【星降る夜にの基本情報】放送期間・全何話?原作はある?
作品名:
放送局: テレビ朝日系
放送期間: 2023年1月17日〜3月14日
放送時間: 毎週火曜21時
話数: 全9話
脚本: 大石静
主演: 吉高由里子・北村匠海
ジャンル: ラブストーリー・ヒューマンドラマ
『星降る夜に』は、テレビ朝日系の火曜9時枠で放送されたオリジナルドラマです。初回は2023年1月17日、最終回は同年3月14日。約2か月にわたり全9話が放送されました。
脚本を担当したのは、恋愛や人間の複雑な感情を描く作品で知られる大石静です。吉高由里子とは、2020年放送の『知らなくていいコト』に続くタッグとなり、翌2024年にはNHK大河ドラマ『光る君へ』でも再び組みました。
原作漫画や韓国ドラマのリメイクではなく、大石静によるオリジナルストーリーです。既存作品の続編でもありません。
物語の中心にある2つの仕事

この作品の特徴は、主人公2人の職業が対照的であることです。
鈴は産婦人科医として新しい命の誕生に立ち会い、一星は遺品整理士として亡くなった人の人生の痕跡を遺族へつなぎます。
命の始まりと終わりを扱う2人が恋愛を通して出会う構成には、単なる年の差ラブストーリーにとどまらない意味があります。人は誰かと関わることで、過去の傷を抱えたままでも再び前を向ける。そのテーマが全9話を貫いています。
【キャスト・相関図】吉高由里子と北村匠海を取り巻く人物関係
『星降る夜に』の相関図を理解するポイントは、登場人物が大きく2つの職場に分かれていることです。
一方は鈴が働く「マロニエ産婦人科医院」、もう一方は一星が所属する「遺品整理のポラリス」。この2つの職場を行き来する人物たちが、恋愛、友情、家族、過去の後悔をめぐってつながっていきます。
主演2人のプロフィールと役柄
雪宮鈴(吉高由里子)
35歳・産婦人科医
大病院で働いていたが、過去の医療事故と裁判をきっかけに新しい職場へ移る。仕事には真面目で優秀だが、他人に弱みを見せることが苦手。母親との関係にも複雑な思いを抱えている。
鈴は医師としての責任感が強い反面、自分自身の感情を後回しにして生きてきた女性です。一星との出会いによって、恋愛することだけでなく、誰かに頼ることや自分の気持ちを素直に表現することを覚えていきます。
柊一星(北村匠海)
25歳・遺品整理士
生まれつき耳が聞こえず、手話や筆談、スマートフォンなどで周囲とコミュニケーションを取る。明るく自由奔放で、思ったことを率直に伝える性格。
両親を亡くした経験から遺品整理士の仕事を志した一星。遺族の気持ちに寄り添う姿勢を持ち、仕事仲間からの信頼も厚い人物です。
鈴に一目惚れしてからは、年齢差を気にせず積極的にアプローチします。恋愛では嫉妬深く、時に子どもっぽい一面も見せますが、相手の気持ちを尊重しようとする成長も描かれています。
主要キャスト・人物相関一覧
テレビ朝日の公式キャスト発表をもとに、役柄と関係性を整理しました。
相関図で押さえたい3つの関係
1.鈴・一星・深夜
鈴と一星は恋人同士になります。一方、深夜は鈴に対して深い思いやりを見せる同僚です。恋愛上のライバルという単純な構図だけでなく、深夜自身の悲しい過去が鈴との関係に影響します。
2.一星・春・北斗千明
一星と春は親友で、手話を交えた遠慮のない会話が魅力です。北斗千明はポラリスの社長で、一星の人生や仕事に大きな影響を与えた人物。会社の仲間たちは一星と鈴の恋を温かく見守ります。
3.鈴・伴宗一郎・佐々木深夜
伴は5年前に妻を亡くし、鈴を逆恨みしています。深夜もまた、妻と子どもを亡くした過去を持つ人物です。同じように喪失を経験しながら、異なる道を歩んできた2人の存在が物語の後半を大きく動かします。
【全9話のあらすじ】星降る夜にのネタバレを話数別に解説
物語は、鈴と一星が星空の下で出会うところから始まります。序盤は恋愛を中心に進みますが、中盤から医療裁判や登場人物の過去が明らかになり、後半は複数の人物が抱える喪失と再生が大きなテーマになります。
第1話「星降る夜の出会い」
産婦人科医として働く鈴は、医療裁判をきっかけに大病院を離れ、海辺の町にあるマロニエ産婦人科医院で働いています。
心を閉ざし、孤独な生活を送っていた鈴は、息抜きのためにソロキャンプへ出かけます。そこで出会ったのが、一星です。
一星は鈴の写真を撮り、マフラーを巻いてあげるなど不思議な行動を取ります。翌朝、彼が手話で悪態をついていたと知った鈴は驚きますが、後日、亡くなった母親の遺品整理をきっかけに再会します。
