映画『罪の声』キャスト一覧|小栗旬・星野源の役柄と人物相関図を徹底解説

目次

映画『罪の声』は、小栗旬と星野源がダブル主演を務めた社会派ミステリー作品です。2020年10月30日に劇場公開され、実在するグリコ・森永事件をモチーフに、脅迫テープに使われた子どもの声と、その声に人生を翻弄された人々の運命を描いています。小栗旬が新聞記者・阿久津英士、星野源が京都でテーラーを営む曽根俊也を演じ、松重豊、古舘寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、市川実日子、宇崎竜童、梶芽衣子ら実力派俳優が脇を固めました。

監督は土井裕泰、脚本は野木亜紀子、原作は塩田武士の同名小説です。第44回日本アカデミー賞では野木亜紀子が最優秀脚本賞を受賞しました。2026年現在も、豪華キャストだけでなく、実際の未解決事件とフィクションを結び付けた物語の構成が注目される作品です。ここでは出演者と役名、登場人物の関係、あらすじ、原作とのつながり、実際の事件との違いまで整理します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • キャスト:小栗旬が新聞記者・阿久津英士、星野源がテーラー・曽根俊也を演じる。
  • 作品の背景:塩田武士の小説を原作とし、グリコ・森永事件をモチーフにしたフィクション。
  • 受賞歴:第44回日本アカデミー賞で野木亜紀子が最優秀脚本賞を受賞。

【一覧】映画『罪の声』のキャストと役名を紹介!主要出演者は誰?

罪の声キャスト

『罪の声』の魅力は、小栗旬と星野源の初共演による二人の主人公だけではありません。物語の鍵を握る曽根家と生島家、事件を追う新聞社の人々など、複数の登場人物が過去と現在をつないでいきます。

主要キャスト・出演者一覧

  • 小栗旬:阿久津英士 ― 未解決事件を追う新聞記者。
  • 星野源:曽根俊也 ― 京都でテーラーを営む男性。幼少期の声が事件の脅迫テープに使われていた。
  • 松重豊:水島洋介 ― 阿久津の取材に関わる新聞社側の人物。
  • 古舘寛治:鳥居雅夫 ― 阿久津を取り巻く新聞社側の人物。
  • 宇野祥平:生島総一郎 ― 脅迫テープに関係する生島家の人物。
  • 篠原ゆき子:生島千代子 ― 生島家に関わる女性。
  • 原菜乃華:生島望 ― 生島家の子ども。
  • 阿部亮平:生島秀樹 ― 生島家に関わる人物。
  • 尾上寛之:曽根光雄 ― 俊也の父。
  • 市川実日子:曽根亜美 ― 俊也の妻。
  • 火野正平:河村和信 ― 事件の過去につながる人物。
  • 宇崎竜童:曽根達雄 ― 俊也の伯父。
  • 梶芽衣子:曽根真由美 ― 俊也の母。
  • 川口覚:若き日の達雄 ― 過去の時代の達雄。
  • 阿部純子:若き日の真由美 ― 過去の時代の真由美。
  • 正司照枝:須藤みち ― 物語に登場する関係者。

このほか、水澤紳吾、山口祥行、堀内正美、木場勝己、橋本じゅん、桜木健一、浅茅陽子、高田聖子、佐藤蛾次郎、佐川満男、宮下順子、塩見三省、沼田爆、岡本麗、若葉竜也、須藤理彩らも出演しています。

映画.comの作品情報では、主要キャストに加え、監督・脚本・原作などの制作陣も掲載されています。出演者の顔ぶれを見ると、主演二人を中心に、ベテラン俳優と若手俳優を組み合わせたキャスティングであることが分かります。

小栗旬と星野源が演じる二人の主人公

物語の中心にいるのは、新聞記者の阿久津英士と、テーラーの曽根俊也です。

阿久津は、過去の事件を報道する側の人間です。事件の記録を追い、関係者に話を聞き、点在する情報をつなぎ合わせて真相に近づこうとします。

一方の曽根は、事件を調べる立場ではありませんでした。家族と穏やかな生活を送っていたところ、父親の遺品から見つかったカセットテープによって、自分の過去と事件がつながっていることを知ります。

