【映画『52ヘルツのクジラたち』キャスト一覧】11人の出演者と役柄を紹介

目次

映画の出演者は、杉咲花、志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、西野七瀬、金子大地、真飛聖、池谷のぶえ、余貴美子、倍賞美津子の11人です。

若手俳優から日本映画界を代表するベテランまで、幅広い世代が集結しています。主要人物だけでなく、主人公の過去や少年を取り巻く家庭環境に関わる人物まで、キャスティングが丁寧に組み立てられています。

役名 キャスト 役柄・人物関係
三島貴瑚 杉咲花 主人公。傷を抱えて海辺の街に移住する女性
岡田安吾 志尊淳 貴瑚のSOSを受け止めるトランスジェンダー男性の塾講師
新名主税 宮沢氷魚 貴瑚の職場の上司で、初めての恋人
牧岡美晴 小野花梨 貴瑚の高校時代からの親友
少年(ムシ) 桑名桃李 母親から虐待され、「ムシ」と呼ばれる少年
品城琴美 西野七瀬 少年の母親
村中真帆 金子大地 貴瑚の家を修理し、友人となる人物
三島由紀 真飛聖 貴瑚の母親
藤江 池谷のぶえ 出演者一覧に名を連ねる人物
岡田典子 余貴美子 安吾の母親
村中サチエ 倍賞美津子 真帆の祖母。貴瑚の祖母を知っている

この11人の出演者は、制作会社ARK Entertainmentの作品情報や配給会社ギャガの作品資料でも確認できます。

なお、池谷のぶえの役名は作品データ上では「藤江」とされています。ギャガ公式サイトの個別キャスト紹介では、ほかの主要人物と異なり、詳しい人物紹介は掲載されていません。

特に注目したいのは、杉咲花と志尊淳の中心人物コンビだけでなく、宮沢氷魚、小野花梨、西野七瀬、金子大地といった俳優が、それぞれ異なる立場から貴瑚の人生に関わっている点です。

【キャスト相関図】貴瑚を中心に交差する登場人物の関係

52ヘルツのクジラたち映画化キャスト

『52ヘルツのクジラたち』には、一般的な恋愛映画のような単純な人間関係ではなく、過去の経験、家族との関係、友情、他者との出会いが複雑に絡み合っています。

公式サイトに掲載されている人物紹介をもとに整理すると、相関関係は次のようになります。

三島貴瑚を中心とした人物関係

- 過去に貴瑚を救った人物:岡田安吾(志尊淳)
- 貴瑚の声にならないSOSを聴き、救い出そうとした人物。
- 貴瑚にとって忘れられない存在。

- 貴瑚の恋愛関係:新名主税(宮沢氷魚)
- 貴瑚の職場の上司。
- 貴瑚にとって初めての恋人となる。

- 貴瑚の友人:牧岡美晴(小野花梨)
- 高校時代から付き合いのある親友。

- 貴瑚の新しい生活に関わる人物:村中真帆(金子大地)
- 貴瑚が住む家の修理を手掛け、友人になる。

- 貴瑚の家族:三島由紀(真飛聖)
- 貴瑚の母親。

- 貴瑚と村中家をつなぐ人物:村中サチエ(倍賞美津子)
- 真帆の祖母であり、貴瑚の祖母を知る人物。

- 少年を取り巻く家族:品城琴美(西野七瀬)
- 桑名桃李演じる少年の母親。

- 安吾の家族:岡田典子(余貴美子)
- 安吾の母親。

この関係図で最も重要なのは、貴瑚と少年の出会いが、貴瑚自身の過去を再び見つめるきっかけになっていることです。

少年を助けようとする現在の行動と、かつて安吾に救われた過去が重なることで、物語は時間を超えた人間関係を描き出します。

また、真帆とサチエの存在によって、貴瑚の現在の生活と、これまで語られてこなかった家族の記憶もつながっていきます。

【杉咲花・志尊淳の役柄】三島貴瑚と岡田安吾が物語の中心になる理由

杉咲花が演じる三島貴瑚とは?

主人公・三島貴瑚を演じるのは杉咲花です。

貴瑚は、過去に家族から虐待され、人生を搾取されてきた経験を持つ女性。東京から海辺の街に移り住み、新しい生活を始めます。

しかし、そこで母親から虐待され、「ムシ」と呼ばれる少年と出会います。

少年の置かれた状況は、貴瑚自身の過去と重なる部分があります。そのため、彼女は少年を見過ごすことができません。

本作で杉咲花に求められるのは、単純な悲しみの表現だけではありません。人を信じることへの恐怖、過去の傷、誰かを助けたいという思いが交錯する貴瑚の内面を表現することです。

杉咲花は『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、NHK連続テレビ小説『おちょやん』でも主演を務めました。感情の揺れを繊細に表現してきた俳優として、本作の主人公に起用されたことにも納得感があります。

志尊淳が演じる岡田安吾とは?