一星が遺品整理士だと知り、鈴は母親の知らなかった一面にも触れることになります。母との別れと一星との再会が、鈴の人生を動かし始めます。
第2話「10歳差の恋が動き出す」
母親の遺品整理を通して一星の優しさに触れた鈴は、返し忘れていたマフラーを届けに行きます。
手話で感謝を伝える鈴に、一星は映画や食事に誘い、積極的に距離を縮めていきます。2人の年齢が10歳離れていることも判明しますが、一星はまったく気にしません。
一方、マロニエ産婦人科医院では、出産した子どもを受け入れられない女性が現れます。新米医師の深夜はその状況に戸惑い、鈴もまた医師として難しい問題に向き合います。
一星の自由な生き方に触れ、鈴の気持ちは少しずつ変わっていきます。
第3話「一星の告白と深夜の過去」
一星は踏切越しに鈴へまっすぐな気持ちを伝えます。しかし、突然の告白と10歳という年齢差に戸惑う鈴は、キスを寸前で止めてしまいます。
それでも一星への思いを意識し始めた鈴は、手話教室に通うことを決意。そこでポラリスの社長・北斗千明と出会います。
さらに深夜が医師を目指した理由も明らかになります。10年前、深夜は妻と生まれてくる子どもを同時に亡くしていました。当時、その出産に立ち会っていたのが鈴だったのです。
深夜が鈴を尊敬する理由が判明し、一星との関係にも微妙な変化が生まれます。
第4話「鈴が一星への気持ちを認める」
一星の真っすぐな人柄に惹かれた鈴は、彼のおでこにキスをします。2人の関係は新しい段階へと進みます。
鈴は手話を覚えながら、一星と一緒に過ごす時間を楽しむようになります。仕事中心だった生活に、これまで知らなかった喜びが加わっていきます。
一方、春の妻・うたが妊娠します。しかし、春は父親になることに戸惑い、うたの妊娠を素直に喜べません。
親友の悩みに寄り添おうとする一星ですが、励まし方が春を追い詰め、2人は激しく衝突します。
第5話「鈴の過去と一星の無力感」
鈴と一星は互いの気持ちを確かめ、恋人として関係を深めます。しかし、春の妻・うたが突然の腹痛に襲われ、病院に運び込まれるという緊急事態が発生します。
医療現場で懸命に処置する鈴や深夜を前に、一星は音のない世界にいる自分が状況を十分に把握できず、親友を助けられない無力感に苦しみます。
さらに、マロニエ産婦人科医院のSNSに、鈴を人殺しと非難する中傷が殺到します。5年前の医療裁判が再び鈴の心を追い詰めていきます。
一星と深夜は、それぞれの方法で鈴を守ろうとします。
第6話「同棲の始まりと隠された家族の秘密」
鈴への誹謗中傷は激しさを増し、自宅まで襲撃されてしまいます。深夜は鈴を守ろうとしますが、一星はその姿を見て嫉妬し、鈴に感情をぶつけてしまいます。
また、北斗千明と桜が血のつながった親子ではないという事実も明らかになります。桜の実母から手紙が届き、母親に会うべきかどうかで親子は揺れ動きます。
そして一星は、星空の下で鈴に一緒に暮らそうと伝えます。自宅を失った鈴は一星の家で暮らすことになり、2人の生活はさらに近づいていきます。
第7話「伴宗一郎の正体が判明」
鈴を苦しめてきた謎の人物の正体は、伴宗一郎でした。
5年前に鈴が担当した妊婦の夫であり、妻を救えなかった鈴に対して強い恨みを抱いていた人物です。医療裁判では敗訴したものの、鈴への怒りを捨てられず、SNSでの中傷や病院への乱入を繰り返します。
一星は鈴を守るために高級レストランへ連れていき、鈴が抱える苦しみを受け止めようとします。花火の中で描かれる2人の関係も印象的です。
しかし伴の攻撃は止まらず、鈴の精神的な負担はさらに大きくなっていきます。
第8話「傷ついた人たちが見つめる星空」
伴による嫌がらせが続き、鈴は周囲に迷惑をかけているという思いから、自分を責めるようになります。
そんな鈴を、一星と深夜はキャンプへ連れ出します。花火を見ながら涙を流す鈴に、2人は無理に声をかけず、そっと寄り添います。
一方、深夜は妻・彩子と子どもを亡くしてから10年間、当時の家をそのままにしていることが明らかになります。北斗から事情を聞いた鈴は、深夜の心の傷にも目を向けます。
伴もまた、亡き妻と娘に関する苦しい記憶を抱え続けていました。やがて一星の祖母・カネが倒れるという出来事も起こり、最終回へとつながります。
第9話・最終回「雪宮鈴、愛してる」
伴は鈴への逆恨みを抱え続け、自ら命を絶とうと海へ向かいます。しかし、一星が全力で抱きしめたことで、伴は抑えてきた感情を涙とともに吐き出します。
その姿は、同じように妻と子どもを亡くした深夜にも影響を与えます。深夜は10年間手をつけられなかった妻との思い出の家を整理する決意をし、ポラリスに依頼します。