小栗旬と星野源は本作が映画初共演。報道する側と、知らないうちに報道される事件に巻き込まれていた側という対照的な立場が、作品全体の緊張感を生み出しています。

【人物相関図】阿久津英士・曽根俊也と登場人物の関係を整理

『罪の声』は、現在の事件取材と過去の人間関係が交差するため、登場人物のつながりを整理すると物語が理解しやすくなります。

作品の人物・キャスト相関表

登場人物 演じる俳優 役柄・人物関係
阿久津英士 小栗旬 未解決事件を追う新聞記者。曽根と出会い、事件の真相に迫る。
曽根俊也 星野源 京都のテーラー。幼少期の声が脅迫テープに使われていたと知る。
水島洋介 松重豊 阿久津の取材に関わる新聞社側の人物。
鳥居雅夫 古舘寛治 新聞社側の人物。阿久津を取り巻く取材関係者。
曽根亜美 市川実日子 俊也の妻。
曽根光雄 尾上寛之 俊也の父。遺品が事件の謎を解く手掛かりになる。
曽根達雄 宇崎竜童 俊也の伯父。曽根家の過去に関わる人物。
曽根真由美 梶芽衣子 俊也の母。
河村和信 火野正平 事件の背景をたどるうえで関わる人物。
生島総一郎 宇野祥平 生島家の人物。事件に使われた子どもの声をめぐる重要人物。
生島千代子 篠原ゆき子 生島家に関わる女性。
生島望 原菜乃華 生島家の子ども。
生島秀樹 阿部亮平 生島家に関わる人物。
曽根真由美(若き日) 阿部純子 過去の時代の真由美。
曽根達雄(若き日) 川口覚 過去の時代の達雄。

人物相関を理解するための3つのポイント

1. 阿久津と曽根は異なる入口から同じ事件に近づく

阿久津は新聞記事や証言などの記録をたどります。曽根は自分の家に残されていた音声と父親の過去を手掛かりにします。二人の調査が交差することで、事件の全体像が少しずつ明らかになります。

2. 曽根家は事件と現在の生活をつなぐ存在

俊也にとって、事件は遠い過去の出来事でした。しかし、父親の遺品をきっかけに、その事件が自分自身の人生に影響していたと知ります。妻の亜美や母の真由美など、家族との関係も物語の重要な要素です。

3. 生島家は事件に巻き込まれた子どもの人生を考える手掛かり

生島家に関わる人物たちは、脅迫テープに使われた声の背景を理解するうえで重要な位置を占めています。事件の謎を解くことだけでなく、巻き込まれた人々がどのような人生を送ったのかという視点が、作品の重みを深めています。

【ネタバレあり】映画『罪の声』のあらすじを時系列で解説

ここからは物語の導入から事件の核心に迫る部分までを紹介します。未鑑賞の方は、作品の仕掛けに関するネタバレに注意してください。

序盤:新聞記者・阿久津英士が未解決事件を追う

物語の舞台は平成が終わろうとしている時代です。

新聞社に勤める阿久津英士は、昭和に起きた大規模な企業脅迫事件を特集する企画に参加します。事件はすでに長い年月が経過し、犯人グループの正体も明らかになっていません。

阿久津が特に関心を寄せるのは、犯行に使われた脅迫テープです。そこには複数の子どもの声が録音されていました。

なぜ子どもたちの声が使われたのか。その子どもたちは事件とどのような関係にあったのか。記者としての取材を進めるなかで、阿久津は事件の背後にある人間関係に注目していきます。

中盤:曽根俊也が父親の遺品からカセットテープを発見

京都でテーラーを営む曽根俊也は、父親の遺品を整理しているとき、古いカセットテープとノートを見つけます。

何気なく再生したテープから聞こえてきたのは、幼いころの自分の声でした。

ところが、その音声は過去の企業脅迫事件で使用されたテープに録音されている声と一致していました。

自分の声が、知らないうちに犯罪に利用されていた。俊也にとって、その事実は単なる過去の発見ではありません。自分の家族や父親の知られざる過去にも疑問を抱くきっかけとなります。

後半:二人の調査が交差し、過去の人間関係が浮かび上がる

阿久津は取材によって事件関係者の証言を集め、俊也は父親の遺品や家族の記憶をたどります。

やがて二人の調査は交差し、曽根家や生島家をめぐる過去の出来事が事件の構造に結び付いていきます。

そこで浮かび上がるのは、犯人グループの行動だけではありません。大人の犯罪に利用された子どもたち、真実を知らずに生きてきた家族、そして過去の出来事を背負い続ける人々の姿です。