岡田安吾を演じるのは志尊淳です。

安吾はトランスジェンダー男性で、塾講師として働く人物。貴瑚の声にならないSOSを聴き、彼女を救い出そうとします。

トランスジェンダー男性とは、生まれたときに割り当てられた性別が女性で、性自認が男性である人を指します。映画公式サイトも、この人物設定を明確に説明しています。

安吾は単に貴瑚の恋愛相手というだけではありません。誰にも気づいてもらえなかった貴瑚の苦しみを受け止める存在であり、物語の精神的な支柱となっています。

志尊淳は『烈車戦隊トッキュウジャー』で注目され、ドラマ『女子的生活』では文化庁芸術祭賞テレビ・ドラマ部門の放送個人賞を受賞しました。多様な人物像を演じてきた経験が、本作の安吾という役にもつながっています。

貴瑚と安吾の関係を理解すると、映画の現在と過去を行き来する構成が、より深く伝わってきます。

【桑名桃李・西野七瀬の役柄】少年「ムシ」と母親の関係に注目

桑名桃李が演じる少年「ムシ」

少年役を演じるのは桑名桃李です。

少年は母親から虐待され、「ムシ」と呼ばれています。声を出せなくなった彼は、自分の気持ちを他人に伝えることさえ難しい状況に置かれています。

貴瑚との出会いによって、少年の生活には少しずつ変化が生まれます。

公式キャスト情報によると、桑名桃李は2013年生まれで、本作が映画初出演。物語の重要人物を演じることになりました。

この少年の存在は、映画のタイトルに込められた意味を理解するうえでも欠かせません。

自分の声が届かないと感じている人間が、誰かに理解されることを願う。その姿は、52ヘルツのクジラという象徴と重なります。

西野七瀬が演じる品城琴美

少年の母親・品城琴美を演じるのは西野七瀬です。

西野七瀬といえば、乃木坂46の1期生として活動した後、俳優としてキャリアを築いてきた人物です。

映画『孤狼の血 LEVEL2』では日本アカデミー賞優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞し、『恋は光』でも評価を受けました。

本作では、少年の母親という非常に重い役どころを担当しています。

重要なのは、琴美と少年の関係が単なる背景設定ではないということです。少年の苦しみを目の当たりにした貴瑚が、過去の自分と向き合い、行動を起こすきっかけになるからです。

作品のテーマである虐待や孤独、他者の声を聴くことを考えるうえで、二人の関係は避けて通れない部分です。

【成島出監督・町田そのこ原作】映画化された理由と作品の背景

原作は2021年本屋大賞を受賞した小説

原作は、作家・町田そのこの小説『52ヘルツのクジラたち』です。

同作は2021年の第18回本屋大賞で第1位を獲得しました。全国の書店員による投票で選ばれた作品であり、中央公論新社から刊行されています。

本屋大賞の公式発表によると、一次投票には438書店の546人、二次投票には305書店の355人が参加しました。

この受賞は、作品が持つテーマ性と読者への訴求力を示す実績の一つです。

原作小説の中心にあるのは、孤独を抱えた女性と少年が出会い、それぞれの人生を前に進めていく物語です。

家族という本来は安心できるはずの場所で傷つく人々、周囲から理解されない苦しみ、そして誰かに自分の存在を認めてもらうことの意味が描かれています。

成島出監督が映画化を担当

監督を務めたのは成島出です。

成島監督は脚本家として活動した後、『油断大敵』で映画監督デビュー。『八日目の蟬』では日本アカデミー賞最優秀作品賞や最優秀監督賞などを受賞しています。

そのほか、『孤高のメス』『ソロモンの偽証』『ちょっと今から仕事やめてくる』『いのちの停車場』『銀河鉄道の父』などを手掛けてきました。

人間の葛藤や家族の問題を扱った作品を手掛けてきた成島監督にとって、本作は人物の内面を丁寧に描くことが求められる映画です。

脚本は龍居由佳里が担当。制作会社の作品情報では、2023年9月に撮影が行われたことも紹介されています。

映画の基本情報

項目 内容
作品名 52ヘルツのクジラたち
公開日 2024年3月1日
監督 成島出
原作 町田そのこ
脚本 龍居由佳里
配給 ギャガ
上映時間 136分
制作国 日本
主題歌 Saucy Dog「この長い旅の中で」

2026年10月現在、本作は2024年に劇場公開された映画作品です。原作小説の映画化という位置づけであり、テレビドラマ版のキャストと混同しないことも作品情報を調べる際のポイントです。

