ナウシカ歌舞伎2026最新情報!上映日程・配役・映画版との違いを徹底解説
ナウシカ歌舞伎こと『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』は、宮崎駿が描いた漫画全7巻を、昼の部と夜の部の2部構成で完全舞台化した大型作品です。2019年12月に新橋演舞場で初演され、ナウシカを当時の尾上菊之助、クシャナを中村七之助、ユパを尾上松也が演じました。脚本は丹羽圭子と戸部和久、演出はG2が担当しています。
2026年にはシネマ歌舞伎として再上映され、6月5日~11日に前編、7月24日~30日に後編が《月イチ歌舞伎》のラインナップに登場しました。さらに東京・東劇では7月31日、8月3日、4日に追加上映も実施。2026年10月31日現在、これらの上映期間は終了しています。一方、DVD・Blu-rayや歌舞伎オンデマンドによる視聴情報にも、押さえておきたい違いがあります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の上映実績:6月に前編、7月に後編を月イチ歌舞伎で上映。東劇では追加上映も実施された
- 2019年の初演:宮崎駿の漫画全7巻を舞台化し、尾上菊之助・中村七之助・尾上松也が主要人物を演じた
- 映画版との違い:1984年のアニメ映画では描かれなかった物語の後半まで、歌舞伎版では描いている
- 現在の視聴方法:松竹ストアではDVD・Blu-rayを販売。2026年の期間限定配信は10月31日で終了
【2026年最新】ナウシカ歌舞伎の上映日程とシネマ歌舞伎の実績

2026年のナウシカ歌舞伎は、松竹が展開する映画館上映企画《月イチ歌舞伎》に登場しました。2019年の舞台公演を収録したシネマ歌舞伎であり、新しい俳優陣による2026年の舞台公演ではありません。
松竹が2026年2月12日に発表した公式ラインナップでは、前編と後編を別々の月に上映するスケジュールが組まれました。
2026年の上映スケジュール一覧
- 2026年6月5日(金)~6月11日(木):新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』前編
- 2026年7月24日(金)~7月30日(木):新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』後編
- 2026年7月31日(金):東京・東劇で前編と後編を追加上映
- 2026年8月3日(月)・4日(火):東京・東劇で前編と後編を追加上映
東劇の追加上映は、通常の月イチ歌舞伎の上映期間とは別に設けられた特別な機会でした。松竹の2026年7月15日付の公式告知によると、前編は11時から14時6分、後編は14時35分から18時2分、または18時35分から22時2分のスケジュールで案内され、各回に15分の休憩が設けられていました。
この追加上映によって、前編を見逃した人にも、前後編を連続して鑑賞する機会が用意されました。
2026年10月現在、次の上映予定はある?
2026年10月31日時点では、6月・7月の月イチ歌舞伎上映と東劇の追加上映はすべて終了しています。松竹の作品紹介ページにも、次回の上映スケジュールは掲載されていません。
そのため、今後の映画館上映を希望する場合は、松竹のシネマ歌舞伎公式情報で再上映の発表を確認する必要があります。
【2019年初演】新橋演舞場で実現した全7巻の歌舞伎化と豪華配役
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』の初演は、2019年12月6日から25日まで、東京・新橋演舞場で行われました。
昼の部と夜の部を通して観劇する構成で、昼の部では前編にあたる三幕、夜の部では後編にあたる四幕が上演されました。映画版をなぞるのではなく、漫画全体の物語を歌舞伎の形式で再構築するという大胆な企画です。
企画の出発点は尾上菊之助の強い希望
スタジオジブリが2019年12月に公開した公式記事によると、企画の出発点は尾上菊之助からの働きかけでした。
上演の約4年前にあたる2015年ごろ、菊之助は映画版ではなく原作漫画全7巻をすべて舞台化したいという希望をスタジオジブリに伝えていました。
宮崎駿作品、そしてスタジオジブリ関連作品が歌舞伎の舞台になるのは初めてのことでした。長編漫画の壮大な物語を、伝統芸能の様式にどのように落とし込むかが制作上の大きな課題だったと考えられます。