遺品整理の現場では、深夜が医師になった本当の理由や、鈴に対して抱いていた思いが語られます。遺品を片づけることは、過去を消すことではなく、残された人が新しい一歩を踏み出すための行為として描かれます。
そして、鈴と一星もそれぞれの未来に向かって歩み始めます。最終回の後半では1年後の姿が描かれ、登場人物たちがそれぞれの幸せを見つけていることが示されます。
【最終回のネタバレ】鈴と一星は結ばれた?結末を詳しく解説
最終回で気になるのは、やはり鈴と一星が最後にどうなるのかという点です。
鈴と一星は恋人として幸せな未来へ
物語の終盤、一星は鈴との関係を大切にしながら、自分自身の仕事や人生にも向き合っていきます。
2人は別々の場所で星空を見上げ、出会った夜を思い出します。そして鈴が一星に会いたいと伝えると、目の前に一星が現れます。
かつて告白をした踏切の前で、電車が通り過ぎた後、一星は鈴に愛しているという気持ちを伝えます。2人は抱き合い、キスを交わします。
この場面は、出会いの夜から始まった2人の恋が、単なる一目惚れではなく、互いを理解し合う愛へと変わったことを象徴しています。
1年後、登場人物たちはどうなった?
最終回の後半では1年後の様子が描かれます。主要人物たちのその後も見どころです。
- 鈴と一星: 海沿いの家で一緒に暮らし、幸せな日々を送っている。
- 佐々木深夜: 新たな勤務先となる青森の病院で働く。
- 佐藤春とうた: 子どもが生まれ、春はポラリスでチーフに昇格する。
- 桜とチャーリー: チャーリーは落語家に転身し、桜と交際することになる。
- 伴宗一郎: スーパーで働いており、鈴と一星が買い物に訪れる場面が描かれる。
特に印象的なのは、鈴を長年苦しめた伴が、最後には日常生活を取り戻していることです。スーパーでの何気ないやり取りは、彼もまた過去の憎しみだけに縛られず、新しい人生を歩み始めたことを感じさせます。
鈴と一星については、結婚式を描く終わり方ではありません。海沿いの家で暮らす2人の姿によって、恋愛のその先にある日常の幸せが表現されています。
最終回で深夜が遺品整理を決意した理由
もう一つの重要な結末が、深夜の再生です。
深夜は10年前、妻の彩子とお腹の中にいた子どもを同時に失いました。その後、妻を救えなかった医療に対する複雑な思いを抱えながら、医師を目指します。
医師になった動機には、単純な使命感だけでは説明できない復讐心もありました。しかし、伴が自分の感情を吐き出す姿を見たことで、深夜もまた自分の悲しみと向き合うようになります。
妻の遺品整理を決断したことは、深夜にとって過去を忘れる行為ではありません。妻との思い出を大切にしながら、自分の人生を再び進めるための大きな転換点でした。
【手話・聴覚障害の描写】一星が伝えるコミュニケーションの本質
『星降る夜に』の大きな見どころの一つが、一星を中心とした手話によるコミュニケーションです。
一星は生まれつき耳が聞こえず、手話を主なコミュニケーション手段として生活しています。会話では筆談やスマートフォン、ジェスチャーも使用します。
北村匠海と千葉雄大の手話演技
北村匠海が演じる一星は、感情表現が豊かで、手話でも喜怒哀楽をはっきり伝える人物です。
千葉雄大演じる佐藤春も手話が堪能で、一星とは遠慮のないやり取りを繰り広げます。2人の会話は、手話が単に音声の代わりではなく、自然な日常言語として機能していることを伝えます。
制作発表では、北村が手話の先生から動作だけでなく、意識の置き方についても指導を受けたことが紹介されました。手の動きだけを覚えるのではなく、相手にどう伝えるかという表現の部分にも取り組んでいたことがうかがえます。
さらに、手話教室の講師・橋本英雄役には、実際に手話講師として活動する寺澤英弥が出演しています。柊カネ役の五十嵐由美子も日本ろう者劇団に所属する俳優です。
一星の人物像が従来の障害者ドラマと異なる理由
本作で注目したいのは、一星が聴覚障害を持つことだけを人物の中心に置いていない点です。
彼は恋愛を楽しみ、友人と冗談を言い合い、仕事に誇りを持ち、時には嫉妬もします。鈴に対して積極的にアプローチする姿も、障害のある人物だから特別に描かれるのではなく、一人の青年の恋愛として描かれています。
もちろん、音声による情報が得られないことで生じる不便や、周囲との認識の違いも物語に登場します。しかし、それを悲劇だけに結びつけず、相互理解のきっかけとして扱っている点が特徴です。
『silent』との違いは?