【Saucy Dogの主題歌】「この長い旅の中で」が作品に重なる理由


「この長い旅の中で」

Saucy Dog/映画『52ヘルツのクジラたち』主題歌
レーベル:A-Sketch

映画の主題歌を担当したのは、3人組ロックバンドSaucy Dogです。楽曲のタイトルは「この長い旅の中で」。

2023年12月25日、Saucy Dogの公式サイトで映画主題歌への起用が発表されました。本作のために書き下ろされた楽曲です。

ボーカル・ギターの石原慎也は、楽曲に込めた思いについて、自分自身が人を信頼することに難しさを感じながらも、自分を一人の人間として見てくれる人たちの存在を知り、そうした人を信頼したいという気持ちから制作したと説明しています。

「信頼したい」という思いから作りました。

この思いは、貴瑚や安吾、少年が抱えている孤独とも響き合います。

人を信じられなくなった経験があるからこそ、誰かとつながることには勇気が必要です。楽曲のテーマと映画の人物像が重なることで、主題歌は作品の余韻を支える役割を果たしています。

映画の内容だけでなく、音楽にも注目したい人にとって、Saucy Dogの起用は見逃せないポイントです。

【プロの結論】この映画を見るなら注目したい3つのポイント

本作の魅力は、豪華キャストの共演だけではありません。作品を理解するためには、次の3つの視点が重要です。

1.貴瑚と少年の共通点に注目する

貴瑚と少年は、異なる人生を歩んできた人物ですが、どちらも家族との関係によって深い傷を負っています。少年を助けようとする貴瑚の行動は、過去の自分自身と向き合うことにもつながります。

2.安吾の存在を恋愛だけで捉えない

志尊淳が演じる安吾は、貴瑚の人生を変える重要な人物です。二人の関係は恋愛という枠だけでは説明できず、他人の苦しみに気づき、その声を受け止めることの意味を表しています。

3.タイトルの意味を物語全体から考える

52ヘルツのクジラは、ほかの仲間には聴こえない高い周波数で鳴くことから、孤独の象徴として語られています。映画では、このモチーフが声を上げられない人々の存在と重ねられています。

そのため、感動的な人間ドラマを見たい人だけでなく、家族や人間関係、社会の中で孤立する人々について考えたい人にも向いている作品です。

一方、虐待や家族間の暴力など、精神的に負担の大きいテーマが含まれています。重い題材が苦手な人は、視聴するタイミングを考えるとよいでしょう。

【52ヘルツのクジラたち映画化キャスト】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:映画『52ヘルツのクジラたち』のキャストは全部で何人?

A1:主な出演者は11人です。杉咲花、志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、西野七瀬、金子大地、真飛聖、池谷のぶえ、余貴美子、倍賞美津子が出演しています。

Q2:少年「ムシ」を演じている俳優は誰?

A2:桑名桃李です。本作が映画初出演となった俳優で、母親から虐待され「ムシ」と呼ばれる少年を演じています。

Q3:志尊淳が演じる岡田安吾はどんな人物?

A3:岡田安吾はトランスジェンダー男性の塾講師です。貴瑚の声にならないSOSを聴き、彼女を救い出そうとする重要人物です。

Q4:原作小説は何賞を受賞した?

A4:町田そのこの小説『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の第18回本屋大賞で第1位を受賞しました。

Q5:映画の主題歌は誰が歌っている?

A5:Saucy Dogの「この長い旅の中で」です。映画のために書き下ろされた楽曲で、2023年12月25日に公式発表されました。

Q6:映画『52ヘルツのクジラたち』の監督は誰?

A6:成島出です。『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』『銀河鉄道の父』などを手掛けた映画監督です。

まとめ:映画『52ヘルツのクジラたち』はキャストと人物関係を知ると深く楽しめる

映画『52ヘルツのクジラたち』は、杉咲花を主演に、志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、西野七瀬ら11人の俳優が出演する2024年公開の作品です。

主人公・三島貴瑚を中心に、岡田安吾、新名主税、牧岡美晴、少年「ムシ」、品城琴美など、さまざまな人物の人生が交差します。

原作は2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの小説。成島出監督が映画化し、Saucy Dogの「この長い旅の中で」が物語を彩ります。

この映画を理解するうえで最も大切なのは、登場人物それぞれが抱える声にならない思いに目を向けることです。

キャストの配役や人物相関を把握してから鑑賞すれば、貴瑚と安吾の過去、少年との出会い、そして作品タイトルに込められた意味が、より立体的に伝わってくるはずです。


主な確認資料・出典

- ギャガ『52ヘルツのクジラたち』公式作品紹介・キャスト情報
- ARK Entertainment 作品制作情報
- 本屋大賞公式「2021年第18回本屋大賞」
- Saucy Dog公式サイト「この長い旅の中で」主題歌決定のお知らせ
- 映画.com・シネマトゥデイの作品データ