映画の焦点は、犯人を特定する謎解きから、事件に利用された人間の人生へと広がっていきます。事件が終わった後も、被害や苦しみが終わるとは限らない。その問題を観客に突き付けるのが『罪の声』の大きな特徴です。

【実話との違い】『罪の声』とグリコ・森永事件、ギン萬事件の関係

『罪の声』を理解するうえで欠かせないのが、1984年に発生したグリコ・森永事件です。作中のギン萬事件は、この実在事件をモチーフに再構成された架空の事件です。

グリコ・森永事件とは何だったのか

グリコ・森永事件は、1984年3月18日に江崎グリコ社長が兵庫県西宮市の自宅から誘拐されたことを発端とする一連の企業脅迫事件です。

犯人グループは「かい人21面相」を名乗り、江崎グリコだけでなく、森永製菓やハウス食品などの食品企業にも脅迫を繰り返しました。さらに、青酸ソーダを混入した菓子を店頭に置くなど、消費者の安全を脅かす行為も発生しました。

警察庁はこの一連の事件を広域重要指定第114号事件として扱いました。昭和60年警察白書にも、江崎グリコ社長の誘拐に始まった一連の事件として記録されています。

一連の事件は2000年2月までに公訴時効が成立しました。2026年現在も、犯人グループが特定されないまま未解決事件として記憶されています。神戸新聞も2024年の発生40年の節目に、事件の経緯と未解決の状況を改めて報じています。

実際の事件と映画のギン萬事件は同じではない

混同しやすいのが、現実の事件名と映画に登場する事件名です。

  • 現実:グリコ・森永事件。実際に発生した食品企業への誘拐・脅迫事件。
  • 小説・映画:ギン萬事件。グリコ・森永事件をモチーフにした架空の事件。
  • 現実の犯人:「かい人21面相」を名乗った犯人グループ。事件は未解決。
  • 作品内の人物:曽根俊也や阿久津英士など、物語を構成するフィクションの登場人物。

つまり、ギン萬事件の登場人物や個々の出来事を、そのまま実際のグリコ・森永事件の関係者に当てはめることはできません。実在事件の歴史的背景を利用しながら、別の人物と物語を構築した作品です。

脅迫テープに使われた子どもの声の真相

本作の最も印象的な設定が、脅迫テープに子どもの声が使われていたという事実です。

これは完全な創作ではありません。原作者の塩田武士は、大学時代にグリコ・森永事件の関連書籍を読み、実際に子どもの声が脅迫に利用されていたことを知ったのが、小説を書く着想になったと説明しています。

さらに、2017年のPHP研究所のインタビューでは、実際に声を使われた子どもは3人であり、塩田自身はその人たちに会ったことがないと語っています。声の主がその後どのような人生を送ったのかという問題こそ、作品を生み出す大きな動機でした。

ここで重要なのは、映画の曽根俊也が実在する声の主本人というわけではないことです。実在の事件における子どもの声という事実を出発点に、架空の人物の人生を通じて、その後の苦悩や家族への影響を描いています。

この設定によって、作品は単なる未解決事件の推理劇から、人間の尊厳や責任を問うヒューマンミステリーへと広がっています。

【原作・制作・受賞歴】塩田武士、土井裕泰、野木亜紀子が生み出した作品の魅力

原作小説は2016年刊行の塩田武士によるミステリー

原作は塩田武士の小説『罪の声』です。講談社から2016年8月3日に刊行されました。

塩田は兵庫県出身で、新聞社勤務を経て小説家として活動してきた人物です。新聞記者としての経験が、事件取材や報道機関の描写にリアリティを与えています。

原作は第7回山田風太郎賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベスト10」2016年国内部門で第1位を獲得。さらに第14回本屋大賞でも第3位に選ばれました。

特に注目したいのは、作者が事件の犯人を追うことだけを物語の目的にしなかった点です。

講談社のインタビューで塩田は、編集者から子どもの人生についてもっと深く考えるよう指摘されたことを振り返っています。事件の犯人を追う視点から、犯罪に利用された子どもの人生を描く視点へと重心を移したことが、作品の独自性につながりました。

監督・土井裕泰と脚本・野木亜紀子の制作タッグ

映画の監督を務めたのは土井裕泰です。『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』などを手掛けた監督で、人物の感情や人間関係を丁寧に描く演出が特徴です。

脚本は野木亜紀子。『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』などの脚本で知られています。

土井監督と野木脚本家は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でも組んだ制作チームです。本作では、複雑な事件の構造を整理しながら、登場人物の感情を置き去りにしない脚本と演出が組み合わされました。