同じく聴覚障害のある人物と恋愛を描いたドラマとして、フジテレビ系の『silent』と比較されることがあります。
ただし、両作品は別々のオリジナル作品です。『silent』は失われた音や過去の恋愛をめぐる切なさが強い一方、『星降る夜に』は明るく自由な一星の性格を軸に、命や遺品整理、周囲の人間関係まで広く描いています。
手話を扱っているという共通点だけで、同じ内容の作品と判断するのは適切ではありません。どちらも異なる視点で人と人との関係を描いています。
【主題歌・挿入歌】由薫「星月夜」とNCTドヨン「Cry」の魅力
主題歌:
アーティスト: 由薫
作詞: 由薫
作曲・編曲・プロデュース: Toru(ONE OK ROCK)
配信開始: 2023年2月8日
挿入歌:
アーティスト: NCT ドヨン
配信開始: 2024年6月27日
レーベル: avex trax
主題歌「星月夜」はどんな曲?
主題歌を担当したのは、シンガーソングライターの由薫です。
「星月夜」はONE OK ROCKのToruがプロデュースを担当した楽曲で、由薫自身が作詞を手がけています。切なさを感じさせるメロディーと、透明感のある歌声が印象的なラブソングです。
ユニバーサル ミュージックの公式発表によると、タイトルの「星月夜」は、月が見えない夜にもかかわらず、星の光によって明るく照らされる夜空を意味します。
楽曲の歌詞では、離れていても大切な人を思う気持ちや、出会いによって日常の景色が変わっていく感情が描かれています。
これは、孤独な日々を過ごしていた鈴が一星と出会い、再び誰かを愛することを知っていくドラマの内容とよく重なります。
歌詞全文の掲載ではなく、作品との関係で読み解くなら、中心にあるのは「誰かに出会ったことで、自分の存在や未来が特別なものに変わっていく」というメッセージです。
挿入歌「Cry」はドヨンの日本オリジナル楽曲
挿入歌を担当したのは、韓国のグループNCTのメンバーであるドヨンです。
「Cry」はドラマのために書き下ろされた日本オリジナル楽曲です。2023年の放送当時から劇中で使用されていましたが、デジタルシングルとしての配信は2024年6月27日に開始されました。
NCTの公式発表では、ドヨンの感情豊かなボーカルと、ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロによるストリングスサウンドが調和したバラードとして紹介されています。
「星月夜」が恋愛の高揚感や大切な人への思いを彩るのに対し、「Cry」は登場人物たちが抱える悲しみや心の揺れに寄り添う楽曲として機能しています。
主題歌と挿入歌を聴き比べると、恋愛だけでなく、喪失や再生も描く本作の音楽的な構成がよく分かります。
【星降る夜にの評判】2026年も支持される理由と評価の分かれ目
『星降る夜に』の評判を考えるうえでは、主演2人の相性だけでなく、手話による会話の自然さ、脇役の存在感、恋愛以外のテーマにも目を向ける必要があります。
視聴者から評価されているポイント
映画・ドラマのレビューサービスFilmarksでは、調査時点で本作は5点満点中3.9点、約1万4,000件のレビューを集めています。
レビューに見られる主な評価ポイントは次のとおりです。
- 吉高由里子と北村匠海の自然な掛け合いが魅力的。
- 一星と春の手話による会話が新鮮で、人物同士の距離感が伝わる。
- 水野美紀や千葉雄大など、脇役のキャラクターが個性的。
- 恋愛だけでなく、深夜や伴の過去にも感情移入できる。
- 星空や花火を使った映像演出が美しい。
とりわけ、鈴と一星の関係が徐々に変化していく過程や、恋愛シーンの明るさを評価する声が見られます。2026年のレビューにも、主題歌をきっかけに作品を見始めたという感想や、繰り返し視聴しているという感想があります。