脚本には、ジブリ作品に関わってきた丹羽圭子と、歌舞伎に詳しい松竹の戸部和久を起用。演出は新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』などにも携わったG2が担当しました。
ナウシカ・クシャナ・ユパを演じた俳優
主要人物を演じた俳優は、歌舞伎界を代表する顔ぶれです。
| 人物・項目 | 担当者・内容 | 作品における役割 |
|---|---|---|
| ナウシカ | 尾上菊之助 | 風の谷の族長の娘。物語の主人公 |
| クシャナ | 中村七之助 | トルメキア王国の皇女 |
| ユパ | 尾上松也 | ナウシカを見守る剣士・師匠的存在 |
| ミラルパ | 坂東巳之助 | 土鬼側の重要人物 |
| アスベル | 尾上右近 | ペジテの王子 |
| ケチャ | 中村米吉 | 物語を支える重要人物 |
| クロトワ | 片岡亀蔵 | トルメキア側の軍人 |
| チャルカ | 中村錦之助 | 土鬼側の重要人物 |
| 脚本 | 丹羽圭子・戸部和久 | 原作漫画を舞台用に構成 |
| 演出 | G2 | 歌舞伎としての舞台演出 |
特に注目したいのが、ナウシカを演じた尾上菊之助です。2019年の公演当時は尾上菊之助の名で出演していましたが、2025年5月には八代目尾上菊五郎を襲名しています。
そのため、現在の松竹の作品紹介では「八代目尾上菊五郎」と表記されることがあります。2019年当時の出演者名と現在の芸名が異なるのは、襲名によるものです。
なお、2019年版のクシャナ役は中村七之助、ユパ役は尾上松也です。この3人の配役はナウシカ歌舞伎を理解するうえで基本となる組み合わせです。
【映画版との違い】1984年のアニメ映画では描かれなかった物語の全貌
ナウシカ歌舞伎を語るうえで最も重要なのが、映画版と漫画版のストーリーの違いです。
1984年公開のアニメーション映画『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿自身が監督を務めた作品です。ただし、映画が描いたのは漫画全体ではありません。
松竹の公式動画配信作品紹介でも、映画版は原作漫画の2巻目の途中までを再構成した内容と説明されています。
一方、2019年の新作歌舞伎は、原作漫画全7巻の物語を昼夜2部構成で舞台化しました。映画を見たことがある人でも、歌舞伎版では初めて知る展開が数多く登場します。
前編と後編で描かれる七つの幕
歌舞伎版は、物語の展開に合わせて前編と後編に分かれています。
前編・昼の部
- 序幕「青き衣の者、金色の野に立つ」
- 二幕目「悪魔の法の復活」
- 三幕目「白き魔女、血の道を征く」
後編・夜の部
- 四幕目「大海嘯」
- 五幕目「浄化の森」
- 六幕目「巨神兵の覚醒」
- 大詰「シュワの墓所の秘密」
前編ではナウシカが腐海や蟲と向き合い、国家間の戦争に巻き込まれていく過程が描かれます。後編では、土鬼(ドルク)との戦争がさらに激化し、腐海の秘密や巨神兵、シュワの墓所をめぐる物語へと展開していきます。
映画版と歌舞伎版の決定的な違い
両作品の違いは、単純に上映時間や演出方法だけではありません。物語の到達点そのものが異なります。
映画版は、限られた時間の中でナウシカの人物像や腐海との関係、戦争の悲劇を描く構成です。一方、歌舞伎版は原作後半の政治的な対立や人間の文明観、生命と自然をめぐる問題まで扱います。
そのため、映画版で完結した物語だと思っていた人にとって、歌舞伎版は原作の世界をさらに深く理解する機会になります。
特に後編では、ナウシカが単に戦争を止めようとする少女ではなく、人類の未来や生命のあり方そのものと向き合う存在として描かれます。
漫画全7巻を読んだことがない人にとっても、映画版では触れられなかった物語の広がりを知ることができる点が大きな魅力です。
【上演時間を検証】前編171分・後編192分、合計6時間を超える大作
ナウシカ歌舞伎の上演時間について検索すると、171分と192分という数字が見つかります。
これは松竹のシネマ歌舞伎公式作品ページに掲載されている映像本編の上映時間です。
- 前編:171分(2時間51分)
- 後編:192分(3時間12分)
- 合計:363分(6時間3分)
つまり、前後編を両方鑑賞すると、本編だけで6時間を超えます。