映画の公開日は2020年10月30日、上映時間は142分です。小栗旬と星野源にとって映画初共演となった作品でもあります。

第44回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞

『罪の声』は2021年開催の第44回日本アカデミー賞で高く評価されました。

特に大きな実績が、野木亜紀子による最優秀脚本賞の受賞です。

また、小栗旬は優秀主演男優賞、星野源と宇野祥平は優秀助演男優賞に選ばれています。土井裕泰も優秀監督賞に選出され、音楽や撮影、美術、録音、編集などの各部門でも評価されました。

日本アカデミー賞公式の受賞記録では、最優秀脚本賞の受賞者として野木亜紀子の名前が掲載されています。物語の複雑な構造と人物描写が、作品の評価を支える大きな要因になりました。

【よくある質問】映画『罪の声』のキャストに関するFAQ

Q1:映画『罪の声』で小栗旬が演じている役は誰ですか?

A1:新聞記者の阿久津英士です。昭和に起きた未解決事件の真相を追う人物で、取材を通じて曽根俊也と関わっていきます。

Q2:星野源が演じている曽根俊也はどんな人物ですか?

A2:京都でテーラーを営む男性です。父親の遺品から見つかったカセットテープをきっかけに、自分の幼少期の声が過去の脅迫テープに使われていたことを知ります。

Q3:曽根俊也の妻を演じているのは誰ですか?

A3:市川実日子です。曽根亜美役を演じ、俊也の現在の家族生活に関わる重要な人物として登場します。

Q4:『罪の声』は実話ですか?

A4:実在したグリコ・森永事件をモチーフにしたフィクションです。作中のギン萬事件や登場人物は架空の設定であり、現実の事件をそのまま再現したドキュメンタリーではありません。

Q5:脅迫テープに使われた子どもの声は実在したのですか?

A5:実際のグリコ・森永事件でも子どもの声が脅迫に使われました。原作者の塩田武士は、実際の声の主が3人いたことをインタビューで語っています。ただし、映画の曽根俊也はフィクションの登場人物です。

Q6:『罪の声』は日本アカデミー賞を受賞していますか?

A6:第44回日本アカデミー賞で野木亜紀子が最優秀脚本賞を受賞しました。小栗旬、星野源、宇野祥平らも各部門の優秀賞に選ばれています。

Q7:映画『罪の声』の原作小説は誰が書いたのですか?

A7:塩田武士です。2016年に講談社から刊行され、第7回山田風太郎賞や週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位などの評価を獲得しました。

まとめ:『罪の声』はキャストと人物関係を知るとさらに深く楽しめる

映画『罪の声』は、小栗旬演じる新聞記者・阿久津英士と、星野源演じるテーラー・曽根俊也という二人の主人公を中心に、昭和の未解決事件と現代をつなぐ物語です。

松重豊、古舘寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、市川実日子、原菜乃華、宇崎竜童、梶芽衣子らが出演し、それぞれの登場人物が事件の背景や家族の歴史を浮かび上がらせます。

原作は塩田武士の小説で、監督は土井裕泰、脚本は野木亜紀子。第44回日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞したことも、本作の評価を裏付けています。

【プロの結論】この映画を読み解く最大のポイント

『罪の声』を単なる未解決事件の犯人探しとして見ると、作品の本質を見落とします。

最大のテーマは、犯罪に利用された子どもが、その後どのような人生を歩むことになるのかという問いです。

事件を追う新聞記者と、知らないうちに事件に巻き込まれていた男性。この二つの視点を交互に描くことで、社会が忘れかけた過去と、個人の人生に残り続ける傷が結び付いていきます。

そのため、複雑な事件の背景や人物関係を整理しながら社会派ミステリーを楽しみたい人、実際のグリコ・森永事件に関心がある人、俳優陣の演技や人間ドラマを重視する人には特におすすめです。

一方、犯人を追う純粋な刑事ミステリーや、テンポの速いアクションを期待する人は、作品の後半で描かれる人間ドラマの比重を知っておくとよいでしょう。

2026年に改めて本作を見るなら、キャストの豪華さだけでなく、脅迫テープに残された声の意味、家族が背負った過去、そして事件を記録する報道の責任にも注目したいところです。『罪の声』は、過去の事件を振り返るだけでなく、そこにいた一人ひとりの人生を考えさせる映画です。