている。
ここで重要なのは、予選標準記録は大会ごとに設定されるということだ。東京大会の5m80・4m70を、2027年北京大会の参加標準記録と混同してはいけない。
【2027年北京世界陸上の棒高跳び】参加標準記録5m90・4m75と優勝候補
次回の世界陸上は中国・北京で開催される。
大会日程は2027年9月10日から19日まで。北京国家体育場、通称「鳥の巣」が舞台となる。
2027年大会では、参加標準記録と世界ランキングを組み合わせた出場資格制度が採用される。
北京大会の参加標準記録は男子5m90、女子4m75
World Athleticsが2026年5月に承認した北京大会の参加標準記録は次のとおり。
男子棒高跳び5m90
女子棒高跳び4m75
2027年北京世界陸上・World Athletics公式エントリー基準
この数字は大会本番の予選通過記録ではなく、出場資格を得るための参加標準記録だ。
参加標準記録を突破できなくても、世界ランキングによって出場資格を得る道がある。
北京大会の出場資格は4つのルート
2027年大会の個人種目では、基本的に次の4つの方法で出場資格を得られる。
1. 参加標準記録の突破: 指定された期間内に5m90または4m75を成功させる。
2. 指定大会での順位: 対象となる大会で所定の成績を残す。
3. ワイルドカード: 前回世界選手権の優勝者など、規定された資格を利用する。
4. 世界ランキング: 資格期間終了時点のランキングに基づいて出場枠を得る。
世界陸連が公表した制度では、参加標準記録による出場が約40%、世界ランキングによる出場が約60%となることを目標としている。
標準記録を突破することだけが北京への道ではない。複数の大会で安定して好成績を残し、ランキングを積み上げることも重要になる。
また、2025年の世界選手権王者にはワイルドカードの資格が設けられているため、男子のデュプランティスと女子のムーンも対象となる。実際の出場には各国連盟の選考手続きが関わる。
北京大会の男子優勝候補
男子の最大の注目選手は、やはりデュプランティスだ。
2026年には6m31を記録し、世界選手権3連覇も達成している。北京大会では4連覇が懸かる。
対抗馬として注目されるのは以下の選手だ。
- エマヌイリ・カラリス: 2026年に6m20を成功させた最大の対抗候補。
- ソンドレ・グットルムセン: 6m06を記録し、6m台の安定した跳躍を見せる。
- カーティス・マーシャル: 東京大会の銅メダリストで、6m00の実績も持つ。
- サム・ケンドリックス: 世界選手権2大会連続優勝経験を持つ実力者。
男子は優勝候補と表彰台候補の差が縮まっており、予選から高水準の争いが期待される。
北京大会の女子優勝候補
女子では、ランキング1位のハナ・モルが大きな注目を集める。
2026年に4m91を記録し、若い世代の代表格として存在感を高めている。
一方、経験豊富な選手も強力だ。
- ケーティ・ムーン: 東京大会金メダリスト。4大会連続の世界選手権金メダルを狙う。
- ニナ・ケネディ: 2023年世界王者で、2026年シーズン最高4m95を記録。
- サンディ・モリス: 5m00の自己ベストを持つ実力者。
- アンジェリカ・モーザー: 2026年世界ランキング3位の安定した競技者。
- モリー・コーデリー: 2024年世界室内選手権の金メダリスト。
北京大会では、ムーンの連覇記録だけでなく、若手選手が世界選手権のタイトルを奪うかどうかも見どころになる。
【プロの結論】棒高跳びの本当の強さは自己ベストだけでは判断できない
棒高跳びの選手を比較するとき、自己ベストだけを見て優勝候補を決めるのは適切ではない。
注目すべき判断基準は3つある。
1つ目は、シーズン最高記録。
その年にどこまで高く跳べているかを示す指標だ。北京大会を予測するなら、2026年の4m95や6m31といった実績が参考になる。
2つ目は、世界ランキング。
1回の好記録だけでなく、複数大会の成績を反映するため、安定感を評価する材料になる。
3つ目は、大会での試技成功率。
棒高跳びは3回連続失敗で競技終了となる。自己ベストが高くても、予選や決勝で試技をまとめられなければメダルには届かない。
つまり、世界記録保持者が必ず世界選手権で優勝するわけではなく、予選から決勝までの競技運びも同じくらい重要だ。
【棒高跳び世界陸上に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2025年東京世界陸上の男子棒高跳び優勝者は誰ですか?
A1:スウェーデンのアルマンド・デュプランティスです。6m30の世界新記録を樹立して優勝しました。2026年3月には6m31に更新しています。
Q2:2025年東京大会の女子棒高跳び優勝者は誰ですか?
A2:米国のケーティ・ムーンです。4m90で優勝し、2022年、2023年、2025年の3大会連続で世界選手権金メダルを獲得しました。
Q3:棒高跳びの男子・女子の世界記録は何mですか?
A3:2026年11月現在、男子はデュプランティスの6m31、女子はイシンバエワの5m06です。女子の世界記録は2009年に樹立されました。
Q4:2026年の男子・女子ランキング1位は誰ですか?
A4:2026年10月27日時点のWorld Athletics世界ランキングでは、男子はアルマンド・デュプランティス、女子はハナ・モルです。
Q5:2027年北京世界陸上の棒高跳び参加標準記録は何mですか?
A5:男子は5m90、女子は4m75です。標準記録を突破しなくても、世界ランキングや指定大会の順位、ワイルドカードによる出場資格獲得の道があります。
Q6:棒高跳びは何回失敗すると失格になりますか?
A6:高さを問わず、3回連続で失敗すると競技終了です。途中で高さをパスすることもできますが、試技の組み立てが重要になります。
Q7:棒高跳びの世界陸上大会記録と世界記録は同じですか?
A7:必ずしも同じではありません。男子は大会記録6m30に対して世界記録6m31、女子は大会記録5m01に対して世界記録5m06です。
まとめ:2026年の記録更新から2027年北京大会へ
2025年東京世界陸上の棒高跳びは、男子デュプランティスの6m30世界新記録と、女子ケーティ・ムーンの3大会連続金メダルという2つの歴史的な出来事に彩られた。
2026年には男子世界記録が6m31に更新され、カラリスも6m20に到達。女子ではニナ・ケネディが4m95を記録し、ハナ・モルが世界ランキング1位に浮上するなど、新しい勢力図が見えてきた。
2027年北京世界陸上では、男子5m90、女子4m75の参加標準記録に加え、世界ランキングによる出場資格も争われる。
今後の注目ポイントは次の3つだ。
- 男子: デュプランティスが6m31を超える記録を樹立するか。
- 女子: ムーンが4連覇を達成するか、モルやケネディが王座を奪うか。
- 北京大会: 参加標準記録だけでなく、世界ランキングを通じて誰が決勝に進出するか。
棒高跳びは、わずか1cmの更新が世界の歴史を書き換える競技だ。2025年の東京大会で生まれた記録とドラマは、2026年の新しい勢力争いを経て、2027年北京大会へとつながっている。
次の世界選手権で誰が頂点に立つのか。男女それぞれの世界記録と歴代王者の歩みを知っておけば、北京大会の予選から決勝まで、競技の見どころをより深く楽しめるはずだ。