2019年の劇場公演は一日がかりの構成
2019年の新橋演舞場では、昼の部が午前11時に開演し、午後2時35分ごろに終了する予定でした。夜の部は午後4時30分に始まり、午後8時40分ごろまで続く構成です。
幕間を挟みながら昼夜を通して観劇するため、観客にとっても相当な集中力が必要な公演でした。
一方、DVDやBlu-rayに収録された本編は、劇場公演やディレイビューイングで設けられていた休憩を含みません。したがって、映像の本編時間と実際の劇場滞在時間は同じではありません。
なぜこれほど長い作品になったのか
最大の理由は、原作漫画全7巻を扱っていることです。
一般的な映画の尺に収める場合、登場人物の背景や国家間の対立、腐海の秘密などを大幅に整理する必要があります。しかし、ナウシカ歌舞伎は原作の物語をできるだけ広く扱う方針を採りました。
さらに、歌舞伎の様式を取り入れることで、映像作品とは異なる人物表現や舞台上の見せ場が生まれています。
松竹は本作をスタジオジブリ関連作品初の歌舞伎舞台化として紹介しており、初演時には全日即日完売という反響もありました。
長時間であることは鑑賞のハードルにもなりますが、原作の壮大な世界を舞台芸術として味わうための構成でもあります。
【混同注意】七月大歌舞伎「上の巻―白き魔女の戦記―」は2022年の別公演
ナウシカ歌舞伎を調べると、「七月大歌舞伎」「上の巻」「白き魔女の戦記」というタイトルも登場します。
これは2019年の新橋演舞場での初演や、2026年の月イチ歌舞伎とは区別して理解する必要があります。
2022年に歌舞伎座で上演された再構成版
2022年7月4日から29日まで、東京・歌舞伎座の七月大歌舞伎で『風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―』が上演されました。
2019年版の前半部分をもとに、皇女クシャナの人物像に焦点を当てた再構成版です。初演の昼夜通し公演とは異なり、クシャナの苦悩や葛藤をより深く描くことが特徴でした。
2022年版では主要キャストも変更
2019年版でナウシカを演じた尾上菊之助が、2022年版ではクシャナを担当しました。ナウシカ役には中村米吉が起用され、ユパ役は坂東彌十郎が演じています。
この配役変更は、単なる出演者の交代ではありません。菊之助が演じるクシャナを中心に据えることで、同じ原作の物語でも異なる人物の視点から作品を楽しめる構成になっています。
また、メーヴェに乗るナウシカの宙乗りなど、歌舞伎座の舞台空間を生かした演出も取り入れられました。
なお、2022年の七月大歌舞伎は新型コロナウイルス感染症の影響で一部公演が中止になっています。その後、収録映像を利用した疑似生配信も実施されました。
したがって、次のように整理すると混同しません。
- 2019年:新橋演舞場で漫画全7巻を昼夜2部構成で初演
- 2022年:歌舞伎座でクシャナを中心にした「上の巻―白き魔女の戦記―」を上演
- 2026年:2019年版の前編・後編をシネマ歌舞伎として映画館で上映
【DVD・Blu-ray・配信】2026年10月現在のナウシカ歌舞伎の視聴方法
劇場上映が終了した2026年10月31日現在、ナウシカ歌舞伎を自宅で楽しむ方法として注目したいのがDVD・Blu-rayです。
DVD・Blu-rayは松竹ストアで取り扱い
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』のDVDとBlu-rayは、2021年1月20日に発売されました。
2026年10月31日時点で確認できる松竹ストアの商品情報は次のとおりです。
- Blu-ray:2枚組、13,200円(税込)
- DVD:4枚組、10,560円(税込)
いずれも2019年の新橋演舞場公演を収録した商品です。前編と後編の両方を収録しているため、原作全7巻を舞台化した物語を通して楽しめます。
映像特典には、製作発表会見、予告映像、千穐楽のカーテンコール、尾上菊之助のインタビューなどが収録されています。さらに32ページのフォトブックも封入されています。
松竹ストアの商品ページでは、調査時点でDVD・Blu-rayともに在庫が残りわずかと表示されていました。購入を検討する場合は、注文前に最新の在庫状況を確認することをおすすめします。
歌舞伎オンデマンドでは2022年版の期間限定配信も実施