評価が分かれるポイント
一方で、すべての視聴者が同じように評価しているわけではありません。
初回の出会いからキスに至る展開は、ドラマチックである反面、急展開に感じる人もいます。また、鈴への誹謗中傷や伴の攻撃など、後半には重い場面も増えます。
日刊ゲンダイの放送当時の論評でも、序盤の演出については賛否がある一方、吉高と北村の手話演技の自然さや、作品全体のテンポを評価する見方が紹介されていました。
つまり、本作は終始穏やかな恋愛ドラマではありません。軽快な恋愛描写と、医療事故や喪失を扱うシリアスな展開が交互に現れる作品です。
【プロの結論】このドラマの本当の見どころは恋愛の先にある
本作を単なる年の差恋愛として見ると、作品の魅力を一部しか理解できません。
注目すべきなのは、鈴と一星の恋愛を軸に、仕事や家族、友人関係を通じて複数の人物が再生していく構造です。
産婦人科医は命の始まりに向き合い、遺品整理士は命が終わった後に残されるものと向き合います。どちらの仕事も、人の人生に深く関わる仕事です。
その2つを結びつけることで、脚本の大石静は「人は誰かとつながることで、過去を抱えながらも生き直せる」というテーマを描いています。
また、聴覚障害のある一星を、助けられるだけの人物ではなく、恋愛でも仕事でも自分の意思を持つ一人の人間として描いたことも重要です。
恋愛ドラマとしてのときめきを楽しみたい人はもちろん、家族や喪失、人間関係の再構築を描いたヒューマンドラマが好きな人にも向いています。
【よくある質問】星降る夜にに関するFAQ
Q1:ドラマ『星降る夜に』は全何話ですか?
全9話です。2023年1月17日にスタートし、2023年3月14日に最終回が放送されました。
Q2:鈴と一星は最終回で結婚しますか?
結婚式の描写はありません。最終回の1年後には、2人が海沿いの家で一緒に暮らし、幸せな生活を送っている姿が描かれています。
Q3:柊一星は本当に耳が聞こえない設定ですか?
はい。生まれつき耳が聞こえない人物として描かれています。手話を中心に、筆談やスマートフォン、ジェスチャーなどを使ってコミュニケーションを取ります。
Q4:『星降る夜に』の脚本家は誰ですか?
大石静です。原作のないオリジナルドラマで、2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』も担当しています。
Q5:主題歌と挿入歌は何ですか?
主題歌は由薫の「星月夜」、挿入歌はNCTのドヨンが歌う「Cry」です。「星月夜」は2023年2月8日、「Cry」は2024年6月27日に配信が始まりました。
Q6:『星降る夜に』は『silent』のリメイクですか?
いいえ。両作品は別々のオリジナル作品です。聴覚障害のある人物と恋愛を描くという共通点はありますが、ストーリーや作品のテーマは異なります。
まとめ:『星降る夜に』が描いた愛と再生の物語
『星降る夜に』は、吉高由里子演じる雪宮鈴と、北村匠海演じる柊一星の10歳差の恋愛を中心に、命の誕生と死、家族との別れ、過去の後悔、そして人とのつながりを描いた全9話のドラマです。
最終回では、鈴と一星が幸せな未来へ進み、深夜や伴をはじめとする周囲の人物たちも、それぞれの人生を再び歩み始めます。
作品をより深く楽しむなら、次の3つに注目してください。
- 鈴と一星が手話を通して築いていく、言葉だけに頼らない関係。
- 深夜や伴が抱える喪失と、遺品整理を通じた心の再生。
- 由薫の「星月夜」とドヨンの「Cry」が物語に与える感情的な深み。
2026年に改めて見返しても、恋愛のときめきと人間ドラマの温かさを同時に味わえる作品です。星空の下で出会った2人が、最後には互いの人生を照らす存在になっていく。その過程こそが、『星降る夜に』最大の魅力です。