もう一つ注目したいのが、松竹公式動画配信サービス「歌舞伎オンデマンド」です。
2026年8月1日12時から10月31日23時59分まで、『風の谷のナウシカ』「上の巻―白き魔女の戦記―」が期間限定配信されていました。
ただし、ここで注意したいのは、配信された作品が2019年の前後編完全版ではなく、2022年7月に歌舞伎座で上演されたクシャナ中心の再構成版だったことです。
配信期間中の料金は、本編のみ2,750円(税込)、特典映像付き3,250円(税込)。購入後7日間視聴できるレンタル形式でした。
この配信は2026年10月31日で終了する期間限定企画です。今後の再配信については、松竹の公式発表を確認する必要があります。
どの視聴方法を選ぶべきか
- 原作全7巻のストーリーを見たい人:2019年版のDVD・Blu-rayがおすすめ
- 大画面で歌舞伎の舞台映像を楽しみたい人:今後のシネマ歌舞伎再上映を待つ方法がある
- クシャナを中心とした物語を見たい人:2022年版「上の巻―白き魔女の戦記―」の再配信情報を確認する
【プロの結論】ナウシカ歌舞伎は目的に応じて版を選ぶことが大切
ナウシカ歌舞伎には、2019年の全編舞台化、2022年のクシャナ中心の再構成版、2026年の映画館上映という複数の鑑賞機会があります。
この3つを同じ作品の単純な再上映として扱うと、配役や収録内容を取り違えてしまいます。
特に、宮崎駿の原作漫画全7巻を知りたい人は2019年版を選ぶことが重要です。2022年版はクシャナという人物の内面に焦点を当てた作品であり、2019年版の完全な代替にはなりません。
初めてナウシカ歌舞伎を見る人には、物語の全体像を把握できる2019年版から入る方法が適しています。
ナウシカ歌舞伎に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ナウシカ歌舞伎は原作漫画の全7巻を舞台化している?
A1:はい。2019年の新橋演舞場公演では、宮崎駿の漫画全7巻を昼の部・前編と夜の部・後編に分けて舞台化しました。1984年のアニメ映画では描かれなかった原作後半の物語も含まれています。
Q2:ナウシカ歌舞伎の2026年6月・7月の上映日はいつだった?
A2:前編は2026年6月5日~11日、後編は7月24日~30日に《月イチ歌舞伎》で上映されました。また、東京の東劇では7月31日、8月3日、4日に追加上映も実施されました。いずれも2026年10月31日現在、終了しています。
Q3:ナウシカ歌舞伎の前編・後編の上映時間は?
A3:前編は171分、後編は192分です。合計363分、約6時間3分になります。これは映像本編の時間であり、劇場上映で休憩が設定される場合は、その分だけ鑑賞時間が長くなります。
Q4:2022年の「白き魔女の戦記」は2019年版と同じ?
A4:同じ原作をもとにした関連作品ですが、構成と配役が異なります。2022年版では尾上菊之助がクシャナ、中村米吉がナウシカ、坂東彌十郎がユパを演じました。2019年版の全編をそのまま再上映したものではありません。
まとめ:ナウシカ歌舞伎は原作全7巻を体感できる大型舞台作品
ナウシカ歌舞伎は、宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』全7巻を、歌舞伎という伝統芸能の形式で描いた意欲的な作品です。
2019年の新橋演舞場公演では、尾上菊之助、中村七之助、尾上松也らが主要人物を演じ、丹羽圭子・戸部和久の脚本とG2の演出によって、映画版では描かれなかった原作後半まで舞台化しました。
2026年には6月の前編、7月の後編がシネマ歌舞伎として上映され、東劇での追加上映も実現しました。さらに2022年版「上の巻―白き魔女の戦記―」の期間限定配信も行われ、作品を異なる角度から楽しむ機会が広がりました。
2026年10月31日現在、次回の映画館上映や配信の新たな日程は確認できません。全編を自宅で楽しみたい場合は、松竹ストアで取り扱われているDVD・Blu-rayが有力な選択肢です。
映画版の記憶だけでは知ることのできない原作の壮大な展開、クシャナの葛藤、腐海と人類の未来をめぐる深いテーマ。ナウシカ歌舞伎の最大の魅力は、アニメ映画の先にある物語を、歌舞伎ならではの表現で体験できることにあります。
今後の再上映や再配信の発表にも注目したい作品です。